診療科目

頭皮や髪の毛に関する診療科目一覧

薄毛や円形脱毛症に悩んでいる

円形脱毛症は毛包部に対する自己免疫性疾患で、毛を作る細胞(毛母細胞)周囲に炎症細胞が浸潤する病気です。
突然、円形の境界明瞭な脱毛斑が発生します。
原因は、栄養障害説、遺伝説、ストレス説なども考えられていますが、原因は不明のことが多いです。まれに自己免疫性甲状腺疾患や尋常性白癬、アトピー性皮膚炎が合併する例がありますので、場合によっては血液検査が必要になってきます。

保険による診療

  1. 外用ステロイド剤
  2. フロジン液 2~3回/日外用
  3. グリチロン錠 6錠/3×、セファランチン錠 2錠/2×(2~6か月分)
  4. 液体窒素療法
  5. ステロイド局注療法
  6. 308エキシマーシステムによる中波紫外線療法

■308エキシマーシステムとは

308エキシマーシステムとは、エキシマライトと呼ばれる波長が308±2nmのUVBと同等の効果があることが証明され、その波長を選択的に高出力で照射し、難治性皮膚疾患の治療を行う機械です。エキシマライトは、リスクのある波長を限りなく抑えられており副作用は少ないとされていますが、短期的な副作用をして、照射部位の紅斑、ほてり感、水疱形成、色素沈着等が見られる可能性があります。治療作用機序としましては、紫外線の持つ光毒性による細胞障害作用や、皮膚表面の抗原提示細胞であるLangerhans細胞の抑制によって皮膚局所免疫を低下させる事が考えられます。

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保険適応疾患

円形脱毛症
尋常性乾癬
アトピー性皮膚炎
尋常性白斑
類乾癬
掌蹠膿疱症
慢性苔癬状粃糠疹
菌状息肉症
悪性リンパ腫

費用:約1000円(自己負担額3割の方)

施術方法

照射するべき病変部に308エキシマーシステムを照射していきます。
最初は1週間に1~2回程度、徐々に出力を上げながら照射していきます。

脂ろう性皮膚炎

皮膚では皮脂腺から毛こうを通じて皮脂が分泌されていますが、この分泌が多くなった状態を脂ろうといいます。
脂ろうを基盤として、紫外線やカビ(真菌)
どによって皮脂が脂肪酸に分解され炎症を引き起こすことがあります。
これが脂ろう性皮膚炎です。
フケ症は体質的に皮脂の分泌の多い人がなりやすく、その大部分は脂ろう性皮膚炎の軽いもの、あるいは前段階と考えられます。
脂ろう性皮膚炎のできやすい場所は、頭皮、髪の生え際、眉間・眉毛、鼻のわき、耳のなか・後ろ、背部正中、脇の下、前胸部といわれています。

保険による診療

  1. 外用ステロイド剤
  2. 外用抗真菌剤
  3. 痒みが強い場合 抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤
  4. ビタミンの欠乏が影響している場合 ビタミンB1,B6製剤