シミ・そばかすの症状と対処法|麻布十番のMBクリニック皮膚科

そばかすと他のシミの違い

そばかすと他のシミにはどのような違いがあるのでしょうか。まずは、そばかすが何なのか、そしてほかのシミとはどのような違いがあるのかについてみていきましょう。

そばかす(雀卵斑)とは

まずは、今回のテーマである雀斑についてご紹介します。そばかすとは顔の鼻から頬のまわりを中心に細かい薄茶色の斑点で散らばるように発生したシミのことを指します。この形状が雀の卵殻に似ているため雀卵斑といわれるのです。幼児期からでき始めるシミのため、早い方では5~6歳くらいからでき始めます。成長とともにそばかすは増えたり、濃くなったりしていき思春期でピークを迎えますが、その後は徐々に薄くなってくといわれていますが、そこには個人差があります。顔以外にも肩や手、腕、背中、胸元にできることもあります。白人の方に多い傾向にあるのですが、日本人でも色白の方ではそばかすが見られやすい傾向にあります。

老人性色素斑とそばかすの違い

老人性色素班とそばかすには違いがいくつかあります。自分にできているしみは、そばかすなのか老人性色素斑なのか割と見分けやすい傾向にありますので、両者の違いについて少し説明をしたいと思います。
見た目の違いですとそばかすは5mm以下の小さな斑点が細かく左右対称に散らばって見られるのに対して、老人性色素斑は5mm以上の大きさで必ずしも左右対称にみられるとは限りません。また、老人性色素斑は耳の前やこめかみ付近にできやすいという特徴があるに対し、そばかすの場合は鼻から両頬にかけてシミが分布しています。そばかすは地肌との境界線が分かりにくいのに対してシミは地肌との境界線がはっきりしているのも特徴です。また、老人性色素斑は老人性という言葉が付くように50代の方が最も多くできやすく、一方、そばかすは、思春期をピークとしてその後薄くなっていくもので、長くてもそばかすができ続けるのは40歳くらいまでとされており、この年齢の部分も老人性色素斑とそばかすを見分けるポイントであるといえるでしょう。

肝斑とそばかすの違い

肝斑とそばかすは、できる位置もほとんど同じ、できる年齢も同じであることから自分にできているものがそばかすなのか肝斑なのかが分からないという方も多くいらっしゃいます。肝斑とそばかすの最たる違いは、肝斑とそばかすができる原因にあります。
そばかすは、後述するように遺伝的な要素が強いのですが、肝斑の場合はホルモンバランスの乱れや慢性的な刺激によって、シミの原因となるメラニンを作るメラノサイトが刺激されて、肝斑を形成します。そのため、更年期にさしかかった方や、妊娠中の方、低用量ピルなどのホルモン剤を服用されている方、また、マッサージをよくする人や肌に摩擦を与えている人に見られやすい傾向にあります。また、強いストレスによってホルモンバランスが乱れた場合にも肝斑ができる傾向にあるのです。紫外線も一部関係していると考えられています。

そばかすの原因

そばかすはなぜできてしまうのか、そしてなぜ増えたり濃くなったりしてしまうのか、そばかすの原因について詳しく解説していきます。

そばかすの原因はほとんどが遺伝

そばかすができる原因のほとんどは遺伝によるもので、家族にそばかすのある方がいると、子どもにもそばかすができる傾向にあります。後述するMCIRという遺伝子が遺伝的に肌に多いことによってそばかすが発生していることが考えられます。

紫外線によってそばかすは悪化していく

そばかすができる原因は遺伝なのですが、そばかすが悪化する原因は紫外線によるものです。紫外線にあたると、細胞外部からの刺激を受け取るMC1Rがそばかすを作るように信号を出します。メラノサイトがこのMC1Rを発現しており、このMCIRからの信号によってメラノサイトが活性化し、そばかすの原因となるメラニンを形成します。このメカニズムによってそばかすがどんどん濃くなったり増えたりしていくのです。

そばかす対策

そばかすは遺伝によってできてしまうものですが、増やさない、濃くしないということは、セルフケアでも十分行うことができます。セルフで行えるそばかす対策について解説します。

ターンオーバーを促進する

そばかすを薄くしていくためには、普通のシミと同様にそばかすの原因となっているメラニンを身体の外に排出することが必要です。早期にメラニンを排出するためには、ターンオーバーを促進することが必要となります。ターンオーバーは肌の代謝を意味しており、肌の代謝を促進することによってそばかすを薄くするための効率の良い方法の1つでもあるといえるのです。
ターンオーバーを促進するためには、2つの方法があります。1つは生活習慣の見直しです。ターンオーバーが乱れる原因は睡眠不足やストレス、疲労や食生活の乱れ、運動不足や便秘が関係します。日常生活を整えこれらの状態を改善することでターンオーバーを促進することができます。もう1つは、ターンオーバーを促進する効果のある栄養の摂取です。L-システインやビタミンC、ビタミンEは肌の代謝をよくする効果があり、ターンオーバーを促進してくれることが期待できます。これらの栄養が含まれる食材を積極的に活用したりサプリメントを活用されたりするとよいでしょう。

紫外線防止

ターンオーバーをいくら促進しても紫外線防止対策ができていなければそばかすを薄くすることはできません。紫外線は先ほどもご紹介したMCIRがシミの原因となるメラニンを増やす信号を送る原因となります。また、ターンオーバーを促進して表皮に出てきたそばかすに長い間紫外線を当ててしまうと、色素が沈着してなかなか色が薄くなりにくくなります。さらに、紫外線は肌に対して刺激となり、紫外線そのものがターンオーバーを遅らせる要因にもなります。そばかすは一般的に紫外線量が多くなる春から夏にかけて悪化していきますが、紫外線は1年中降り注いでいるため秋や冬でも紫外線対策を怠れば、そばかすが濃くなる可能性は十分にあるのです。そのため、1年中紫外線対策をすることが望ましいでしょう。
紫外線対策としては、日焼け止めをこまめに塗る、日傘を使用する、広いつばが全周にある帽子をかぶる、肌の露出を控えるということがおすすめです。特に日焼け止めは一度塗ったら終わりではなく、こまめに塗りなおすようにしましょう。屋内でも窓から紫外線は降り注いでいますので、屋内でも屋内に適した日焼け止めを使用されることをおすすめします。

そばかすにお悩みの方は皮膚科へ相談

そばかすは思春期をピークに薄くなっていくものの人によっては40歳代でも薄くならないという方もいらっしゃるのが現状です。セルフケアでそばかすを薄くするという方法はありますが、そばかすを速やかに消すためには医療の力が必要となってきます。そのため、そばかすに悩まされているという方は、皮膚科へ相談されることをおすすめします。
また、自分自身はそばかすだと思っていても、そばかす以外の遺伝性の皮膚疾患によってできた色素班の可能性も考えられるため、そばかすが急にたくさんできてきて気になるという方やそばかすができ始めたタイミングで身体のほかの部分にも不調を感じるようになったという場合にも、皮膚科を受診され、皮膚の専門医へ相談されることをおすすめします。

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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。