ニキビのスキンケア方法|麻布十番のMBクリニック皮膚科

ニキビ対策にスキンケアが有用な理由

日常生活の見直しなどニキビの対策にはいろいろな手段がありますが、最も効果的な対策といってもよいのが、スキンケアです。
日本皮膚科学会でも、ニキビの予防や対策として、洗顔や保湿といったスキンケアを行うことを推奨しています。ですが、間違った方法でのスキンケアや、自分に合わないスキンケア商品の選択はニキビを作る原因となったりニキビを悪化させたりします。
正しいスキンケアがニキビに対して予防や対策に効果を発揮するのです。

ニキビのためのスキンケアのポイント

ニキビを予防、改善していくために押さえておきたいスキンケアのポイントをご紹介します。

クレンジングをする際のポイント

ニキビのためのクレンジングをする際にはオイルタイプのクレンジングがおすすめです。オイルと聞くと油だからオイルクレンジングが毛穴を詰まらせてしまうかもと思われる方もいらっしゃいます。ですが、オイルクレンジングはニキビのために有用でありそのポイントは2つあります。1つは、皮膚への摩擦の軽減です。オイルは滑りがよく、皮膚に摩擦をかけないことから、肌に負担をかけずにメイクを落とすことができ、ニキビの部分にも負担をかけません。もう1つは、毛穴の中のメイクを落とすことができることです。毛穴に入り込んでいるメイク類は洗い残すことでニキビの原因となります。オイルクレンジングで毛穴の中の汚れを浮かせて落とすことでニキビの原因となる毛穴の詰まりを予防することができます。皮膚科学会でも、オイルクレンジングを使用することでニキビの個数が改善し、オイルクレンジング使用に伴う悪化が見られなかったとする報告が日本から出されていることからも、オイルクレンジングでのクレンジングは安心して使用できるメイク落としの1つとして挙げています。ただし、オイルクレンジングを使用した後は必ず洗顔料で洗顔を行い、しっかりとすすぐようにしましょう。

洗顔をする際のポイント

洗顔は、スキンケアの中でもとても重要です。洗顔をする際のポイントは3つあります。
1つ目は、洗顔の回数です。皮脂を詰まらせないように何度も洗顔をした方が、効果があるのではと考える方もいらっしゃるかもしれません。ですが、日本皮膚科学会では1日2回の洗顔を1日1回にしたことによって、ニキビが悪化したという症例が見られたことや、1日4回に洗顔を増やしたことでニキビの改善がみられなかったこと、皮膚の状態が悪くなったという報告があったことから、洗顔の回数を1日2回で行うことを推奨しています。
2つ目は洗顔時の水温です。洗顔をするときの水温は、32~36度程度が推奨されています。32度程度ですと、酸化した皮脂は洗い流せるのですが、油性の成分を洗い流すことができないため、クレンジング剤を肌に残してしまいニキビを悪化させる原因となりかねません。逆に37度ですと、必要な皮脂やセラミドなどの天然の保湿成分まで洗い流してしまいますので、洗顔時の水温も意識していきましょう。
3つ目は、洗顔料の泡です。洗顔料はきめの細かいクリーミーな泡を作ることで、その泡と泡の間に保持される洗浄成分が汚れを吸着して落としてくれます。泡立てネットを使用して十分に立てた泡が、高い洗浄力をもっていますので、しっかりと泡をたてて洗顔をしましょう。また、洗顔料をたっぷり使い、濃厚なまま使用したほうが高い効果が得られると考える方もいらっしゃるようです。洗顔料はそもそも適正な量を適切な方法で使用したことによって効果が出るように作られており、適量以上の使用は肌に刺激となってしまいます。洗顔料に書かれている適正な量の洗顔料をたっぷりと泡立てて使用してください。

保湿をする際のポイント

洗顔後には必ず保湿を行いましょう。ニキビは乾燥している肌であっても生じますし、ニキビの治療をされている方は治療薬の副作用で肌が乾燥します。そのため、たっぷりと保湿をすることがおすすめです。どのような保湿剤を選択するとよいのかについては後述していきますが、日本皮膚科学会では、低刺激性のもの、保湿力の高いものであり、かつノンコメドジェニックの商品を使用することで高い効果が得られると報告しているため、これらの効果があるものを探してみてはいかがでしょうか。洗顔後は肌の天然の保湿成分であるセラミドなどが角質から流れ出やすくなっていることもあり、5分もたちますと、肌から水分がどんどん抜けていき、洗顔前よりも乾燥してしまいます。洗顔後はなるべく早く保湿をしていきましょう。
保湿をするときには化粧水をコットンでつける方、手でつける方がいらっしゃるかと思います。健康な肌の方は、コットンでも手でもどちらで保湿をされてもかまいません。ですが、敏感肌の方や乾燥している方、現在ニキビが既にできているという方は、コットンが肌に刺激となってしまいますので、手で保湿剤をつけることがおすすめです。
また、化粧水をつけた後はクリームなどでしっかりとふたをするようにしましょう。クリームをつけると油分なので、毛穴が詰まるかもと思われるかもしれませんが、化粧水をつけたならば、クリームでふたをしないと水分がどんどん蒸発し逆に乾燥を招いてしまいます。適量のクリームでしたら、毛穴をふさぐ心配はありませんので、つけすぎないようにクリームで保湿していきましょう。

日焼け止めをつける際のポイント

日焼け止めは紫外線による発がんの観点だけでなく、乾燥やターンオーバーの乱れ、皮脂分泌量増加やアクネ菌が活性酵素を分泌するなどニキビを作る、ニキビを悪化させる原因としても紫外線の影響が関係しているので、これらを防止するためにも必要です。
日焼け止めを選ぶ際には後述しているノンコメドジェニック製品や、ノンケミカル、低刺激のものを選ぶようにしましょう。日焼け止めはクリームタイプだけでなくスプレータイプやローションタイプなどさまざまな形態のものが販売されているため、自分の肌質や用途にあった商品を活用してみてください。日焼け止めを塗るときはこすって肌に刺激を与えないようにやさしく塗布してください。ニキビの上に日焼け止めをつけることも問題はありませんが、塗りすぎたり、塗るためにニキビを不潔な手でいじりすぎたりしないようにし、使い終わったらしっかりと落とすことを心がけましょう。

メイクをする際のポイント

ニキビができているからといってファンデーションやコンシーラーを塗り重ねてニキビを隠してはいませんか?ニキビを隠すために上から厚く化粧をすることで雑菌が入り、ニキビの悪化を招きます。もしも化粧をするならばファンデーションを薄く塗る、低刺激性のノンコメドジェニックの化粧品を活用するようにしましょう。化粧をしての外出等が済みましたら、しっかりとクレンジングを行いましょう。

ニキビのスキンケアアイテムを選ぶポイント

ニキビのスキンケアにはアイテム選びも重要です。ニキビのスキンケアアイテムとしておすすめのものをご紹介します。

ノンコメドジェニックテスト済のもの

ノンコメドジェニックとは、コメドができにくいスキンケアアイテムのことで、つまりは、ニキビができにくくなるスキンケアアイテムのことを言います。日本皮膚科学会でも、ニキビの対策をするのなら、基礎化粧品はノンコメドジェニックの化粧品を使用することを勧めており、保湿剤に至るまで、ノンコメドジェニックを使用することを推奨しています。
ノンコメドジェニックの化粧品かどうかを判断する方法は、ノンコメドジェニックテストを受けているかどうかを見ることです。ノンコメドジェニックテストとは、ニキビができにくいかどうかを実際にコメドに塗布をして観察をするテストで、このテストに合格することでノンコメドジェニックとして認められるのです。商品のパッケージあるいは説明の部分にノンコメドジェニックテスト済と書いてあるスキンケアアイテムを選ぶようにしましょう。

アクネ菌対策

アクネ菌とは、ニキビの原因となる菌であり、毛穴にある皮脂を栄養として生きています。毛穴が詰まると、皮脂が毛穴の中で増えていき、皮脂を好むアクネ菌が増殖し、アクネ菌を退治するために、体の中で炎症を起こす物質が分泌されることによってニキビがどんどん悪化していきます。アクネ菌は肌の常在細菌であり、常に毛穴や皮脂腺に存在し、自身が過ごしやすいpHに肌の状態を保つことで、皮膚に付着する病原性の強い細菌の増殖を抑える役割を担っています。そのため、健康な肌に対しては、アクネ菌そのものを殺したり数を減らしたりするようなスキンケア商品はあまり適切ではありません。アクネ菌対策の商品はアクネ菌が増殖してニキビが悪化してしまわないようにしたり、アクネ菌が増殖しないように毛穴を詰まらせないようにしたりするスキンケア商品が多いです。ただし、できてしまったニキビに対しては増殖したアクネ菌を殺菌する商品やアクネ菌が増殖しにくいような肌のpHを保つ商品もあるため、ご自身の用途に応じたアクネ菌対策商品を選ばれることがポイントとなります。

角質・毛穴対策

ニキビの原因となる毛穴の詰まりや、ターンオーバーが乱れて古い角質が残ってしまわないように対策していくスキンケア商品です。グリコール酸やサリチル酸といったピーリング効果のあるスキンケア商品などは、古い角質や毛穴の詰まりに対して効果があるため活用してみても良いでしょう。毛穴の汚れを取るなどとよく宣伝されている、スクラブが入っている商品は、入っていても入っていなくてもニキビに対する優位差はなかったと皮膚科学会では報告されています。

皮脂対策

ニキビの原因となる皮脂の過剰分泌をスキンケアでおさえることもポイントです。皮脂の分泌量が多いからといって洗浄力が高いスキンケア商品を選ぶと必要な皮脂まで落ちてしまいます。また、皮脂分泌量が多くても保湿が大事だからとこってりした保湿剤を使用しては、毛穴の詰まりにつながる可能性もあります。
ご自身の皮脂の分泌量に合わせて、皮脂の分泌量が多ければ、さっぱりとしたタイプの保湿剤を選び、皮脂の分泌量が少なければ、保湿力の高い保湿剤を選ぶことがおすすめです。
皮脂の分泌量が多い方はオイリー肌用と書かれているスキンケアアイテムを使用してみるのも良いでしょう。

ニキビができた際は皮膚科に相談

ニキビができてしまったという方は早い段階で治療をすることで治療期間が短時間で済み、ニキビ跡を残すことなく改善できます。ですが、悪化した状態から治療をスタートすると治療期間がかかるだけでなく、ニキビ跡を残してしまう場合もあるのです。
そのため、ニキビができたという時には白ニキビや黒ニキビといった早い段階で、皮膚科に相談され、ニキビ治療を開始されることをおすすめしています。

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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。