ニキビの種類と対処法|麻布十番のMBクリニック皮膚科

ニキビの種類と症状の経過

まず、ニキビの治療をするために知っておいていただきたいニキビの種類と症状について詳しく解説していきます。

白ニキビ

白ニキビとは皮脂が毛穴に詰まってしまった状態で、ニキビの初期段階です。ぽつんとした白い点に見えることから、白ニキビと呼ばれます。医療用語で白ニキビのことを面皰と呼びます。手で触れるとざらざらとしていることが特徴です。痛みなどはありませんが、この段階ですでに、毛穴の中ではアクネ菌の増殖が始まっています。白ニキビはそのまま黒ニキビに移行していくものと、赤ニキビに移行していくものへと別れます。

黒ニキビ

白ニキビと同様に皮脂に毛穴が詰まってしまった状態のことを言います。白ニキビと状態としては同じなのですが、黒ニキビの特徴は毛穴の先端が開いているというところにあります。毛穴の先端が開いていることで空気に触れ、皮脂が空気によって酸化して黒ニキビになります。黒い色が出て目立つようになるため、この段階からニキビができているということに気づき受診する方もいらっしゃいます。

白ニキビと黒ニキビは一昔前までは、あまり重要視されていなかったのですが、近年、これらはニキビの初期段階であると考えられており、このうちから治療をすることで、ニキビを重症化させたりニキビ跡になったりすることを防ぐことができたりするので、白ニキビや黒ニキビの段階からの治療が推奨されるようになりました。

赤ニキビ

赤ニキビとは白ニキビあるいや黒ニキビが悪化して炎症を起こしている状態です。ニキビの原因となるアクネ菌が増えることによって炎症を起こす物質を産生してしまうため、炎症を起こし、皮膚が赤く盛り上がってしまいます。赤ニキビのような状態を医療用語で丘疹と呼びます。赤ニキビの段階で治療をすることができれば黄ニキビにまで進行せずにニキビが改善できることもあります。

黄ニキビ

黄ニキビとは赤ニキビの炎症がさらに進み、ニキビが膿をもった状態です。膿の色が黄白色であることから、黄ニキビと呼ばれています。ニキビの中で最も重症な状態ではありますが、アクネ菌と自分の免疫細胞が戦っている証拠でもあるため、黄ニキビができ、膿が排出されればニキビは快方へと向かっていきます。

赤ニキビや黄ニキビにまで達してしまうと、ニキビ跡を残してしまう可能性が高くなっていきます。実際、アメリカで行われた研究によると、赤いにきびや膿をもったにきびの8.2%が3ヶ月以内にニキビ跡になるというような結果も出ているのです。
ニキビ跡を残さないようにするためにも早めに治療をすることが推奨されています。

成長段階によってできるニキビの種類と原因

成長段階によってニキビのできる原因やその種類、できる部位が異なっていきます。ここでは、思春期と大人でそれぞれどのようにニキビに違いがあるのかをご説明いたします。

思春期ニキビ

思春期ニキビとは、言葉の通り思春期にできるニキビのことを言います。ニキビは皮脂の分泌が多いことと、皮脂が毛穴に溜まってしまうことで、発症します。思春期になると、性ホルモンの分泌が盛んになるので、この影響によって皮脂の分泌量も増加します。皮脂の分泌量が増えると毛穴を詰まりやすくしてしまうため、ニキビができやすくなってしまうのです。実際に思春期の方の約9割以上の人がニキビを経験しています。
特に思春期ニキビは、思春期に入ったらできるものという見方をされて軽視される傾向にあり、思春期ニキビに悩んで医療機関を受診する方は1割程度とされています。中高生ではいじめの原因にもなるため、初期の段階で合っても皮膚科を受診し治療を受けられることをおすすめしています。成長期が落ち着くと皮脂の分泌量も落ち着くため、ニキビが見られる機会が減っていきます。

大人ニキビ

大人ニキビとは、大人になってもニキビの症状が続いていたり、大人になってニキビができるようになったりした場合のことを言います。医学用語として、思春期後ざ瘡と呼ばれています。思春期のニキビと同様に、皮脂の分泌量の増加や、毛穴が詰まることによってできるのですが、大人ニキビは特に女性に発症者が多く、1つの原因として乾燥肌の方に多いことが特徴です。
肌が乾燥しているとターンオーバーが遅れてしまい、古い皮脂や角質が溜まってしまって、毛穴が詰まりやすくなります。ほかにも、睡眠不足やストレスによってホルモンバランスが乱れると、ターンオーバーの周期も乱れてしまうので大人ニキビをできやすくしてしまいます。大人の場合、月経周期に合わせて性ホルモンが変動するため、月経前になるとニキビができやすくなるという方もいらっしゃいます。もうひとつ、大人特有のニキビができる原因が喫煙です。たばこを吸わない方でニキビを形成してしまっている人の割合が9%程度であるのに対して、喫煙者は41%程度ニキビを有しているというデータもあり、喫煙はニキビをできやすくしてしまいます。ほかにも避妊薬やホルモン剤、抗うつ薬を服用している方は大人ニキビができやすくなることもあります。

ニキビができる場所とその原因・対処法

ニキビができる場所によってその原因は異なります。ニキビができる場所とその原因や対処方法をご紹介します。

Tゾーン

Tゾーンとは、額から鼻筋にかけての部分で、頭皮の次に皮脂の分泌量が多い部分となります。そのため、もともと皮脂の分泌量が多いのに、さらに、思春期になると皮脂の分泌量が増えてくるため、思春期の方にできるニキビは、このTゾーンにできやすい傾向にあります。この部分にできるニキビを予防、対処するためには皮脂の分泌量を抑えるということと、肌を清潔にするということにあります。
脂質の多い食事を控えて皮脂の分泌量を抑えたり、洗顔、保湿を1日2回行ったりして、肌を清潔に保ちましょう。特に、思春期の方はヘアスタイルやメイクなど見た目を気にしてしまう方も多く、ニキビができていたらその部分に厚く化粧をしてしまったり、ニキビが見えないようなヘアスタイルにしてしまったりという方もいらっしゃるのではないでしょうか。例えば額にできたニキビを隠すために前髪を下したヘアスタイルとしてしまい、前髪の先の部分がニキビに付着してしまうと、ニキビを悪化させる原因となります。また、にきびの上にファンデーションやコンシーラーを塗り重ねることで、毛穴をさらに詰まらせてしまってニキビを悪化させることにつながる場合もあります。ヘアスタイルに関しては、極力ニキビの部分に髪が当たらないことを意識したヘアスタイルとすることをおすすめしますが、学校や職場などでヘアスタイルを変えることが難しい場合には、家にいる時間だけでも髪がニキビにあたらないようなヘアスタイルで過ごすことをおすすめします。また、メイクはニキビ部分に塗り重ねないようなメイクを心がけましょう。

あご・口周り(Uゾーン)

あごや口周りは、大人ニキビの好発部分であり、顎から頬にかけてと、口周りの部分をまとめてUゾーンと呼びます。顎や口元は皮膚が薄く乾燥しやすい部分であるため、乾燥によってニキビができやすくなってしまっているのです。特に口元やあごはホルモンバランスが乱れることでニキビができやすくなる部位でもあります。男性においては、ひげが生える部分ですので、この部分の皮脂分泌が活発であり、毛穴が詰まってニキビができてしまうことと、又、カミソリを使ってひげのお手入れをする際に、カミソリによる小さな傷から菌が侵入してニキビが悪化することがあると考えられています。
そのため、顎や口周りのニキビを対処するためには、洗顔と保湿をしっかりと行い、乾燥を防ぐこと、又、男性の場合、カミソリを使用する際は、安全カミソリによるひげ剃りは中止し、電気カミソリで軽く剃ったり、医療脱毛をすることでひげの量を減らし、カミソリを使用する頻度を減らしていく、又、それに加えて、ホルモンバランスを整えるように、ストレス解消や睡眠不足を解消して日常生活を整えるとよいでしょう。

首の皮膚は、皮脂腺は少ないものの、汗をかきやすい部位であり、顔の皮膚よりも薄い皮膚となります。皮膚が薄いため乾燥しやすく、乾燥によってニキビを形成してしまう部分であり、大人ニキビができやすい部分でもあります。また、汗をかいてほったらかしにしてしまったり、シャンプーやリンスの洗い残しなどがあったりするとニキビにつながることもあります。ほかにも肌に合わないシャンプーやボディソープの継続使用が肌に刺激となり皮膚が弱まってニキビを形成する原因となることもあります。そのため、首も乾燥をさせないように保湿ケアをしっかりとする、シャンプーやリンスボディソープはしっかりと洗い流すということを意識して、清潔をキープしていきましょう。

背中

背中も、皮脂の分泌が盛んな部分ですので、毛穴が詰まりやすくニキビができやすい部分となります。ほかにも、衣服がこすれることや、シャンプーやリンスの洗い残しもニキビを作る原因となってしまいます。背中のニキビは鏡で見ても自分からは見えないため、発見も遅れやすく、治りにくいともいわれています。特に夏場は服や下着で蒸れたり汗をたくさんかいたりするため、ニキビが悪化しやすくなるのです。
ですので、汗をかいたらこまめに洗い流したり、着替えをしたりして清潔を保つようにしましょう。洗う時もナイロンタオルなどで過剰にこすらず、たっぷりの泡で優しく洗い流すことがおすすめです。

ニキビが悪化する前に皮膚科に相談

ニキビは悪化してしまうと、ニキビ跡を形成する確率を上げてしまいますし、治癒するまでに時間もかかります。ですが、早めに治療を行うことで、早期の改善が望めます。
思春期の方は、ニキビはできるのが当たり前と思わずに早い段階から治療を受けられることがおすすめです。ニキビを見つけたら白ニキビや黒ニキビの段階であっても皮膚科へご相談ください。

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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。