頬のシミが目立つ原因とは?対策や予防・治療法まで徹底解説!

頬のシミが目立って辛い…どうすれば消える?

あと、正しい予防策も知りたい!

顔にできたシミ、気になりますよね。

シミを放置すれば、さらに濃くなったり増えたりする可能性もあるため適切な対処が必要です。

そこで今回は頬にシミができる理由、そして予防、改善する方法まで詳しく解説します。

シミに対する正しい知識を持ち、透き通る肌を目指してくださいね。

頬にできるシミが目立ちやすい原因

身体のなかでシミができやすい場所といえば顔、とくに頬はさまざまな種類のシミが現れる部位でもあります。

頬まわりに現れるおもなシミの種類は下記のとおりです。

  • 老人性色素班
  • 肝斑
  • そばかす
  • 炎症後色素沈着
  • 後天性真皮メラノサイトーシス

上記のなかでもっとも症例数の多いシミは、老人性色素班とよばれるものです。

老人性色素班は紫外線によるダメージや加齢を原因とするシミで、中年以降のほぼすべての人の顔に見られます。

このシミが頬周辺に多発するのはなぜなのか、まずはその理由から解説していきます。

紫外線の影響を受けやすい部位だから

頬は顔のなかでもとくに十分な保湿が必要なパーツです。

なぜかというと、頬は皮脂腺が少なく乾燥しやすい部位だからです。

肌の乾燥は外部刺激から皮膚を守るバリア機能を低下させ、シミをはじめとする様々な肌トラブルを招きます。

ところがべたつきがちな鼻やおでこに合わせたスキンケアをおこなった結果、頬にシミができたというケースも多く見られます。

また、顔を触ったり寝具や髪が触れたりなど、摩擦の多い部位であることも頬にシミができやすい理由といえるでしょう。

頬骨の突出により光が当たりやすい

顔は衣類などに覆われておらず、紫外線の影響を受けやすい部分です。

とくに頬骨は突出しており、かつ乾燥しやすい部位のため紫外線による肌ダメージは強め。

そのためシミができやすく徹底した紫外線対策がとても大切です。

日傘やマスク、帽子などで紫外線を遮る方法もありますが、地面や水面からの照り返しにも紫外線の影響は及びます。

紫外線量の多い夏季の外出はとくに、日焼け止めや飲む日焼け止めなども併用した対策をおすすめします。

加齢によるターンオーバーの遅れと肌の薄さ

老人性色素班の原因はおもに、紫外線と加齢です。

紫外線から皮膚を守るために生成されたメラニン色素は通常、皮膚のターンオーバーと共に体外へ排出されます。

しかし年齢を重ねるたびにターンオーバーのサイクルは衰え、生成された黒色メラニンの排出が滞りがちになることでシミが形成されます。

年齢別の一般的なターンオーバーに要する日数は下記をごらんください。

年齢ターンオーバー日数
20代28日
40代55日
60代100日

もともと適度な厚みをもつ皮膚であっても、加齢にともない表皮は薄くなり角質内の水分量も減少します。

加えて頻繁なピーリングなどにより、肌のバリア機能が損なわれ肌トラブルにつながるケースも少なくありません。

頬のシミを目立たなくするためのスキンケア対策

肌はさまざまな要因で健康を損ない、肌トラブルを引き起こします。

健康な肌を保ち続けるには日頃から肌を守るという意識を持つこと、そして丁寧なケアの必要性を理解しておくことが大切です。

ここからは、肌トラブルを避けるために自分でおこなえる具体的なケア方法を解説します。

美白成分を含む化粧品を使う

まず理想的なケア方法として挙げられるのは、美白有効成分を含む基礎化粧品を使用することです。

美白有効成分というのはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ効果が認可されたものを指します。

代表的な美白有効成分

  • シミの予防と改善
    ・ビタミンC誘導体
    ・ハイドロキノンなど
  • シミの予防・抑制
    ・アルブチン
    ・トラネキサム酸
    ・コウジ酸など

使い方のポイントとしては、毎日ていねいに続けること。

塗布後の肌状態によっては重ね付けや美容液をプラスするなど、常に肌のうるおい具合を意識しておこないましょう。

日焼け止めの徹底

つづいては日焼け止め対策の徹底です。

紫外線による影響は、ほんの10分間であっても皮下に蓄積されますし、屋内でもレースのカーテン越しに降り注ぎます。

そのため、朝のスキンケア後はまいにち日焼け止めを塗り、紫外線から肌を守ってあげてください。

保湿と角質ケアでターンオーバーを整える

前項でも少し触れた部分ですが、肌の健康を保つために保湿は欠かせません。

日常的なケアはもちろんですが、うっかり紫外線を浴びてしまった場合もシートマスクなどを活用し、しっかりと保湿をおこないシミの形成を防いでください。

また、肌表面にとどまりがちな古い角質はメラニン色素の排出を妨げたり、毛穴を塞ぐ角栓を作り出したりと肌トラブルのもと。

健全なターンオーバーを保つ意味でも、クレンジングアイテムなどを活用し1日の汚れはその日のうちに洗い流しておきましょう。

シミを根本から改善する治療法

前述のとおり丁寧に自宅ケアを続ければ、シミを目立たなくすることは可能です。

しかし劇的に改善させるほどの効果を得ることはむずかしく、自宅ケアに限界を感じている方も多いはず。

もしも短期間でのシミ改善を狙うのであれば、医療機関で一掃してしまうのも1つの方法です。

ここからは美容クリニックでおこなわれる代表的な治療方法を4つに絞って紹介します。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルは、IPLという特殊な光を使った美肌治療です。

IPLの特徴としては、同時にさまざまな波長の光を顔全体に照射し、さまざまな肌悩みに対応できるというところ。

また、シミの原因であるメラニン色素に加えヘモグロビンにも反応する特性から、治療のむずかしい酒さにも高い効果を期待できることでも知られています。

IPLはコラーゲンを生み出す繊維芽細胞にも作用し活性を促すため、肌のハリや毛穴、小じわにも効果的です。

ピコレーザー・レーザートーニング

ピコレーザーはピコ秒(1秒の一兆分の1)という速さでのレーザー照射を実現した美肌マシンのことです。

この驚異的な照射速度のメリットは、痛みや副作用を抑えながらも高い効果が期待できるというところ。

ピコレーザーによるシミ取りでは、1回の施術でシミの大幅な改善効果が狙えます。

またレーザー治療には、トーニングという治療法も存在します。

シミだけをターゲットに高出力照射をおこなうシミ取り治療とは対照的に、微弱なレーザーを顔全体にあてるトーニングは複合的な肌悩みをゆっくりと改善に導く治療法です。

即効性はありませんが、肝斑の治療や肌の定期的なメンテナンスとしても利用されています。

トレチノインやハイドロキノン治療

美肌治療では塗り薬の処方も頻繁におこなわれます。

よく使用されるのは、トレチノインやハイドロキノンといった有効成分を含む塗布薬です。

トレチノインはおもに新陳代謝の促進、ハイドロキノンはシミの原因であるメラニン色素を無色化する作用を持ちます。

これらの成分を含む塗り薬は美容施術と併用して使用されることも多く、各クリニックで扱うドクターズコスメにも配合されています。

高濃度の有効成分を含むドクターズコスメは、市販化粧品では得られない効果を実感しやすいことから大人気です。

シナールやユベラなどの内服薬

塗り薬とおなじく、美肌治療では施術と共に内服薬を処方するケースもあります。

代表的な内服薬としてはビタミンCを配合したシナールや、血流の改善促進作用を持つユベラなどです。

施術や塗り薬によって外から、内服薬によって身体の内部からシミの排出をうながすことで相乗効果を狙います。

とくに肝斑に対しては、内服薬の使用が非常に有効とされています。

頬のシミをこれ以上濃く・広くしないためにできる予防策

できてしまったシミの改善はセルフケアではほぼ不可能です。

しかしシミを増やさない、濃くしない、広げないということであれば、これからお伝えする3つのことを心がければ予防効果を期待できます。

シミの予防だけでなく、素肌の健康には欠かせない大切なポイントなのでぜひ実践してください。

UVケアとブルーライト対策

1つ目は、屋外での紫外線対策に加え屋内でのブルーライト対策です。

というのもLED照明やスマホ、パソコンなどから放出されるブルーライトは、紫外線に含まれるUV-AやUV-Bとよく似た波長を持つことが明らかになっているからです。

紫外線と同じように長時間浴び続けることで、シミだけでなくしわやたるみなど肌に深刻なダメージを与える可能性があります。

ブルーライト対策の具体的な方法としては下記のとおり。

  • スマホやパソコンにブルーライトカットフィルムを貼る
  • ブルーライトカットアプリの使用
  • 各端末を夜間モードに設定する
  • ブルーライトカット対応の日焼け止めや化粧下地を使う

紫外線対策と同じように、ブルーライト対策も忘れず整えておきましょう。

肌をこすらない生活習慣の見直し

2つ目は、肌への摩擦を徹底して抑えることです。

肌への摩擦は乾燥から始まり赤みやくすみ、シミなどさまざまな肌トラブルにつながる恐れがあるため、日常の些細なことから見直していきましょう。

気をつけるべきポイントとしては下記の6つです。

  • 洗顔は十分な泡でやさしく
  • 洗顔後の拭き取りは擦らずタオルで軽く押さえる
  • スキンケアは軽くハンドプレス
    ※強く押さえすぎないこと
  • メイクは丁寧にやさしく
    ※強く塗り広げないこと
  • 不織布マスクを使用するときは肌にやさしいガーゼを間に挟む
  • 絹や綿など肌にやさしい素材の寝具カバーを使用する

急いでいるときや気持ちに余裕がないときはとくに、なにごとも雑になり無自覚に肌を擦ってしまいがちです。

日常生活のさまざまな場面で余裕をもって行動することを心がけてみてください。

睡眠・食事・ストレス管理による内側からのケア

3つ目は健康的な暮らしを心がけることです。

生活習慣の乱れや精神的な不調は、身体の症状となって現れます。

とくに吹き出物やくすみ、クマやシミなど肌への反応は出やすいため、内側からのケアがとても大切。

健康的な生活を送るうえで大切なポイントは下記の4つです。

  • 十分な睡眠
  • 栄養バランスを考えた食事
  • 喫煙や過度な飲酒を避ける
  • ストレス管理

睡眠の2時間前からスマホを見ない、そして部屋の明かりを少し落とすことで入眠しやすくなります。

食事については脂っぽいものや甘いジュースなどは避け、サプリメントをうまく活用するとよいでしょう。

喫煙や過度な飲酒は肌への大ダメージとなるため、避けなければなりません。

また、ストレスの要因を洗い出し減らしてみる、または小出しに発散するなど、自分でストレス管理ができれば肌はもちろん身体全体を健やかに保つことにもつながります。

頬のシミに関するよくある質問

最後に頬のシミについて、よくある質問とその回答を紹介します。

頬のシミとそばかすの違いは?

一般的なシミとそばかすの違いは下記をご覧ください。

シミ(老人性色素班)そばかす
原因紫外線・加齢・生活習慣おもに遺伝
発症時期成人以降幼少期~思春期
発症部位紫外線を浴びやすい場所
(顔・肩・手の甲など)
ポツポツと点在する
鼻の上部付近
腕・肩・背中
粒状の斑点が無数に広がる
大きさ数ミリ~数十ミリ1ミリ~3ミリ程度

そのほか、そばかすは比較的色白の人に多く見られ成人以降は目立たなくなることも多いです。

いっぽうシミの場合は、年齢を重ねると共に濃くなる傾向にあります。

シミをコンシーラーで上手に隠す方法は?

コンシーラーでシミを隠すときに大切なことは、コンシーラー自体が浮かないよう注意することです。

ベージュ系またはイエロー系のコンシーラーを気になるシミに少量ずつ乗せ、周りの肌色に馴染ませます。

ポイントとしては薄く重ね付けしていくこと、そして指やブラシ、スポンジなどを使い境目を丁寧にぼかすことです。

ちなみにコンシーラーはパウダーファンデーションの前に塗ってください。

シミ取り後に再発することはある?

シミ取り施術などを受けた後にシミが再発することはあります。

シミ取りはあくまでも蓄積された黒色メラニンを取り除くことを目的としており、メラニンの生成をストップさせる施術ではないからです。

メラニン色素は日々生成されており、蓄積されやすい環境であれば再びシミとなって現れる可能性はあります。

シミの再発を防ぐためには、紫外線や摩擦への対策や丁寧なスキンケアに加え、健康的な生活習慣を心がけることがとても大切です。

肝斑との見分け方はある?

一般的なシミと肝斑の違いは下記をご覧ください。

シミ(老人性色素班)肝斑
原因紫外線・加齢・生活習慣など摩擦・ホルモンバランスの乱れなど
発症時期成人以降成人以降
発症部位紫外線を浴びやすい部位
(顔・肩・手の甲など)
おもに頬の高い位置から目の下など
鼻やおでこなどに現れることもある
形状境目が明瞭な数ミリ~数十ミリ程度の色素班
ポツポツと点在する
境目が不明瞭な薄茶色の色素班
比較的広範囲にモヤモヤと広がる
左右非対称対称

シミと肝斑はいずれも、紫外線や摩擦などの外的刺激により悪化する傾向にあります。

とくに肝斑はあらゆる刺激に敏感であり、誤った治療により悪化することもあるやっかいなシミ。

そのため医療機関で治療をお考えの場合、シミと肝斑を正確に見分けられる経験豊富な医師を選ぶことが重要となります。

まとめ

今回は頬のシミについて詳しく触れました。

健康な肌を保ち続けるには日頃から肌を守るという意識を持つこと、そして丁寧なケアが必要不可欠です。

もしも現在できているシミが非常に薄く、メイクで簡単に隠せる程度ならば紫外線対策と丁寧なケアを徹底すれば改善も期待できます。

しかしすでに色濃く目立つ状態なら、医療機関によるレーザー治療が非常に有効です。

シミにも多くの種類があり、治療法はそれぞれ異なります。

まずはお悩みのシミがどのような種類なのか、一度医療機関で診断をしてはいかがでしょうか。

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    平日忙しくて通院できない方も利用しやすい

シミの状態によって
効果的な治療方法があります

老人性色素斑肝斑
老人性色素斑肝斑
日焼け跡に色素が沈着してしまったものホルモンバランスの乱れが原因
【効果的な治療法】
・レーザー治療
・内服・外用内服治療
【効果的な治療法】
・ピコトーニング
そばかす炎症後色素沈着
そばかす炎症後色素沈着
雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれる小さなシミの集まりニキビや虫刺されに伴う炎症
【効果的な治療法】
・ピコスポット
【効果的な治療法】
・内服・外用内服治療

美容皮膚科でシミ治療

美容皮膚科でできるシミ治療の種類

  • ケミカルピーリング
    皮膚表面の角質を除去してターンオーバーを整える
  • イオン導入
    皮膚に微弱な電流を流して美容成分を肌の奥に浸透させる
  • ピコレーザー
    レーザーを照射し、メラニン色素を破壊
  • ダーマペン
    細い針で皮膚表面に穴を作り、自然治癒力やターンオーバーを整える
  • ポテンツァ
    ダーマペンの進化版。針先から出す熱エネルギーで肌細胞を活性化させる
  • フォトフェイシャル(ステラM22)
    6種類の波長フィルターを症状別に選んでアプローチ

更にこれらのシミは
保険適用で治療できる可能性があります

太田母斑扁平母斑
太田母斑
アザのようなシミで顔の片側にみられることが多い茶色いシミのようなもので身体のどこにでも生じる
異所性蒙古斑外傷性色素沈着
外傷性色素沈着
お尻の周辺ではない部位にあり、大人になっても消えないようなシミケガなどの外傷が原因で生じた、シミやアザ

皮膚科でシミ治療

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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

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