ビブラマイシンのニキビへの効果は?|ニキビの治療を始める方へ

ニキビの治療薬「ビブラマイシン」とは

ビブラマイシンは「ドキシサイクリン」を有効成分とする内服薬です。 ドキシサイクリンは、肺炎や膀胱炎、コレラなど、全身のさまざまな細菌感染症に優れた抗菌と抗炎症効果を示します。 吸収率が良く効果が長時間持続するうえ耐性菌が発生しづらいという利点から、各科で広く使われており、皮膚科では主にニキビ治療に対して処方されています。

ビブラマイシンの効果

炎症を起こしたニキビが多数みられる場合は、外用薬に加えてビブラマイシンのような内服薬との併用が効果的です。 ビブラマイシンは、抗菌作用に加えニキビの原因菌であるアクネ菌の生存を阻害する作用もあるので、効率的にニキビの悪化を防ぎ改善に導きます。 またビブラマイシンは、酒さの治療薬としてもよく処方される薬剤です。 頬や額を中心に赤みを帯びた小さなブツブツが見られる酒さに対して、ニキビケアをしている方も多く見られます。 ニキビケアで長期間治らない場合は、酒さの可能性もあると考えてよいでしょう。

ビブラマイシンの使い方

ビブラマイシンは、飲み忘れを防ぐためにできれば毎日決まった時間に服用してください。

    • 初日:【1日量200mg】1回あるいは2回に分けて服用
    • 2日目以降:【1日量100mg】1回あるいは2回に分けて服用
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2日目以降は基本的に1日量100mgとなりますが、年齢や体重、症状に応じて増減を検討することもあります。 特に食後や食間という用法はなく、いつ服用しても問題ありません。 ただし、飲み忘れまたは自己判断で中断すると効きづらくなることもあるので注意が必要です。 そのほか服用中の注意点は以下の通りです。

    • 金属性物質の含まれた食品やサプリとは一緒に服用しない ※2時間以上あける
    • 大量の乳製品と一緒に服用しない ※2時間以上あける
    • 就寝前を避け多めの水で服用する

普段口にするものの中には、カルシウムやアルミニウム、鉄など金属性物質が含まれているものが多く存在します。 ※プロテイン、栄養剤、健康食品など ビブラマイシンをこれらと一緒に服用すると薬剤の効果が大幅に下がるため、2時間以上の間隔をもって服用してください。 また、マグネシウムやカルシウムが多く含まれる乳製品も同様の理由で、摂取するタイミングをずらす必要があります。 さらに、ビブラマイシン錠が食道に長く留まると、潰瘍食道炎発症することがあるため就寝前の服用は避け、多めの水で飲むようにしてください。

ビブラマイシンの副作用

比較的多い副作用は下記の通りです。

    • 腹痛
    • 下痢
    • 吐き気
    • 光線過敏

ごく稀にですが重篤な副作用を発症する場合もあるので、体調に異変があるときは必ず医師に相談してください。 ※妊娠中、授乳中は服用できません。 ※他の薬との併用は医師に相談してください。

ビブラマイシンでよくある質問

ビブラマイシンの副作用で吐き気がすることはありますか?

ビブラマイシンの服用に伴い、腹痛や下痢、吐き気などは多く見られる副作用です。 これはビブラマイシンの抗菌作用によるもので、腸内細菌のバランスが崩されたために起こります。 我慢できる程度であれば服薬を続行しても問題ありませんが、症状が強く辛い場合は担当医師に相談してください。

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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。