ニキビ

ニキビとは?

皮脂の過剰な分泌などによって顔などの毛穴が詰まってしまい、内部にアクネ菌が増殖して炎症を引き起こす病気です。
毛穴に溜まった皮脂を栄養源として、ニキビのもとになる細菌が増殖し、症状が悪化していきます。

小児期から青年期にかけて見られることが多いのですが、なかには大人になってから悪化するケースもあります。その場合、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、紫外線、ストレス、生活環境の変化などが複雑に絡み合っており、なかなか治りにくいのが特徴です。

ニキビの種類・状態

  • 白ニキビ(閉鎖面皰)
  • 黒ニキビ(解放面皰)
  • 赤ニキビ(炎症性皮疹)
  • 嚢胞
  • 瘢痕

白ニキビ(閉鎖面皰)

毛穴に皮脂や角質が溜まり始めると、皮膚の表面が少し膨らんできます。これが白ニキビです。
毛穴の状態によっては数日程度で自然に治ってしまう事も多いのですが、肌の汚れを放置していると白ニキビが成長し、数か月も治らないこともあります。

黒ニキビ(解放面皰)

黒ニキビは、皮質や角質が溜まっている部位の毛穴が開いた状態のニキビです。古い角質などがいつまでたっても除去されず、毛穴に溜まっていき、黒っぽく変色してしまうのです。

赤ニキビ(炎症性皮疹)

毛包に皮質が溜まっていくと、徐々に膨らんでいき、皮脂が周囲に漏れ出すようにあります。これに伴って炎症が起こった状態が赤ニキビです。
神経を刺激することも多く、指などで触ると軽い痛みを感じることもあります。

嚢胞

赤ニキビを放置していると、さらに悪化し、嚢胞が出来ることもあります。毛包内の皮脂などが皮膚を刺激し、炎症もひどくなります。
この状態を放置すると瘢痕になってしまうこともあるので、早めにご相談ください。

瘢痕

炎症性のニキビなどが作られた場合、ニキビが収まった後に瘢痕が出来ることもよくあります。一度、瘢痕が出来てしまうと、その皮膚の状態を元通りにするには時間と労力が必要になります。このような状態にならないよう、早めの治療が大切です。

ニキビの治療

ニキビの治療は基本的に保険診療で行うことが出来ます。症例によっても異なりますが、まずは余分な脂肪や汚れ、細菌を除くため、定期的に洗顔します。
日常生活を過ごす際には、睡眠をしっかりととり、バランスの良い食事を心がけ、ストレスはためず、便秘なども予防します。
その上で、薬物療法を行います。皮脂を取り除く外用薬、細菌を減らすための抗菌薬、さらにはビタミン薬や漢方も必要に応じて処方します。
このうちニキビに直接塗る薬としては、毛穴の詰まりを取り除く効果がある「ディフェリンゲル」、それに加えニキビの原因菌を殺菌する「ベピオゲル」などがあります。

【保険による診療】

ベピオゲル
フリーラジカル作用でアクネ菌を物理的化学的に破壊し、角質剥離作用がすすみ閉塞した毛穴が開く作用があります。
ディフェリンゲル
ビタミンA誘導体で角質に働き、毛包漏斗部の過角化とそれに引き続く面ぽう形成を抑制することによる非炎症性皮疹と炎症性皮疹の両者を減少する作用があります。
抗菌薬投与
面ぽう圧出

【自費による診療】

アゼライン酸(ニキビ治療、美白効果)
ケミカルピーリング
ビタミンCローション外用(薬剤名:VC-PMGローション)
イオン導入