ストレスニキビの原因と特徴|肌との関係や皮膚科での治療・予防法まで解説

疲れている時や精神的に不安なことが多い時などにニキビができやすいと感じる人もいるでしょう。

ニキビはさまざまな要因で発症しますが、ストレスもその一つです。

ストレスを受けると肌荒れや体調不良など、身体に悪影響を及ぼします。

この記事では、ストレスニキビの原因や特徴、効果的な改善方法を詳しく解説します。

ストレスニキビの原因や特徴

指で頬を抑える女性

まず、ストレスには種類があり、ストレス反応を起こす刺激のことを「ストレッサー」とも言います。

ストレスの種類
    • ・物理的ストレッサー …騒音、寒暖差、光など
    • ・化学的ストレッサー …化学物質、アルコール、タバコの臭いなど
    • ・生物的ストレッサー …花粉、ウイルス、ハウスダストなど
    • ・心理的・社会的ストレッサー …人間関係、悩み事、緊張、不安なことなど

 

ストレスを軽減するためには、日常で受けているストレスがどの原因なのか理解することで、自分のストレスを根本から解決し、緩和することができます。

ストレスで肌荒れになる?ストレスとニキビの関係

そもそも、なぜストレスが原因で肌荒れが起きるかと言うと、自律神経の乱れが考えられます。

自律神経には、交感神経と副交感神経に分けられ、この2つの神経がバランス良く働くことで、身体の機能を正常に保つことができます。

自律神経の働き
    • ・交感神経 …体の機能を活発にする自律神経のこと。心拍数の増加、血圧の上昇、発汗作用を促進させる働きがある。
    • ・副交感神経 …体や心が休息している時に働く自律神経のこと。睡眠中やリラックスしている時に優位になる。

 

しかし、ストレスを受けると交感神経の働きが活発になり、体を休める副交感神経の働きが上手く機能できなくなるので、自律神経が乱れてしまう原因になります。

また、強いストレスを受けたり、慢性的なストレスで緊張状態が続くと、皮膚の免疫力を低下する原因にもなるので、アクネ菌が増殖しニキビができやすくなります。

ストレスニキビの原因とは?

ストレスニキビの原因は、主に以下の3つが考えられます。

ストレスニキビの主な原因
    • ・自律神経の乱れ
    • ・ホルモンバランスの乱れ
    • ・皮膚のバリア機能の低下

 

前述の通り、ストレスで自律神経が乱れると、ターンオーバーの低下やホルモンバランスが崩れやすくなり、肌のバリア機能が低下します。

また、ホルモンバランスが崩れてしまうと、男性ホルモンの影響で皮脂が過剰分泌し、ニキビができやすくなります。

ストレスニキビは、強いプレッシャーや不安、悩みなどによって、体のバリア機能が低下し、ウイルスなどの影響を受けやすくなるので、特にストレスを受けやすい人は日頃からストレスを発散する対策が重要です。

ストレス性のニキビはどこにできる?

ストレス性のニキビは、以下の部位にできやすい傾向にあります。

ストレスニキビができやすい部位
    • ・額
    • ・生え際
    • ・頬
    • ・あご、口周り
    • ・首の上部

 

あごの周辺にできるニキビは、ストレスやホルモンバランスの乱れが主な原因なので、特に口周りのフェイスラインにできやすいのが特徴です。

ストレスを発散してニキビ対策!ストレス解消法5選

伸びをする女性

ストレスニキビを改善するためにも、ストレスを発散して、上手くコントロールすることが大切です。

気軽にストレスを発散できるおすすめの方法は以下のとおりです。

しっかり睡眠をとる

睡眠不足はお肌の大敵と言われるほど、肌に影響を及ぼし、睡眠不足によって思考力の低下やストレスも感じやすくなります。

ストレスニキビを改善するためにも、まずはしっかり睡眠をとることが大切です。

特に美肌効果が高い時間帯は、夜10時〜2時の間で「お肌のゴールデンタイム」と呼ばれています。

この時間帯にしっかり睡眠をとることでホルモンの分泌が活性化し、ターンオーバーが促進されるので、肌の修復や再生、美肌効果が期待できます。

また、質の良い眠りは、自律神経のバランスを整えることができるので、ストレスニキビの予防にも効果的です。

質の良い睡眠をとるポイント
    • ・就寝する前はテレビやスマホなどを控える
    • ・就寝前にカフェインやアルコールを避ける
    • ・室内の温度を調整したり、照明を落とす

 

質の良い睡眠をとるためにも、就寝する前はテレビやスマホの使用を控え、リラックスした状態で眠れるように睡眠の環境を整えましょう。

適度な運動を行う

適度に運動することで、血流の循環を良くしたり、リフレッシュ効果が期待できます。

運動の中でもストレス解消には、軽いジョギングやウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。

無理のない程度で一定時間運動すると、副交感神経が活発になり、脳のリラックス効果が高まります。

また、体内のエネルギーが消費されることで、良質な睡眠の向上にも繋がります。

週に2〜3回のペースで30分〜1時間程度を目安に行うとよいでしょう。

食生活を見直す

脂っこい食事や糖質の多いデザートなどで偏った食事が重なり、体に必要な栄養素が不足すると、ストレスを感じたり、ニキビができる原因になります。

ニキビを予防し、健やかな肌を維持するためには、バランスの良い食事を摂ることが大切です。

ニキビの予防には、以下の栄養素を取り入れると、体や皮膚の機能を正常に保つことができます。

ニキビ予防に効果的な栄養素
    • ・ビタミンB1 …豚肉、玄米、うなぎなど
    • ・ビタミンB2 …鶏レバー、納豆、ブロッコリーなど
    • ・ビタミンE …卵、オリーブオイル、アボカドなど
    • ・マグネシウム …アーモンド、ほうれん草、ひじきなど
    • ・オメガ3脂肪酸 …サバ、サーモン、亜麻仁油、チアシードなど

 

特にビタミンB群、マグネシウム、オメガ3脂肪酸などは、自律神経を整える効果や皮脂の分泌をコントロールし、健やかな肌を保つために効果的な栄養素なので、食事やサプリメントなどで積極的に摂るとよいでしょう。

入浴をする

シャワーで済ませてしまう人も多いですが、湯船にゆっくり浸かると副交感神経が優位になるので、心身のリラックス効果が期待できます。

入浴する際の温度は38〜40度で20分ほどゆっくり湯船に浸かると、体の芯から温まり、血行促進やストレス解消におすすめです。

毎日ではなくても、時間に余裕がある時や疲れが溜まっている時は、できるだけゆっくり湯船に浸かるようにしましょう。

好きな音楽を聴いたり、香りを楽しむ

自分の好きな音楽を聴いたり、好みの香りを楽しむと身体の緊張感が緩和し、リラックス効果が高まるので、ストレス軽減に効果的です。

特に天然アロマはストレスや疲れなど、心身のトラブルを緩和する効果があります。

その日の気分や目的に合わせて、自分の好きな曲や香りを楽しむことでストレス解消に繋がります。

ストレスニキビの治し方!ニキビ改善法3選

顔に手を添える女性

ストレスニキビは、再発しやすいニキビの一つです。

繰り返し発症するニキビを改善する効果的な方法は以下のとおりです。

生活習慣を見直す

ストレスニキビを改善するためには、肌の改善と生活習慣の見直しが大切です。

バランスの良い食事や十分な睡眠など、規則正しい生活と適度な運動を取り入れることで、体のターンオーバーが正常に働き、肌荒れやニキビを予防することができます。

健やかな肌や心身の体調を保つためにも生活習慣を見直し、生活リズムを整えましょう。

適切なスキンケアを行う

ニキビの改善や予防には、適切なスキンケアを行うことが大切です。

スキンケアのポイント
    • ・洗顔する時はゴシゴシと擦らず、たっぷりの泡で洗う
    • ・洗顔後は保湿ケアを行う
    • ・化粧水や乳液をつけすぎない

 

洗顔する時にゴシゴシと擦ってしまうと、肌に負担がかかり、ニキビや肌荒れの原因になります。

洗顔する時は、洗顔料をたっぷり泡立ててから、クルクルと円を描くようにやさしく洗い、38度程のぬるま湯でしっかり洗い流します。

洗顔後は、保湿ケアをしっかり行い、肌のバリア機能を整えましょう。

その際、肌に良さそうと化粧水や乳液、美容液などを適量以上につけてしまうと、肌に余った油分が酸化し、ニキビができる原因にもなります。

化粧水や乳液などをつける時は、それぞれの製品が推奨する目安量をつけましょう

専門クリニックで治療を受ける

繰り返しできるニキビを早期に改善したい人は、皮膚専門医が在籍するクリニックでの治療がおすすめです。

ニキビはさまざまな要因で発症し、症状も異なるので、一人ひとりの症状に合った最適な治療を行うことができます。

クリニックのニキビ治療は、保険治療で行える方法から美肌効果が高い治療など、さまざまな方法があります。

クリニックでの主なニキビ治療
    • ・ケミカルピーリング
    • ・イオン導入
    • ・レーザー治療
    • ・外用薬・内服薬

 

ニキビの症状に合った施術や塗り薬、内服薬を併用して、効率よくニキビの改善を行います。

早期に治療を行うことで、ニキビの悪化を防ぎ、ニキビ跡を予防することもできるので、ニキビを早く治したい人は肌の悩みを相談してみましょう。

まとめ

今回はストレスニキビの原因や特徴、効果的な改善方法を紹介しました。

記事のまとめ
    • ・ストレスによって自律神経が乱れるとニキビができる
    • ・ストレスニキビは口周りのフェイスラインにできやすい
    • ・ストレスニキビを予防するためには生活習慣を見直し、生活リズムを整える
    • ・早期にニキビを改善する方法として専門クリニックでの治療がおすすめ

 

慢性的なストレスは、ニキビを発症する原因にもなるので、日頃から適度にストレスを発散したり、生活リズムを整えることで、ニキビ予防はもちろん、健康な身体を維持することができます。

ニキビを放置してしまうと、症状が悪化してニキビ跡が残ってしまう可能性があるので、ニキビをしっかり改善したい人はクリニックで自分に合った治療を受けることがおすすめです。

繰り返しできるニキビに悩んでいる人は、まずクリニックで肌悩みを気軽に相談してみましょう。

ニキビは皮膚科で一緒に治そう

どこに行ってもニキビが治らない

ニキビが治ってもまた再発してしまう

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今のニキビ治療をこのまま続けても大丈夫?

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MBCのニキビ治療とは?

  • 美容皮膚科との連携
    ニキビ治療だけでなく、ニキビ跡の治療や美肌治療など、幅広いニーズに対応可能
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  • 女性医師による丁寧な診察
    女性医師が診療を担当しているため、女性ならではの悩み相談もしやすい
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    平日忙しくて通院できない方も利用しやすい

ニキビの状態別
おすすめのニキビ治療

白や黒のポツポツしているニキビ赤く腫れているニキビ黄色く膿んでいるニキビニキビ跡
白ニキビ・黒ニキビ赤ニキビ黄ニキビニキビ跡
殺菌作用のある洗顔料やローションがおすすめ炎症を抑えるローションやクリームがおすすめ抗生物質配合の塗り薬がおすすめニキビ跡の種類に合わせた治療がおすすめ
・洗顔
・保湿
・ピーリング
・抗菌剤
・炎症を抑える薬
・冷やす
・抗菌剤
・炎症を抑える薬
・面ぽう圧出
・ピーリング
・イオン導入
・フォトフェイシャル
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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

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