おでこニキビの原因と治し方|正しい予防ケアから対策まで解説
メイクをしようと鏡を見た時、おでこに大きなニキビを見つけて朝から落ち込んだ経験はありませんか?
おでこは顔の中でも皮脂の分泌量が多いと言われるTゾーンの一部です。
ニキビが治ったと思っても繰り返してしまい、ストレスを感じる人も多くいます。
早く治したい、とニキビを触って刺激を与えると悪化したり跡が残ってしまうことも。
今回は、おでこにニキビができる原因と治し方、ニキビを予防する正しいケアの方法までくわしく紹介しています。
おでこニキビの悩みから解放されたい、ニキビを気にせず好きな髪型やメイクを楽しみたい、という方はぜひ本記事を参考にしてください。
おでこのニキビはなぜできる?
思春期にできるおでこニキビと、大人になってからできるおでこニキビの違いについて解説します。
思春期にできるおでこニキビ
思春期のおでこニキビの主な原因は、ホルモンバランスの変化による皮脂の過剰分泌が特徴です。
男の子だけでなく女の子も、思春期になると体内で男性ホルモンのアンドロゲンが増加します。
アンドロゲンの中でも特に、テストステロンというホルモンがニキビに大きく関わっています。
テストステロンは、皮脂分泌量を増加させるだけでなく角質を硬くする作用もあるため、分泌された皮脂が毛穴に詰まりやすい状態になってしまうのです。
特にTゾーンと呼ばれる「おでこ」「眉間」「鼻周り」はもともと皮脂腺が多い部位でもあり、ホルモンの影響も大きく受けて思春期のおでこはニキビが発生しやすくなります。
大人になってできるおでこニキビ
大人になってからのおでこニキビには複雑な要因が絡んでいます。
ストレスや睡眠不足、食事内容の偏りなど、さまざまな影響で発生するのが大人のおでこニキビ。
また、大人のニキビは治りが遅く、きちんとケアできていないと繰り返してしまうことも多くあります。
思春期と違い、ターンオーバーもゆっくりになりがちなのでニキビ跡からシミになる可能性も。
おでこニキビを発生させないよう、原因や予防法について知っておきましょう。
おでこのニキビができる原因
おでこのニキビを改善するには、まず原因について正しく知る必要があります。
大人になってからできるおでこニキビにはいくつかの原因が考えられ、原因に合わせたケアが必要です。
おでこニキビを繰り返してしまう原因について、くわしく見ていきましょう。
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- ・不規則な生活習慣
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- ・ホルモンバランスの乱れ
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- ・前髪や整髪料の刺激
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- ・不十分なスキンケア
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- ・化粧品の成分
不規則な生活習慣
睡眠不足や偏った食生活など、不規則な生活習慣はニキビの元です。
睡眠時間が少ないと、寝ている間に分泌されるはずの成長ホルモンが十分に分泌されません。
成長ホルモンは肌の再生に必要不可欠なホルモンです。
食事内容も、ビタミンやタンパク質など肌に必要な栄養素をバランスよくとっていないと、ニキビを発生させやすい肌になってしまいます。
ホルモンバランスの乱れ
女性の場合は、月経期間前後や排卵日前後にホルモンバランスが大きく変わります。
排卵日以降に増えるプロゲステロンは皮脂分泌を活発にするホルモンです。
逆に、肌のコラーゲンを増やしハリを持たせるエストロゲンというホルモンは排卵日以降は減少傾向に。
ホルモンバランスが乱れることで、皮脂分泌が過剰になりニキビができやすい肌状態になってしまうのです。
前髪や整髪料の刺激
前髪がおでこに当たって刺激を与えてしまう、整髪料の油分によって毛穴詰まりが起きてニキビが発生しやすくなる、など前髪や整髪料もニキビを発生させる原因になります。
また、シャンプーやトリートメントの洗い残しもニキビの原因になるので注意が必要です。
おでこの生え際は特に注意して洗い流しましょう。
不十分なスキンケア
洗顔やスキンケアのやり方が荒く、汚れや皮脂、メイク残りからおでこニキビが発生することもあります。
皮脂はニキビの原因菌であるアクネ菌の大好物です。
アクネ菌が皮脂をエサにして肌内部で増殖することでニキビが進行していきます。
また、洗顔後の保湿が足りず肌が乾燥状態だと皮脂の過剰分泌が起き、ニキビが発生しやすくなってしまうのです。
化粧品の成分
油分の多い化粧品もおでこニキビの原因になります。
先ほどもお伝えした通り、ニキビの原因になるアクネ菌は皮脂をエサにして増えていく菌です。
化粧品の油分もアクネ菌の栄養源になってしまうので化粧品を選ぶ際は油分のバランスにも注意しましょう。
おでこニキビの治し方
ニキビは尋常性ざ瘡といって皮膚の病気の一種なので、早くきれいに治すためには皮膚科を受診することが一番おすすめです。
ただし、自宅で洗顔方法や生活習慣の見直しを行うことで改善される場合もあります。
おでこニキビの治し方について、ここでくわしく紹介します。
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- ・皮膚科へ相談
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- ・正しい方法で洗顔
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- ・十分に保湿
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- ・生活習慣の見直し
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- ・前髪や整髪料に注意
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- ・ストレス発散
皮膚科へ相談
大人になってからおでこニキビを繰り返してしまう場合は、皮膚科での専門医の診察がおすすめです。
原因に合わせた治療を行うことで早期の改善が期待でき、ニキビ跡も残りづらくなります。
治療方法 | 内容 |
---|---|
外用薬 | 症状に合わせて角質を柔らかくして毛穴詰まりを解消する薬、ニキビの原因菌を抑える抗菌薬を使います |
内服薬 | 抗菌薬や漢方、ビタミン剤の内服薬で治療します |
面皰圧出 | 専用の器具を使って毛穴内部の皮脂や汚れを取り除きます |
ケミカルピーリング(自由診療) | 肌に専用の薬剤を塗布し不要な角質を取り除き肌のターンオーバーを整えます |
正しい方法で洗顔
洗顔は、朝晩2回ぬるま湯で優しく丁寧に行います。
ぬるま湯は、人肌より少し低いくらいの温度が理想的です。
皮脂の分泌量が多いおでこは、皮脂やメイク残りからニキビができてしまうこともあります。
おでこは髪の毛の生え際なども注意してよく洗い流しましょう。
十分に保湿
洗顔後は肌をしっかり保湿します。
乾燥していると肌が皮脂を余分に分泌してしまうため、洗顔後はすばやく十分に保湿することが大切です。
この時、油分の多い保湿クリームやオイルはニキビの原因になってしまうので、Tゾーンを避けて塗るようにしましょう。
生活習慣の見直し
睡眠不足や栄養バランスの偏った食事はニキビの原因になります。
質のいい十分な睡眠を心がけ、ビタミンや食物繊維・タンパク質などがバランスよく含まれた食事をとるよう意識しましょう。
ニキビの改善には、肌の正常なターンオーバーが必須です。
入眠後すぐの3時間には、肌の再生に必要な成長ホルモンが分泌されます。
しっかり寝て、バランスよく食事をとることで改善できるニキビもあります。
前髪や整髪料に注意
おでこのニキビには、前髪の刺激や整髪料の成分も関わっている場合があります。
ニキビを繰り返してしまう場合は、前髪がおでこにかからないように工夫するのもひとつの手です。
髪の毛を短く切る、結び方を変えるなど、前髪でおでこを刺激しないよう対処することでニキビが改善できる場合もあります。
また、整髪料やシャンプー・トリートメントの洗い残しもニキビの原因になるので注意しましょう。
ストレス発散
ニキビを治すには、過度なストレスをためないように程よくストレス発散をすることです。
ストレスを感じると人間の体内ではコルチゾールやアドレナリンと呼ばれるストレスホルモンの分泌が活発化します。
コルチゾールやアドレナリンが出ることで皮脂腺が刺激され、その結果皮脂の過剰分泌が起きニキビを発生させてしまうのです。
適度に体を動かす・ゆっくり入浴するなどして、ストレスを発散することで自律神経やホルモンバランスが整い、ニキビ改善につながります。
おでこニキビを作らせないための予防法
おでこのニキビは皮膚科への相談や、日頃から自宅でできるケアで予防も可能です。
一度できてしまうとニキビ跡からシミになってしまうこともあるため、おでこにニキビを作らない予防的ケアを意識しましょう。
おでこニキビを予防する方法について紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
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- ・スキンケアを丁寧にする
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- ・生活リズムを整える
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- ・ビタミンやタンパク質・食物繊維が豊富なメニューを意識する
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- ・おでこを刺激しない
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- ・皮膚科に相談する
スキンケアを丁寧にする
毎日の洗顔やメイク落とし、スキンケアを丁寧に行うことでおでこニキビを予防します。
スキンケアの手順 |
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①たっぷりの泡で肌をこすらず優しく洗顔 |
洗顔は朝晩2回、その都度しっかり保湿もしましょう。
生活リズムを整える
十分で質のいい睡眠時間の確保、適度な運動を意識します。
適度な運動はストレス発散にも有効です。
生活リズムを整えることで、自律神経が安定し肌の免疫力も高まります。
他にも、安定した生活リズムによってホルモンバランスの乱れを防ぎ、おでこニキビの予防につながるでしょう。
ビタミンやタンパク質・食物繊維が豊富なメニューを意識する
スキンケアのように外側のケアも大切ですが、体の内側のケアもおでこニキビの予防には重要です。
おでこニキビを予防するために普段からバランスよく摂取しておきたい栄養素をまとめました。
おでこニキビ予防に効く栄養素 | 食べ物 |
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タンパク質(肌のターンオーバーに必須) | 赤身肉・鶏のささみ・納豆・豆腐・卵・枝豆 |
ビタミンA(肌のバリア機能強化) | レバー・魚介・卵黄・緑黄色野菜・のり |
ビタミンB群(肌を修復) | 豚肉・鶏肉・鯖・玄米・ごま・レバー |
ビタミンC(抗酸化作用) | ブロッコリー・ピーマン・大根・キウイ・オレンジ |
ビタミンE(抗酸化作用・血行促進) | 緑黄色野菜・アーモンド・うなぎ・かぼちゃ |
食物繊維(便秘予防) | きのこ・海藻・根菜・玄米・芋類・青菜類 |
必須脂肪酸(血流促進・粘膜強化) | ナッツ類・食物油・青魚・アボカド |
逆に、脂質や糖質・カフェインが多く含まれる食べ物や飲み物は、おでこニキビができやすくなるため摂取しすぎないよう注意しましょう。
おでこを刺激しない
前髪や顔周りの髪の毛でおでこを刺激すると、ニキビができやすくなるので注意しましょう。
髪が伸びておでこを刺激している可能性がある場合は、上にまとめたりカットしておでこにかからないように意識することで、おでこのニキビ予防になります。
皮膚科に相談する
おでこニキビの予防は皮膚科への相談も有効です。
皮膚科ではニキビ予防のためのスキンケアや生活習慣についてのアドバイスも行っています。
他にも、予防的ケアとして薬や漢方の処方、場合によっては美容医療でおでこニキビを予防することも可能です。
皮膚科でできるおでこニキビの予防法は以下内容が一般的です。
皮膚科でできるニキビ予防 |
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・外用薬 ・内服薬 ・漢方 ・ケミカルピーリング(自由診療) ・ビタミンCローション(自由診療) ・イオン導入(自由診療) |
まとめ
おでこニキビの原因と治し方、そして予防法について解説しました。
【この記事のポイント】
-
- ・おでこニキビの原因は複数ある
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- ・原因に合わせた治療が必要
-
- ・皮脂の量が多いおでこはニキビを繰り返しやすい
-
- ・おでこニキビの治療や予防は皮膚科への相談がおすすめ
おでこは皮脂の分泌量が多く、ニキビを繰り返しやすい場所です。
生活習慣や食生活に気を配り、ニキビができないよう意識しましょう。
できてしまったおでこニキビは刺激すると悪化する可能性があり、治ってもニキビ跡からシミになってしまうこともあります。
皮膚科では、すでにあるニキビの相談はもちろん、予防ケアについても相談できます。
繰り返すおでこニキビは、1人で悩まず皮膚科に相談しましょう。
ニキビは皮膚科で一緒に治そう
どこに行ってもニキビが治らない
ニキビが治ってもまた再発してしまう
治療を始めてから悪化しているような気がする
今のニキビ治療をこのまま続けても大丈夫?
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監修医師
立花 義浩
- 資格
- 精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
- 経歴
- 北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。
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