ニキビの場所別の原因をチェック!場所ごとの治し方や予防法も徹底解説

「いつも同じ場所にニキビができる」「繰り返す顎ニキビの原因は何?」など、ニキビのできる場所について疑問を抱えている方は少なくないのではないでしょうか。

ニキビはできる場所ごとに原因や傾向があり、その対策も変わってきます。正しい知識をもって、ニキビを場所ごとにケアしていくことが大切です。

この記事では、ニキビができやすい場所ごとの原因と対策を詳しく解説します。よくできる場所のニキビの特徴を知り、適切なケアを行うことでクリアな肌を目指しましょう。

ニキビができる場所には意味がある?

指で頬を押す女性

肌のコンディションは体の不調や疲れを表すことも多いため、よくできるニキビの場所は、体の不調や生活習慣の乱れを反映していることがあります。

同じ場所にいつも繰り返しニキビができるという場合、その場所のニキビ特有の原因と対策を探ってみることも大切です。

同じ場所によくニキビができる原因には、ホルモンバランスやストレスなどといった体内の不調もあれば、髪の毛がよく触れるなどといった物理的な理由もあります。

このような場所ごとのニキビの原因を知ることで、内からも外からも効果的な対策ができるでしょう。

おでこニキビの原因と対策

おでこを指で抑える女性

おでこのニキビの原因は過剰な皮脂分泌のほか、前髪がよく触れる・シャンプーのすすぎ残しといった物理的な原因も考えられます。

原因

おでこは皮脂分泌が活発な部位であり、ニキビができやすい場所の一つです。過剰な皮脂が原因である思春期ニキビも、おでこによくできやすいでしょう。

思春期でない大人の場合も、ストレスによるホルモンバランスの乱れ、油分や糖分の多い食事などによって皮脂バランスが乱れることなどが挙げられます。

また、髪の生え際が近いことから、シャンプーのすすぎ残しや整髪料などが肌に触れやすい部位でもあります。前髪が1日中肌に触れることもあるため、そのような物理的刺激からニキビができることもあるのです。

対策

1日2回の丁寧な洗顔で余計な皮脂を取り除くほか、生活習慣を整える、前髪の触れない髪型にするといったことがあります。

眉間・眉毛ニキビの原因と対策

おでこを指で抑える女性

Tゾーンにあり、おでこ同様に皮脂分泌が盛んでニキビができやすいのが眉間や眉毛の周りです。 目立つ場所なので気になりますが、無理につぶしたり触れないように注意しましょう。

原因

眉間・眉毛のニキビは、おでこ同様に過剰な皮脂分泌が原因となることが多いです。ちょうどアイメイクをする際などに触れてしまいやすく、刺激で悪化させやすいという要因もあります。

また、眉間・眉毛のニキビには肝機能の低下や過度の飲酒が影響するといわれることも。過度な飲酒や油っぽい食事が多い方は、注意が必要です。

対策

おでこ同様に清潔に保つことのほか、アルコールや脂っぽい食事を控え、体にやさしい食生活を心がけること意識しましょう。

また、眉毛の手入れ時やメイク時などには、ニキビに刺激を与えないように気をつけてください。

鼻ニキビの原因と対策

鼻をつまむ女性

小鼻周りは皮脂分泌が特に多く、毛穴にも深さがあるので皮脂が詰まりやすい場所です。鼻をかむなど触れる機会が多いことも雑菌の繁殖につながり、ニキビが増えやすくなっています。

原因

鼻は皮脂分泌が多く、毛穴汚れも詰まりやすいのでニキビが増えやすい場所です。思春期ニキビ・大人ニキビともに気になる方が多い部位でしょう。

内蔵が弱ると鼻の下にニキビができるといった説もあり、疲労の表れとされることも。

対策

マスクが原因で蒸れることもニキビには良くないので、対策としては刺激を避けて清潔に保つことはもちろん、皮脂分泌を促すような油っぽい食事は控えましょう。

小鼻のニキビは目立つので自分でつぶしたくなってしまう方も多いでしょうが、無理につぶしたり刺激を与えるのは厳禁。炎症や膿ができているような場合は、早めに皮膚科に相談して薬で炎症を抑えることも必要です。

頬ニキビの原因と対策

指で頬を抑える女性

頬はテカリやすいTゾーンと違い、大人ニキビのできやすい場所です。 元々皮脂分泌が少ないので、乾燥ゆえに皮膚のバリア機能が低下しトラブルが起きやすくなることなども考えられます。

原因

頬のニキビは大人ニキビに多く、ホルモンバランスが大きく影響していると考えられています。

また、頬は胃腸など消化器系の調子が悪い時にニキビが出やすい場所といわれることも。

対策

大人特有のストレスをケアすることや、疲れを溜めずに生活バランスを意識することが対策として重要です。

また、メイク用品などがよくふれる場所でもあるので、例えばメイクスポンジやブラシなどのアイテムが汚れていないかも気をつけましょう。

メイク用品や枕カバーなど毎日肌に触れるものは、何日も使い回さずこまめに洗うことも大切です。

口周り・唇ニキビの原因と対策

指で頬を抑える女性

口周りのニキビもホルモンバランスの乱れなどで、大人ニキビに多い場所です。 食事などで刺激も多いことから、悪化しやすく繰り返しやすいともされています。

原因

口周りのニキビは主にホルモンバランスの乱れ、ストレスや胃腸の不調によりできやすいと考えられています。

食事や歯磨きなど毎日頻繁に触れる場所であることから、口周りのニキビは治りにくく繰り返すことが多いのも特徴です。

また、元々皮脂分泌が多い場所ではないうえに洗ったり拭いたりする機会が多いため、皮膚のバリア機能も低下しやすいでしょう。

対策

バランスのよい食事や生活習慣でホルモンバランスの乱れを防ぎ、ストレスを減らすことです。マスクによる蒸れや、摩擦による刺激も極力控えましょう。

悪化すると赤みをもち炎症がひどくなってしまうこともあるので、そのような場合には医師に相談し適切な薬を使用することも必要になります。

顎(あご)ニキビの原因と対策

顎に手を添える女性

顎のニキビは何度もできて治りにくい傾向があり、ホルモンバランスの乱れが主な原因です。頬杖をつくなどして触れやすい部位でもあるので、清潔に保つことも意識しましょう。

原因

顎のニキビはホルモンバランスの乱れが主な原因と考えられており、さらに色々な要因が絡んで繰り返すことが多い場所です。

ストレスやホルモンバランス、ターンオーバーの乱れなど色々な原因が絡み合って、治ってはできるといった負のループに陥ってしまう方も多いでしょう。

つい触ってしまう部位でもあることから雑菌が繁殖しやすく、悪化もしやすい場所と言えます。

対策

ストレスケアや規則正しい生活リズムを心がけるこが大切です。また、顎を触る癖がある場合は、意識して控えるようにしましょう。

フェイスラインのニキビの原因と対策

フェイスライン

フェイスラインのニキビは顎同様に大人によく見られ、ストレスやホルモンバランスの乱れによって起こるとされています。 また、髪の毛がかかることも多いため、物理的な刺激も加わりやすい場所です。

原因

フェイスラインのニキビは、顎同様に、ストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ・ターンオーバーの乱れが原因となることが多いです。

また、髪型によっては髪がよく触れるので整髪剤やシャンプーの洗い残しなどが刺激となる可能性も。頬杖などで無意識に触れてしまうことも起きがちな部位です。

対策

顎と同じように、規則正しい生活習慣やストレスのない生活を心がけ、物理的な刺激を控えて清潔に保つようにしましょう。

炎症が起きているのであれば、早めに皮膚科を受診することも大切です。

背中ニキビの原因と対策

女性の背中

背中は皮脂分泌が多く、服に覆われているので雑菌が繁殖してニキビになりやすい部位です。 また、繰り返す背中ニキビはアクネ菌が原因ではなく、マラセチア真菌が原因の「マラセチア毛包炎」の可能性もあります。

原因

背中のニキビは、元々皮脂分泌が多いことに加え、汗や服との摩擦、シャンプーのすすぎ残しなどが刺激となって起こりやすいです。

また、顔のニキビと違い背中ニキビにはマラセチア真菌(カビ菌の一種)が関係していることも。赤くプツプツと大量の背中ニキビができて治らないような場合は、厳密にはニキビではなくマラセチア毛包炎のこともあります。

対策

マラセチア毛包炎は、アクネ菌に作用するニキビ薬を使っても改善されません。医師に相談し適切な薬を出してもらう必要があるのです。繰り返す背中ニキビが気になる方は一度皮膚科に相談してみましょう。

そのほか対策としては、通気性の良い衣服を着用し、運動後はすぐにシャワーを浴びて清潔に保つことが大切です。また、背中は自分で洗いにくい部位のため、ボディブラシなどを使用して丁寧に洗うことを心がけましょう。

まとめ

頬に手を添える女性

ニキビのできる場所によって、原因や対策が異なることを紹介しました。

ニキビは場所によっても原因が違うことがあるので、よくできるニキビの場所ごとの特徴を理解し、適切なケアを行うことが重要です。

場所によって体内の不調を表すこともあれば、物理的な要因が関係していることもあります。

それぞれの場所に合わせたケアを意識しつつ、ニキビのない肌のために基本的な生活習慣の見直しやストレスケアも実践していきましょう。

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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

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