ニキビのコメドとは?原因や治療薬の効果・皮膚科での治し方を知ろう!

肌のざらつきやブツブツに悩んでいませんか?その悩みの正体は、ニキビの初期段階であるコメドかもしれません。
コメドはニキビの初期段階であり、放置してしまうと炎症を起こしてしまう恐れがあるので、注意が必要です。
今回は、ニキビのコメドの基礎知識と正しいスキンケア方法について詳しく解説します。
この記事を読むことで、コメドの原因や対策、治し方を知ることができる上に、自信を持てる美しい肌を取り戻すことができますよ。
ニキビの「コメド」とは?

ニキビのコメドとは、毛穴の出口が詰まってしまっている状態の非炎症性ニキビのことを指します。
コメドは、専門用語で「面皰(めんぽう)」、一般的には「白ニキビ」「黒ニキビ」と呼ばれ、ニキビの初期段階として知られています。
詳しいニキビの経過は、以下の通りです。
- マイクロコメド
毛穴がつまる前段階で、皮脂によって毛穴が狭くなってしまうことで発生します。
肉眼で確認することはできません。 - コメド(白ニキビ / 黒ニキビ)
ニキビの初期段階 / 酸化段階で、毛穴が詰まって毛包が肥大化している状態です。
白ニキビは肌の表面が白く盛り上がって見え、黒ニキビは毛穴の出口が黒っぽく見えます。 - 赤ニキビ
コメドが進行して細菌感染が起こると、ニキビの炎症段階である赤ニキビになります。
赤ニキビは痛みや痒みを伴うのが特徴です。 - 黄ニキビ
炎症を起こした赤ニキビが悪化して、化膿している状態です。
黄ニキビを潰してしまうと皮膚組織に大きなダメージを与え、クレーター状のニキビ跡になる恐れがあります。
コメドは、肌にはブツブツができている状態で触るとざらつきを感じますが、小さく目立たないため、放置してしまうケースも少なくありません。
しかし、コメドを放置してしまうと、炎症を起こして赤ニキビや黄ニキビへと進行してしまう恐れがあるので、注意が必要です。
コメドを悪化させないためには、コメドの原因を知り、早めにケアを行うことが大切です。
発生する原因
コメドは、以下の原因によって発生します。
- 皮脂の過剰分泌
- 毛穴の詰まり
- 古い角質の蓄積(ターンオーバーの乱れ)
- ホルモンバランスの乱れ
- 間違ったスキンケア
コメドは、主に皮脂の過剰分泌と毛穴の詰まりによって発生します。
皮脂が過剰分泌すると皮脂の排出量よりも分泌量が多くなってしまうため、毛穴に詰まって白ニキビになります。
皮脂が過剰分泌してしまう理由はさまざまですが、思春期や月経前、妊娠中などのホルモンバランスの乱れは大きな要因のひとつです。
また、毛穴の詰まりの大きな要因となるのがターンオーバーの乱れです。
通常のわたしたちの肌は、ターンオーバーによって一定周期で肌の細胞が生まれ変わっています。
ターンオーバーで古い角質や汚れなどが排出されているのですが、ターンオーバーが乱れてしまうと、毛穴に古い角質などが溜まりやすくなります。
肌のターンオーバーの乱れは、肌の乾燥や紫外線などの外的要因とストレスや睡眠不足などの内的要因が原因で起こります。
間違ったスキンケアもニキビのコメドやその他の肌トラブルを引き起こす原因となるので、注意が必要です。
コメドができたときの正しいスキンケア方法

コメドの内部は、アクネ菌が繁殖しやすい環境になっているため、放置してしまうと症状が悪化して、炎症や化膿を伴うニキビへと悪化してしまう恐れがあります。
だからこそ、コメドができたときにはそれ以上悪化させないためにコメドができたときの正しいスキンケア方法をしっかりと理解しておくのが大切です。
コメドができたときに特に注意したいのが、洗顔です。コメドができたときの洗顔方法のポイントは以下の通りです。
洗顔時にゴシゴシと洗ってしまうのはNG。コメドを悪化させないように優しくかつ毛穴の詰まりを解消することを意識して洗顔を行いましょう。
【用意するもの】洗顔料・清潔なタオル
- 手を清潔にする
洗顔前には手を洗って、炎症を引き起こす可能性のある手に付いた汚れや雑菌を落とします。 - 予洗い
人肌程度のぬるま湯で顔をすすぎます。 - 洗顔料を泡立てる
洗顔料をしっかりと泡立てることで肌の負担を減らし、汚れを効果的に落とすことが可能です。
できるだけ弾力のある細かい泡をつくりましょう。 - 優しく洗う
優しく肌をなでるように丁寧に肌を洗います。
ゴシゴシと洗ってしまうとコメドを悪化させてしまう恐れがあるので、注意が必要です。 - すすぎ
洗顔料が残らないように人肌程度のぬるま湯でしっかりとすすぎます。
フェイスラインや髪の生え際などはすすぎ残しが多いので、気をつけてくださいね。 - 水分を拭き取る
すすぎまで完了したら、清潔なタオルで水分をふき取ります。
擦ってしまうと肌への刺激になってしまうので、優しく押さえるようにして水分を拭き取るのがポイントです。
メイクをしている場合は、洗顔前に優しく丁寧にメイクオフしてください。
また、洗顔後には忘れずに保湿ケアを行いましょう。
保湿ケアには、ニキビの原因となるコメドを引き起こしにくい「ノンコメドジェニックテスト済み」の表示があるアイテムを選ぶのがおすすめです。
コメドの対策方法
コメドができてからケアを行うよりも、コメドができないように対策することも大切です。
適切な洗顔やスキンケアはもちろん、食事や睡眠などの生活習慣の見直しを行いましょう。
バランスのとれた食事や十分な睡眠時間、睡眠の質の向上などを意識してください。
また、ストレスもお肌の大敵です。適度な運動などを行い、ストレスを溜めないように心掛けましょう。
皮膚科でのコメドの治し方

コメドができたからといってすぐに皮膚科を受診する必要はありません。
ただ、以下のケースでは、皮膚科を受診するのがおすすめです。
- セルフケアではコメドが改善しない
- 繰り返しコメドができてしまう
- コメドの数が多く、広範囲に広がっている
- コメドが悪化し、炎症を起こしている
皮膚科であれば、専門医が正確な診断を行い、それに合わせて適切な治療法を提案してくれます。
あなたの肌質やコメドの状態に合わせて、効果的な治療を受けることができるので、より迅速にコメドの改善が期待できるのです。
市販薬では効果が得られなかった場合でも、医療機関でしか処方できない治療薬を処方してもらうことができるメリットもありますよ。
ニキビ(コメド)治療の方法
皮膚科でのコメド治療の方法には、どのようなものがあるのでしょうか?
- 外用薬(エピデュオゲル、ディフェリンゲル、ベピオゲルなど)
- 内服薬・漢方薬
- 面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)
→詰まった毛穴の中の皮脂や角質を専用の器具で押し出す治療 - ケミカルピーリング
→専用の薬剤を塗布して角質層を剥がすことで肌のターンオーバーを促進する治療
皮膚科でのコメド治療では、外用薬や内服薬、漢方などが処方されるのが一般的ですが、その他の治療と組み合わせて行われることもあります。
皮膚科であれば、医師が正確な診断のもと、あなたの肌質やコメドの状態に合わせて、適切な治療を提案してくれるので、安心してください。
「コメドで皮膚科を受診するのは大げさかな…」と悩んでいる方も、美しい肌を取り戻したいなら気軽に相談してみるのがおすすめです。
ニキビの初期段階である“コメド”の状態で、皮膚科を受診して適切な治療を受けることで、コメドをより迅速でキレイに治すことができますよ。
まとめ

今回の記事のポイントは、以下の通りです。
- ニキビのコメドとは、毛穴の出口が詰まってしまっている状態の非炎症性ニキビ
- コメドは、主に皮脂の過剰分泌と毛穴の詰まりによって発生する
- コメドを放置してしまうと、炎症を起こして赤ニキビや黄ニキビへと進行してしまう恐れがある
- コメドができたときには正しいスキンケアを行い悪化させないことが大切
- セルフケアではコメドが改善しない、繰り返しコメドができるなどの場合は皮膚科を受診するのがおすすめ
コメドは、白ニキビや黒ニキビと呼ばれるニキビの初期段階で小さく目立ちにくいので放置してしまう方も少なくありません。
しかし、コメドを放置してしまうと、炎症を起こして症状が進行してしまう恐れがあるので、注意が必要です。
コメドができたときには、コメドを悪化させないために正しいスキンケアを行う必要があります。
「セルフケアでは改善が難しい…」などコメドにお困りなら、皮膚科を受診するのがおすすめです。
皮膚科を受診すれば、正確な診断とそれに合わせた治療法を提案してくれるので、早くキレイにコメドを治すことができますよ。

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監修医師
立花 義浩
- 資格
- 精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
- 経歴
- 北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。
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