治らないニキビの原因は？基本的なニキビの治し方を解説！

「しっかりとケアしているのに、ニキビがなかなか治らない」そんな経験はありませんか？

ニキビが治らない原因は、お肌の乾燥やターンオーバーの乱れ・間違ったスキンケア方法などがあります。

この記事では、治らないニキビの原因や、ニキビができてしまった場合の治し方を解説します。

ニキビができたときの正しいスキンケア方法を知り、肌悩みから解放されましょう。

治らないニキビの原因

ニキビが治りにくいのは今あるニキビへの対処だけでなく、新たにできる「ニキビ予備軍」へのアプローチ不足や、ニキビを繰り返しやすい肌状態になっていることが原因です。

肌が乾燥している状態では、皮膚のターンオーバーが乱れて古い角質が剥がれ落ちず、毛穴を塞いでしまいます。

さらに、乾燥した肌はバリア機能が低下するため、外部刺激から肌を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されます。

その結果、毛穴詰まりと過剰な皮脂が重なり、ニキビを引き起こす原因となります。

ニキビがなかなか治らない・何度も繰り返してしまう場合は、乾燥が原因であるケースが多いため、肌の保湿を心がけましょう。

「生理前になるとニキビが増加する」「生理中は肌が荒れる」という方も多いのではないでしょうか。

女性の場合は生理周期に伴うホルモンバランスの崩れによって、ニキビが悪化・増悪してしまいます。

生理前には黄体ホルモンと呼ばれるホルモンの分泌が増えますが、皮脂の分泌を促す作用があるためニキビが悪化しやすくなります。

また、不規則な生活や過度のストレスは、自律神経を乱れさせるため注意が必要です。

自律神経が乱れると、ホルモンバランスを調整する機能が低下するため、ニキビが治りにくくなることがあります。

睡眠不足や過度なストレス・生活習慣の乱れに注意して、ニキビの悪化や増悪に備えましょう。

なかなか治らないニキビの原因に、間違ったスキンケアも考えられます。

ニキビができてしまった場合は、油分の少ない化粧品でしっかりと保湿し、ニキビの状態に合わせて適切なケアをおこないましょう。

ニキビの種類を解説

ニキビを治すうえで、ニキビの種類や症状を正しく理解することも重要です。

「黒いニキビばかりできる」「ニキビが赤色に変わった」など、ニキビの色や状態が変化している方も多いでしょう。

ここでは、ニキビの種類や原因などを解説するため、できてしまったニキビの状態を把握して適切なケアをおこないましょう。

白ニキビ

白ニキビは毛穴に皮脂が溜まり、アクネ菌が増殖し始めているニキビの初期段階です。

肌の表面に小さな白い点のように見えるため「ニキビができた！」と認識する方も少なくありません。

肌のターンオーバーが乱れると古い角質が剥がれ落ちずに毛穴に蓄積し、角質層が厚くなります。

白ニキビは厚くなった角質層によって毛穴の出口が塞がれて、排出されるはずの皮脂が毛穴に溜まって盛り上がって形成されます。

医学用語では「コメド」や、毛穴の出口がふさがっていることから「閉鎖面ぽう」とも呼ばれ、この時点で炎症はまだありません。

白ニキビは初期段階のため、適切なケアを早めにおこなって悪化を防ぎましょう。

黒ニキビ

黒ニキビは白ニキビが進行して、毛穴が開き内部の皮脂や角質が空気に触れて酸化し、黒く見える状態です。

白ニキビは進行すると先端が開きはじめ、毛穴に詰まっていた皮脂や角質汚れなどが空気にさらされます。

皮脂や汚れは空気に触れると酸化をはじめ変色し、毛穴の部分が黒い点のように見えます。

毛穴が開いていることから「開放面ぽう」と呼ばれ、白ニキビ同様に炎症はしていません。

しかし、毛穴が黒く見えるため、白ニキビよりも目立ちやすく気になる方も多いでしょう。

黒ニキビは放置すると炎症を引き起こし、赤ニキビへと進行する可能性があります。

白ニキビが進行して黒ニキビになってしまった場合は、毛穴のつまりを解消して正しくケアをおこないましょう。

赤ニキビ

毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こすと赤ニキビになります。

黒ニキビが進行すると内部に溜まった皮脂を栄養源に、アクネ菌などの細菌が増殖し始めます。

増殖した菌は周りの皮膚を炎症させるため、毛穴の周囲に赤みや腫れなどを引き起こします。

炎症を伴うため「炎症性面ぽう」と呼ばれ、痛みやかゆみ・違和感などが伴います。

赤ニキビまで進行すると赤くブツブツと盛り上がるため、目立って気になる方も多いでしょう。

白ニキビや黒ニキビと異なり炎症しているため、放置するとニキビ跡として残る可能性があります。

赤ニキビは潰したり刺激を与えたりすると悪化するため、触らないことが重要です。

炎症がひどい場合は皮膚科を受診するなど、早めのケアをおこないましょう。

黄ニキビ

黄ニキビは赤ニキビがさらに悪化し、内部に膿が溜まって黄色く見える状態です。

赤ニキビが悪化するとアクネ菌以外に、黄色ブドウ球菌などの細菌が増殖して炎症が強まります。

菌の死骸が溜まると膿となり毛穴の中に溜まり、黄色に見えるようになります。

黄ニキビは「膿疱性面ぽう」と呼ばれ、強い痛みや出血を伴うことがあります。

黄ニキビは炎症が真皮層まで進行し、ニキビの中でも最も重症化した状態です。

炎症のないニキビは自然治癒することが多くありますが、黄ニキビまで重症化すると自然に治癒するまでに時間がかかります。

また、炎症が真皮層まで広がっていて、ニキビ跡になりやすいため注意が必要です。

黄ニキビまで進行してしまった場合は、セルフケアではなく皮膚科での治療を検討しましょう。

ニキビができたときの正しいスキンケア方法

「口周りにニキビができやすくなった」「思春期の頃はすぐに治ったのに最近は治りが遅い」とできてしまったニキビにお悩みの方も多いでしょう。

ニキビができてしまった場合は、患部を清潔に保ち刺激を与えないスキンケアを心がけることが重要です。

できてしまったニキビは、触れたり潰したりすると炎症を悪化させ、ニキビ跡になるリスクを高めます。

ニキビができると皮脂汚れを除去するために、過剰に洗顔をしてしまう人も少なくありません。

過剰な洗顔は肌の乾燥を悪化させ、ニキビを増悪させてしまいます。

洗顔は1日2回にとどめ、肌質に合わせた洗顔料でやさしくおこないましょう。

また、ニキビを隠すためにファンデーションや、コンシーラーで隠す方も多いのではないでしょうか。

メイクでニキビを隠すと毛穴に化粧品が入り込み、炎症や毛穴のつまりを悪化させる可能性があります。

ニキビができていてもメイクをしなければならない場合は、患部を避けたり低刺激の化粧品を使用したりしましょう。

ニキビの治し方

大人ニキビは再発しやすいため、早期に対処し根本から治すことが重要です。

市販薬でのセルフケアで改善しない場合や、繰り返しニキビができてしまう方は、皮膚科を受診して適切な治療を開始しましょう。

市販されているニキビの治療薬は、ヘパリン類似物質配合のクリームや抗炎症薬などがあります。

ヘパリン類似物質は以下の作用が期待でき、乾燥が原因のニキビにおすすめです。

赤ニキビや黄ニキビなど炎症を起こしているニキビに対しては、抗炎症効果が期待できる薬を使用しましょう。

なお、ニキビ治療用の市販薬は外用薬のみ取り扱いがあり、内服薬はありません。

一方、皮膚科では肌質やニキビの状態に合わせて、より効果の高い外用薬や内服薬、漢方薬などが処方されます。

保険診療が中心ですが、皮膚科によっては保険適用外の治療を取り扱っている場合もあります。

重症ニキビやニキビを何度も繰り返してしまう肌質の場合、肌質改善などニキビの根本治療が必要です。

なかなか治らないニキビや重症化してしまったニキビは、セルフケアだけでなく皮膚科での治療を取り入れ、ニキビを根本から治療しましょう。

まとめ

ニキビはケアの方法が間違っているとなかなか治らず、悪化してしまう場合があるため注意が必要です。

ニキビが進行すると炎症を起こし、ニキビ跡になる可能性が高いため早めの治療がおすすめです。

「ニキビがなかなか治らない」「繰り返しニキビができる」という場合は、セルフケアの方法を見直し、皮膚科での治療も検討してみましょう。