ニキビの白い塊の原因と正体は?しこりや芯のあるニキビを治す方法

ニキビにしこりがあるはなぜ?

白い塊は潰していいの?

と、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ニキビは状態によって白い塊やしこりができる場合があり、自分で潰すと症状が悪化する可能性があります。

この記事では、ニキビの白い塊やしこりの正体、正しい治し方を解説します。

正しいニキビのケア方法を知り、ニキビ悩みから解消されましょう。

ニキビの白い塊の原因と正体は?

ニキビの中の白い塊は何?

しこりのように固くなったけれど完治するの?

と、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

一般的に、ニキビの表面や中に入っている白い塊を「ニキビの芯」と呼びます。

ここでは、ニキビに白い塊やしこりができる原因や、その正体を解説します。

ニキビの芯の正体

ニキビの芯の正体は、進行度合いによって変化する毛穴の詰まりです。

一般的に、ニキビの芯は毛穴に詰まった皮脂や角質が塊になったものを指しますが、医学的な定義はありません。

ニキビの初期段階である白ニキビの白い塊は、過剰に分泌された皮脂と古い角質からできています。

白ニキビの白い塊が空気に触れて酸化し、黒く見えるのが黒ニキビの芯です。

ニキビが悪化して炎症を引き起こすと赤ニキビとなり、明確な芯は見えなくなります。

さらに炎症が悪化して黄ニキビになると、ニキビの芯は膿となり黄色に変化します。

ニキビの芯は毛穴の中に詰まった皮脂や角質からできており、ニキビの進行度合いによって見た目が変化していきます。

しこり状のニキビの正体

「ニキビの中にしこりのようなものができてしまった」と、心配に思う方も多いのではないでしょうか。

しこり状のニキビの正体は慢性的な炎症によって硬くなった結節や、炎症後の瘢痕組織です。

通常、ニキビは毛穴に皮脂やアクネ菌・膿が溜まることで発生しますが、毛穴の出口が塞がると内容物が排出されず、内部で慢性的な炎症を引き起こします。

炎症が慢性化すると周囲の組織が硬くなり、結節と呼ばれるしこりが形成されます。

また、何度も同じ場所に炎症を繰り返すと、周囲が徐々に硬い瘢痕組織に置き換わり、長期間しこりとして残る場合があるため注意が必要です。

毛穴の深い場所で炎症が強く起こり、赤ニキビや黄ニキビへと進行した場合に、しこり状になりやすい傾向があります。

体質によっては瘢痕が盛り上がり、肥厚性瘢痕やケロイドと呼ばれる状態になることもあります。

しこり状のニキビは慢性化した炎症が原因のため、ニキビが炎症するまで進行しないよう初期の段階でケアをおこないましょう。

しこりや芯のあるニキビを治す方法

面ぽう圧出(コメド圧出)

ニキビにしこりや芯があると目立ちやすく、なかなか治らないとお困りの方も多いのではないでしょうか。

しこりや芯のあるニキビの治し方は、スキンケアや生活習慣の見直しなどが重要です。

ニキビは毛穴に皮脂や角質が詰まってできるため、まずは余分な皮脂を落とし、清潔に保ちましょう。

ニキビができたからといって1日に何度も洗顔をおこなってしまうと、必要な皮脂や保湿成分まで過剰に洗い流してしまうため注意が必要です。

洗顔は朝晩の2回おこない、低刺激の洗顔料を使用して擦らず優しく洗い上げます。

スキンケア商品はニキビの基となるコメドができにくい「ノンコメドジェニック」がおすすめです。

また、ニキビは食生活や生活習慣の乱れ、ストレスなども影響しています。

高脂質・高糖質などの偏った食事は皮脂の分泌を促進させたり、肌のターンオーバーに必要なビタミン類を過剰に消耗させたります。

栄養バランスの取れた食事を心がけ、ビタミン類やミネラルを積極的に摂ることも重要です。

睡眠不足やストレスも肌のターンオーバーを乱れさせる原因となるため、充分な睡眠時間を確保してストレスをため込まないよう心がけましょう。

肥厚性瘢痕やケロイドなどのしこりになってしまったニキビは、ステロイドの注射やレーザー治療が必要です。

セルフケアではなかなか治りにくいため、早めに皮膚科で相談してみましょう。

ニキビを早く治すには?

ニキビをできるだけ早く治すには無理やり潰したりせず、適切なスキンケアやニキビ治療薬の使用が効果的です。

ニキビができると気になって触ってしまう人や、無理やり潰してしまう人も多いでしょう。

しかし、ニキビができている部分は、肌のバリア機能が低下しています。

手や指には細菌が付着しており、ニキビに触れることで炎症が悪化したり、新たな雑菌に感染したりします。

また、ニキビを触った際に毛穴や皮膚を傷つけ、ニキビ跡として残ってしまう可能性があるため注意が必要です。

芯やしこりのあるニキビは毛穴に皮脂や膿が溜まっている状態のため、ニキビ治療薬によるケアも効果が期待できます。

ニキビ治療薬は薬局やドラッグストアでも市販されており、抗炎症作用や殺菌作用が期待できます。

赤ニキビや黄色ニキビなど炎症が生じているニキビに関しては、抗生物質が含有されたニキビ治療薬を使用しましょう。

また、「ニキビが気になって無意識に触ってしまう」という方は、ニキビパッチの活用がおすすめです。

ニキビパッチは物理的な刺激から患部を保護し、配合された抗炎症成分や殺菌成分などによって自然治癒を促進してくれます。

特に、ハイドロコロイド素材のパッチは、皮脂や膿を吸収する効果があり、ニキビの早期治癒にも期待できます。

ニキビを早く治したい場合は触ったり潰したりせず、ニキビ治療薬やニキビパッチを活用してみましょう。

治らないニキビは皮膚科で相談しよう

セルフケアや市販薬を使用してもなかなか治らないニキビは、皮膚科での治療を検討しましょう。

皮膚科を受診するポイント

  • 何度も繰り返す
  • 炎症がひどい
  • しこりがある
  • 市販薬を使用しても改善しない

皮膚科では専門的な知識と経験に基づき、一人ひとりの症状や肌質に合わせた適切な治療法を提案してくれます。

基本的に、ニキビ治療は毛穴に詰まった皮脂や角質を押し出す「面皰圧出」をおこないます。

「自分でニキビを潰すのと何が違うの?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。

面皰圧出は専門の知識と技術を持った医師や看護師が、専用機器を使用して周辺組織を傷つけずに皮脂や角質のみを排出させます。

ニキビ治療薬は市販薬もありますが、皮膚科ではより強い効果が期待できる外用薬や内服薬を処方してくれます。

特に、ニキビ治療用の内服薬は体の内側から治療するため、高い効果が期待できますが市販されていません。

また、皮膚科ではしこりのあるニキビに対して、注射やレーザー治療などの専門的な処置をおこなっています。

皮膚科によっては自由診療の施術を取り扱っている場合もあり、肌質を改善してニキビの根本からの治療が可能です。

自由診療で受けられる治療法

  • レーザー治療
  • ダーマペン
  • ピーリング
  • イオン導入

ニキビにしこりができた、なかなか治らないという方は、一度皮膚科を受診してみましょう。

まとめ

頬に手を添える女性

ニキビに白い塊が見えたり、しこりになったりしていると目立ちやすく気になってしまいますよね。

この記事のまとめ

  • ニキビの芯の正体は皮脂や角質などの毛穴の詰まり
  • しこり状のニキビの正体は慢性的な炎症によって硬くなった結節や瘢痕組織
  • ニキビを潰すと炎症が悪化したり、細菌に感染したりする可能性があるため避けるべき
  • ニキビを早く治すにはできるだけ触らず、ニキビ治療薬やニキビパッチを活用する
  • 皮膚科では面皰圧出や注射・レーザー治療など、最適な治療を受けられる

ニキビに白い塊があると潰したくなりますが、悪化したりしこりの原因となったりするため避けましょう。

特に、炎症のひどいニキビや、しこりになっているニキビは、セルフケアや市販薬では完治しにくいケースが少なくありません。

ニキビができてしまったら炎症まで症状が進行する前に、皮膚科を受診して早めに治療をおこないましょう。

どこに行ってもニキビが治らない

ニキビが治ってもまた再発してしまう

治療を始めてから悪化しているような気がする

今のニキビ治療をこのまま続けても大丈夫?

ニキビに関する悩みは
MBCが解決します

MBCのニキビ治療とは?

  • 美容皮膚科との連携
    ニキビ治療だけでなく、ニキビ跡の治療や美肌治療など、幅広いニーズに対応可能
  • 最新機器の導入
    最新のレーザー機器や治療法を取り入れ、効果的な治療を目指している
  • 女性医師による丁寧な診察
    女性医師が診療を担当しているため、女性ならではの悩み相談もしやすい
  • 完全個室
    プライバシーに配慮した完全個室での施術が受けられる
  • 土日祝日も診療
    平日忙しくて通院できない方も利用しやすい

ニキビの状態別
おすすめのニキビ治療

白や黒のポツポツしているニキビ赤く腫れているニキビ黄色く膿んでいるニキビニキビ跡
白ニキビ・黒ニキビ
殺菌作用のある洗顔料やローションがおすすめ炎症を抑えるローションやクリームがおすすめ抗生物質配合の塗り薬がおすすめニキビ跡の種類に合わせた治療がおすすめ
・洗顔
・保湿
・ピーリング
・抗菌剤
・炎症を抑える薬
・冷やす
・抗菌剤
・炎症を抑える薬
・面ぽう圧出
・ピーリング
・イオン導入
・フォトフェイシャル
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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

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