皮膚科のシミ取り治療には何がある?レーザーのシミ治療について解説!

年齢を重ねるにつれシミが増えてきたとお悩みの方も多いのではないでしょうか?

シミに関する悩みを改善・解消したいのなら、皮膚科でシミ治療を行うのがおすすめです。

皮膚科でシミ治療を行うことで、高い治療効果を期待することができます。

本記事では、皮膚科でのシミ治療について料金相場を含めて詳しく解説します。

また、シミの種類ごとに適したレーザーの種類や、保険適用の有無についても説明いたしますので、ぜひ参考にしてください。

そもそもシミとは?

シミとは、肌の色が部分的に濃くなっている部分のことで、見た目の印象を大きく左右します。

老けて見えたり、疲れて見えたり、肌の手入れが行き届いていないような印象を与えたりしてしまうので、シミにお悩みの方も多いのです。

そもそもシミとはどのように発生してしまうのでしょうか?

シミは、主にメラニン色素の過剰な生成と蓄積によって発生します。

皮膚の表皮の一番下の層には、メラノサイトという色素細胞があり、紫外線などの刺激を受けると肌を守るためにメラノサイトを活性化させて、メラニンを生成します。

通常であれば、肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる“ターンオーバー”によって、メラニンを含む古い細胞や角質を排出するため、メラニンがシミになることはありません。

しかし、大量の紫外線を浴びたり、ターンオーバーが乱れていたりすると、メラニンの生成と排出のバランスが崩れて、排出されなかったメラニンが肌に蓄積し、シミとなります。

皮膚科でのシミの治療

皮膚科でできるシミ治療の種類は、以下の通りです。

皮膚科でできるシミ治療

  • レーザー治療
  • IPL光治療
  • ケミカルピーリング
  • 内服薬
  • 外用薬

シミをなるべく早く改善したいのなら、皮膚科でシミ治療を行うのがよいでしょう。

シミ治療にも種類がありますが、どの治療法が適しているのかは、シミの種類や濃さ、範囲などによっても異なります。

ただ、一般的なシミであれば、高い効果と即効性が期待できるレーザー治療がおすすめです

レーザーを使ったシミの治療

レーザーを使ったシミの治療は、シミ取りレーザーとも呼ばれており、シミをターゲットとしたレーザー治療全般を指します。

シミ取りレーザーは、レーザー光によってメラニン色素を破壊することでシミの改善・除去を行う施術です。

レーザーを使ったシミの治療でよく使われるレーザー機器は、以下の通りです。

シミの治療で使われるレーザー機器

  • Qスイッチレーザー
    ・QスイッチYAGレーザー
    ・Qスイッチルビーレーザーなど
  • ピコレーザー
    ・ピコスポット
    ・ピコトーニングなど
  • レーザートーニング

シミ取りができるレーザー機器にはいくつか種類があり、それぞれ異なる波長や照射時間、エネルギーを持っています。

そのため、シミの種類や状態に合わせて、適したレーザー機器を選択する必要があることを覚えておきましょう。

皮膚科でのシミ取り治療の料金相場

皮膚科でのシミ取り治療の料金相場は、以下の通りです。

シミ取り治療料金相場
レーザー治療3,000~60,000円程度
IPL光治療8,000〜30,000円程度
ケミカルピーリング5,000〜15,000円程度
内服薬数千円程度
外用薬数千円程度

皮膚科でのシミ取り治療の料金は、シミの種類や大きさ、治療方法などによって大きく異なります。

シミ取りレーザーの料金相場

先述したように、シミ取りのレーザー治療の相場は、3,000~60,000円程度です

シミ取りレーザーの種類ごとの料金相場を紹介します。

シミ取りレーザーの種類

  • Qスイッチレーザー
    ナノ秒(10億分の1秒)でレーザーを照射し、熱エネルギーによってメラニン色素を破壊
    特徴:1回の照射で高い効果が期待できる
  • ピコレーザー
    ピコ秒(1兆分の1秒)でレーザーを照射し、衝撃波によってメラニン色素を粉砕
    特徴:短い照射時間で肌への負担が少なく、炎症後色素沈着のリスクが低い
  • レーザートーニング
    低出力のレーザーを均一かつ広範囲に照射することで、メラニン色素を徐々に分解する
    特徴:肝斑治療に有効、ダウンタイムが少ない
レーザーの種類料金相場
Qスイッチレーザースポット照射(数mm程度)3,000〜20,000円程度
広範囲・複数箇所10,000〜40,000円程度
ピコレーザーピコスポット(数mm程度)5,000~35,000円程度
ピコトーニング20,000~40,000円程度
ピコフラクショナル40,000~60,000円程度
レーザートーニング5,000~40,000円程度

シミ取りレーザーは、シミの大きさや個数、照射範囲、レーザーの種類によって価格に大きな差が出ます

また、シミの種類や肌質などによって、適したシミ取りレーザーの種類が異なることを覚えておきましょう。

シミの種類ごとに適したレーザーの種類

シミの種類や肌質などによって、適したシミ取りレーザーの種類は異なります。

ここでは、シミの種類ごとに適したレーザーの種類を紹介します。

老人性色素斑の治療に適したレーザー

老人性色素斑(日光黒子)は、もっとも一般的なシミです

紫外線のダメージや加齢によるターンオーバーの乱れなどが原因とされており、顔や手の甲、腕など紫外線を浴びやすい部位に多く発生します。

老人性色素斑(日光黒子)の治療に適したレーザーは、以下の通りです。

  • Qスイッチレーザー
  • ピコレーザー

Qスイッチレーザーは、メラニン色素への吸収率が高く、シミをピンポイントで破壊することが可能で、1回の照射で高い効果が期待できます。

ピコレーザーは、Qスイッチレーザーよりも照射時間が短いので、炎症後色素沈着のリスクが低いメリットがあります。

そばかす治療に適したレーザー

そばかす(雀卵斑)は、1~4mm程度の小さな茶色の斑点両頬~鼻など顔の中心部に散らばるようにできるのが特徴です。

そばかすの原因は、遺伝的な要因が強いとされており、幼少期から思春期にかけて発生します。

そばかす(雀卵斑)の治療に適したレーザーは、以下の通りです。

  • Qスイッチレーザー
  • ピコレーザー

Qスイッチレーザーは、532nmと1064nmという2つの波長を組み合わせることで、肌の深い層から浅い層まで幅広い範囲にできたそばかす(雀卵斑)を除去することが可能です。

ピコレーザーは、従来のレーザーよりも短いパルス幅でメラニン色素を破壊できるため、効率的にそばかす(雀卵斑)を改善することができます。

肝斑治療に適したレーザー

肝斑とは、頬骨のあたりを中心に左右対称にできるシミで、シミの輪郭がぼんやりとしているのが特徴です

肝斑の原因は明らかになっていませんが、主に女性ホルモンの乱れが関係するとされており、30~40代の女性に発生し、閉経後に徐々に薄くなる傾向にあります。

肝斑治療に適したレーザーは、以下の通りです。

  • レーザートーニング
  • ピコレーザー(ピコトーニング)

従来のレーザー治療では、肝斑を悪化させる恐れがありましたが、レーザートーニングは弱い出力のレーザーを均一に広範囲に照射することで、メラノサイトを刺激せずにメラニン色素を徐々に分解・排出させることができます。

ピコレーザー(ピコトーニング)は、レーザートーニングよりもさらに短い照射時間で効果が期待できるケースもあります。

皮膚科でのシミ取り治療の保険適用について

皮膚科でシミ取り治療を検討されている方の多くが気になるのが「保険適用になるかどうか」という点ではないでしょうか。

一般的にシミと呼ばれるもののほとんどは美容目的の治療とみなされ、自費診療となるのが現実です。

しかし、中には保険適用となるシミの種類も存在します。

ここでは、どのようなシミが保険適用となるのか、その条件や具体的な詳細について詳しく解説いたします。

保険適用されるシミの種類

保険適用される可能性のあるシミの種類は以下のものがあります。

保険適用される可能性のあるシミの種類

  • 太田母斑
  • 扁平母斑
  • 異所性蒙古斑
  • 後天性真皮メラノサイトーシス

太田母斑

太田母斑は、先天性の皮膚疾患として保険適用の対象となる可能性があります。

太田母斑が保険適用となる理由は、これが単なる美容上の問題ではなく、先天性の色素異常として医学的に認められた疾患だからです。

特に顔面に発生するため、社会生活を送るうえで大きな影響を与える可能性があり、治療の必要性が認められています。

扁平母斑

扁平母斑は、皮膚の表面に平たく現れる茶色の色素斑です。

扁平母斑が保険適用となるのは、これが先天性の皮膚疾患であり、特に大きなものは日常生活に支障をきたす可能性があるためです。

ただし、すべての扁平母斑が保険適用となるわけではなく、大きさや部位、年齢や社会的影響などを総合的に判断して適用が決定されます。

異所性蒙古斑

異所性蒙古斑は、通常の蒙古斑が出現するお尻から腰部以外の部位に現れる青色の色素斑です。

この疾患が保険適用となる理由は、異常部位に出現する先天性色素異常として疾患扱いされるためです。

通常の蒙古斑は成長とともに自然消失することが多いのに対し、異所性蒙古斑は消失しにくく、治療の必要性が認められています。

後天性真皮メラノサイトーシス

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、20歳以降に出現する両側性の灰色がかった色素斑で、主に20~30代の女性に多く見られます。

この疾患が保険適用となるのは、太田母斑の遅発型として疾患分類されているためです。

後天性とはいえ、これは美容上の問題ではなく、医学的に認められた皮膚疾患として扱われます。

保険適用となる具体的な条件

保険適用となるためには、いくつかの厳格な条件を満たす必要があります。

まず最も重要なのは、そのシミが先天性または後天性の色素性母斑であることです。

単なる加齢によるシミ(老人性色素斑)や紫外線によるシミは、いくら大きくても濃くても保険適用の対象外となります。

次に、皮膚科専門医による確定診断が必要です。

これは単なる視診だけでなく、必要に応じてダーモスコピー検査や、場合によっては病理組織検査を行うこともあります。

他の皮膚疾患、特に悪性黒色腫などの皮膚がんとの鑑別診断も重要な要素となります。

さらに、そのシミが日常生活に影響を与えていることも保険適用の条件となります。

具体的には、顔面など目立つ部位にあり、患者さんの社会生活に支障をきたしている、または精神的苦痛を伴っているという状況が考慮されます。

保険適用外となるシミについて

残念ながら、多くの方が悩まれている一般的なシミは美容目的での治療となるため、保険適用外となります。

以下はすべて美容目的の治療とみなされ、自費診療となります。

  • 老人性色素斑
  • 日光性色素斑
  • そばかす(雀卵斑)
  • 肝斑
  • 炎症後色素沈着

これらのシミが保険適用外となる理由は、疾患ではなく生理的な変化や美容上の問題として扱われるためです。

ただし、これらのシミであっても、皮膚がんとの鑑別が必要な場合、診断のための検査は保険適用となることがあります。

まとめ

皮膚科でのシミ治療にはいくつかの種類がありますが、シミの種類や濃さ、範囲などによって適した治療は異なります。

レーザー治療であれば、その他の治療と比較してより直接的かつ迅速な効果が期待できるので、早めにシミを改善したい方におすすめです。

また、レーザー機器にも種類があり、シミの種類(老人性色素斑・そばかす・肝斑など)や深さ、肌質に合わせて適切なレーザー治療の機器を選ぶことができます。

シミにもいくつかの種類がありますが、保険適用できる種類と保険適用できない種類があるため皮膚科で診断を受けたうえで、適切な治療法を選択しましょう。

今回の記事を参考に、あなたにぴったりなシミ取りレーザーで自信を持てる美しい肌を取り戻しましょう。

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シミに関する悩みは
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MBCのシミ治療とは?

  • 美容皮膚科との連携
    シミの種類に合わせて保険適用・自由診療をご提案
  • 最新機器の導入
    最新のレーザー機器や治療法を取り入れ、効果的な治療を目指している
  • 女性医師による丁寧な診察
    女性医師が診療を担当しているため、女性ならではの悩み相談もしやすい
  • 完全個室
    プライバシーに配慮した完全個室での施術が受けられる
  • 土日祝日も診療
    平日忙しくて通院できない方も利用しやすい

シミの状態によって
効果的な治療方法があります

老人性色素斑肝斑
老人性色素斑肝斑
日焼け跡に色素が沈着してしまったものホルモンバランスの乱れが原因
【効果的な治療法】
・レーザー治療
・内服・外用内服治療
【効果的な治療法】
・ピコトーニング
そばかす炎症後色素沈着
そばかす炎症後色素沈着
雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれる小さなシミの集まりニキビや虫刺されに伴う炎症
【効果的な治療法】
・ピコスポット
【効果的な治療法】
・内服・外用内服治療

美容皮膚科でシミ治療

美容皮膚科でできるシミ治療の種類

  • ケミカルピーリング
    皮膚表面の角質を除去してターンオーバーを整える
  • イオン導入
    皮膚に微弱な電流を流して美容成分を肌の奥に浸透させる
  • ピコレーザー
    レーザーを照射し、メラニン色素を破壊
  • ダーマペン
    細い針で皮膚表面に穴を作り、自然治癒力やターンオーバーを整える
  • ポテンツァ
    ダーマペンの進化版。針先から出す熱エネルギーで肌細胞を活性化させる
  • フォトフェイシャル(ステラM22)
    6種類の波長フィルターを症状別に選んでアプローチ

更にこれらのシミは
保険適用で治療できる可能性があります

太田母斑扁平母斑
太田母斑
アザのようなシミで顔の片側にみられることが多い茶色いシミのようなもので身体のどこにでも生じる
異所性蒙古斑外傷性色素沈着
外傷性色素沈着
お尻の周辺ではない部位にあり、大人になっても消えないようなシミケガなどの外傷が原因で生じた、シミやアザ

皮膚科でシミ治療

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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

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