ディフェリンゲルの副作用|ニキビ治療薬の効果について
ニキビ治療薬「ディフェリンゲル」とは
ディフェリンゲルは、レチノイド(ビタミンA誘導体)様作用をするニキビ治療薬です。
ディフェリンゲルは、毛穴の詰まりや過剰な皮脂分泌を抑えることで、ニキビの発生を防ぎます。
通常、12歳以上の方であれば使用できますが、12歳未満の小児に対しては、安全性の確証がないため、使用はしないでください。
まれに、副作用として皮むけ、赤み、ヒリヒリ感などが起こる場合があります。
それぞれの副作用については後ほど解説しますが、これらの症状が気になる場合は、医師または薬剤師に相談してください。
ディフェリンゲルは、ニキビ治療に効果的な薬剤ですが、すべての人に効果があるわけではありません。
また、他の薬剤との併用など、注意が必要な場合もあります。ディフェリンゲルを使用する前に、必ず医師または薬剤師にご相談ください。
ディフェリンゲルの効果
ディフェリンゲルは、肌のターンオーバーを調整することで、アクネ菌の増殖を抑え、ニキビの原因である毛穴の詰まりを防ぐ効果があります。
アダパレンという有効成分を含んでおり、日本皮膚科学会が策定したニキビ治療ガイドラインでも推奨されています。
また、ディフェリンゲルには、ニキビのできにくい肌環境へ整える効果や抗炎症作用もあり、ニキビの赤みや腫れを抑える効果も期待できます。
ディフェリンゲルの副作用
ニキビ治療によく使われるディフェリンゲルですが、他の薬と同様ディフェリンゲルにも副作用があります。
最も一般的な副作用は、塗布部位の皮むけ、赤み、ヒリヒリ感などです。
皮むけ
皮むけの症状は、軽度から重度まで様々で、乾燥感・かゆみ・ひび割れなどを伴うこともあります。
ディフェリンゲルによる皮むけは、薬剤が肌のターンオーバーを促進するためにおこります。
これは、新しい細胞が古い細胞よりも早く生成されることで、古い細胞が剥がれ落ちるスピードが速くなりますが、これが皮むけとして現れます。
赤み
赤みは、ディフェリンゲルを使用し始めてから数週間以内に発生することが多く、通常は一過性で数日~数週間で自然に消失します。
赤みの原因は、ディフェリンゲルに含まれるアダパレンが、肌のターンオーバーを促進することにより、炎症を引き起こすためです。
また、ディフェリンゲルは皮脂の分泌を抑える働きがあるため、肌が乾燥しやすくなり、赤みが悪化することもあります。
ヒリヒリ感
ヒリヒリ感も、先ほどの赤みの原因と同様に、ディフェリンゲルに含まれるアダパレンという成分が、肌のターンオーバーを促進するため、一時的に肌が敏感になることが原因で引き起こされます。
ヒリヒリ感は、使用開始から数週間で最も強く感じることが多く、その後は徐々に軽減していきますが、場合によっては、別の治療薬に変更する必要が出てくる可能性があるため、気になる場合は必ず医師または薬剤師に相談してください。
副作用を軽減するための方法
- 保湿剤の使用: ディフェリンゲルを使用する前に、保湿剤を塗布することで、副作用を軽減することができます。
- 日焼け止めの使用: ディフェリンゲル使用中は、肌が紫外線に敏感になるため、日焼け止めを塗布することで日焼けを防ぎ、副作用を軽減することができます。
ディフェリンゲルの使い方
ディフェリンゲルは1日1回、夜寝る前の洗顔した後に患部に塗布します。
塗布する量は、患部の大きさによって異なりますが、パール1個分程度の量を患部に塗布します。
塗布後は、手をよく洗ってください。
また、ディフェリンゲルを使用する際は、目や口の周りに塗布しないようにしてください。
ディフェリンゲルでよく聞かれる質問
ディフェリンゲルが効かないと感じる場合は?
ディフェリンゲルの効果は通常2~3ヶ月で現れます。しかし、それでもディフェリンゲルを使用された方の中には「効いている感じがしない」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
ディフェリンゲルが効かないと感じる場合、以下の可能性が考えられます。
- 使用期間が短い
- 使用方法が間違っている
- 肌が弱い
また、上記のような可能性が考えられる場合は、以下の対策を検討してみましょう。
- 使用期間を延長する
- 使用方法を見直す
- 保湿をしっかり行う
それでも効果を実感できない場合は、皮膚科を受診して相談することをおすすめします。
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監修医師
立花 義浩
- 資格
- 精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
- 経歴
- 北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。
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