口唇ヘルペスとニキビの見分け方は?違いや原因を解説!

「唇にできものができたけど、ニキビとヘルペスどちらか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
ニキビとヘルペスは原因や治療法が異なるため、正しく見分ける必要があります。
この記事では、口唇ヘルペスとニキビの見分け方や、原因・治療法を解説します。
口唇ヘルペスとニキビはどちらも悪化すると跡が残る可能性があるため、しっかりと見極めて適切な治療をおこないましょう。
口唇ヘルペスとは

口唇ヘルペスは、唇やその周りに水ぶくれができる感染症の一つです。
- 軽い痛みや違和感
- ピリピリ・チクチク感
- かゆみ
- 水ぶくれ
初期症状として違和感やピリピリ・チクチク感を感じ、そのあとに水ぶくれが発生します。
一般的に、発生から3~7日ほどで自然に治癒しますが、口唇ヘルペスは感染症のため周囲への感染に注意が必要です。
口唇ヘルペスの症状が出ている人の唾液や涙への接触によって感染するため、タオルやコップなどの共用は避けましょう。
特に、赤ちゃんにうつると重い症状を発症させる恐れがあるため、注意が必要です。
また、水ぶくれの中の液体にはウイルスが多く存在しています。
水ぶくれを潰すと口唇ヘルペスの症状が悪化したり、他人にうつしやすくなったりするため、絶対につぶしてはいけません。
周囲への感染を防ぐために、口唇ヘルペスの患部を触った後は必ず手洗いをおこないましょう。
口唇ヘルペスは自然に治癒しますが、病院で治療をおこなうと早めに治ります。
「何科を受診すればいいの?」と疑問に感じる方も多いですが、皮膚科や内科での治療が可能です。
症状を軽く抑えたい方や早く治したい方は、初期症状が出たら早めに病院を受診しましょう。
口唇ヘルペスの原因
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスと呼ばれるウイルスが原因の感染症です。
感染力の高いウイルスで、日本人の10人に一人は保菌しているといわれています。
単純ヘルペスウイルスは感染時には無症状ですが、以下の条件下でウイルスが活性化して発症します。
- 体調不良
- ストレス
- 生理前
- 睡眠不足
- 生活習慣の乱れ
- 風邪や病気の後
単純ヘルペスウイルスは、一度感染してしまうと体内から完全にウイルスを取り除くことはできません。
そのため、口唇ヘルペスは免疫力が低下した際に、何度も再発を繰り返す場合があります。
口唇ヘルペスを再発させないためには、免疫力が低下しないよう心がけましょう。
口唇ヘルペスの治療方法

口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスが原因のため、抗ウイルス薬を用いて治療します。
抗ヘルペスウイルス薬には内服薬と外用薬があり、症状によって使い分け・併用をします。
ウイルスは体内で増殖するため、内服薬を用いた治療が一般的です。
また、抗ヘルペスウイルス薬はウイルスを減らすのではなく、増殖を抑える働きがあります。
唇に違和感やチクチク感が出た段階で、ウイルスは増殖し始めています。
体内のウイルスの増殖を抑えると症状が軽減したり、症状が出る前に治癒したりできるため、早めに抗ヘルペスウイルス薬での治療を始めましょう。
口唇ヘルペスの治療薬
先述した通り、口唇ヘルペスに用いられる抗ウイルス薬は、内服薬と外用薬があります。
内服薬は水ぶくれやただれなどの症状だけでなく、体内のウイルスの増殖も抑えることが可能です。
抗ヘルペスウイルス薬は初期症状の状態で服用すると、早期回復が期待できます。
水ぶくれやただれなどの症状が治まっても、体内でウイルスが増殖している可能性があるため、処方された内服薬は必ず飲み切りましょう。
外用薬には軟膏タイプとクリームタイプがあり、症状が軽く再発回数が少ない場合に用いられます。
口唇ヘルペスの外用薬は病院での処方薬だけでなく、ドラッグストアなどで市販されています。
市販されている抗ヘルペスウイルス薬の有効成分は以下の2種類があり、特徴や使用回数が異なります。
有効成分 | 特徴 | 使用回数 |
---|---|---|
アシクロビル | ウイルス細胞のみを選んで作用 副作用が少ない | 1日3~ 5回 |
ビダラビン | 少ない使用回数でウイルスの増殖を抑制 アシクロビルに耐性がある場合でも有効 | 1日1~ 4回 |
市販されている抗ヘルペスウイルス薬は第一類医薬品に分類され、外用薬のみ販売されています。
また、抗ヘルペスウイルス薬の市販薬は再発時のみ使用でき、初発の場合は買えません。
口唇ヘルペスは神経細胞に潜伏するウイルスのため、内服薬による体内からの治療が効果的です。
唇に水ぶくれやただれなどの症状が発症した場合は、早めに病院を受診しましょう。
唇にできるニキビの原因

唇にできるニキビは、アクネ菌の増殖や胃腸の不調などさまざまな原因があります。
- 毛穴の詰まり
- アクネ菌の増殖
- ターンオーバーの乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- 胃腸の不調
- 乾燥
- 外的刺激
- 生活習慣の乱れ
アクネ菌は肌に存在する常在菌の一種で、肌を守る役割を担っています。
しかし、毛穴に皮脂や古い角質などが詰まっていると、それを餌にして増殖し、ニキビを発生させるため注意が必要です。
はじめはコメドと呼ばれる小さなできものですが、アクネ菌の増殖が進み炎症を伴うとクレーターや色素沈着など、ニキビ跡になる可能性があります。
また、唇の周りはホルモンや胃腸の不調などの影響も受けやすく、生活習慣の乱れやストレスなども大きな原因といえます。
ニキビ治療は増殖するアクネ菌や、ブドウ球菌の増殖を抑える抗菌薬が効果的です。
唇は皮膚が薄くニキビ跡になりやすいため、正しいスキンケアをおこない、生活習慣を整えましょう。
口唇ヘルペスとニキビの違いと見分け方

口唇ヘルペスと唇にできるニキビは見分けにくいため、違いを把握して正しい治療法をおこなうことが重要です。
見分け方としては、症状の表れ方や発症場所・水ぶくれの有無などに注目しましょう。
口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスが原因であり、唇や口の中の粘膜など、毛穴のない部分に発生する点が特徴です。
初期症状として違和感やピリピリ感などがあり、その後水ぶくれが発生します。
一方、ニキビは毛穴に皮脂や角質などが詰まりアクネ菌が増殖することで発症します。
はじめはコメドと呼ばれるできものですが、アクネ菌の増殖が進むと炎症や化膿を引き起こし、ニキビ跡になる可能性があるため注意が必要です。
見分け方 | 口唇ヘルペス | ニキビ |
---|---|---|
症状 | ピリピリ感 水ぶくれ | 赤み・腫れ 炎症・化膿 |
発症場所 | 唇・口内など 毛穴のない場所 | 毛穴 |
口唇ヘルペスとニキビは発生場所が近く、見分けにくい場合があります。
単純ヘルペスウイルスは周囲の人にうつる可能性があるため、見分けがつかない場合は医療機関で診断をしてもらうことがおすすめです。
また、口唇ヘルペスとニキビはどちらも初期症状のうちに治療をおこなうと早期に治る可能性が高まります。
口周りにできものができた場合は早期に医療機関で診断を受け、症状の悪化を防ぎましょう。
まとめ

口唇ヘルペスと唇にできるニキビは、発症場所や症状によって見分けることが可能です。
- 口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスが原因で、ピリピリ感や水ぶくれが発生する
- 口唇ヘルペスは感染する可能性があり、コップやタオルの使いまわしに注意が必要
- ニキビは毛穴のつまりやアクネ菌の増殖が原因で、炎症・化膿する場合がある
- 口唇ヘルペスは唇や口内の粘膜にできるが、ニキビは毛穴にできる
- どちらも早期の治療で悪化を防げる
口唇ヘルペスとニキビは治療法が異なるため、正しく見分けたうえで適切なケアをすることが重要となります。
自己判断によって適切な治療が遅れると、症状の悪化や跡になる可能性があるため注意が必要です。
口周りのできものの見分けがつかない場合は、医療機関を受診して早めに診断をしてもらいましょう。

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監修医師
立花 義浩
- 資格
- 精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
- 経歴
- 北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。
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