ミノマイシンのニキビへの効果|薬の副作用について
ミノマイシンとは
ミノマイシンは抗生物質の一つで、ニキビ治療薬として使用されています。
特に、赤ニキビや繰り返し起きる重症ニキビなど、炎症を伴うニキビの治療に使用されている治療薬で、高い抗菌作用が特徴です。
一般的に、初回の投与量は100〜200mgとなっており、2回目以降は12時間、もしくは24時間ごとに100㎎ずつ服用します。
服用量や服用回数は年齢や体重・症状によって異なるため、医師の処方量に合わせて服用しましょう。
ミノマイシンの効果
ミノマイシンは炎症を伴うニキビの治療薬として強く勧められており、以下の効果が期待できます。
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- 抗菌作用
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- 抗炎症作用
ミノマイシンは抗生物質の中でもテトラサイクリン系に分類されます。
同じテトラサイクリン系に分類される抗生剤と比べると、抗菌力が強く1倍~4倍もの効果が期待できます。
さらに、比較的に耐性菌が少ないこともメリットの一つです。
耐性菌とは、薬剤に対する耐性の付いた菌のことです。 抗生物質を使用していると、菌の薬に対する抵抗力が強くなってきます。 その結果、今まで使用していた薬が効かなくなり、菌の増殖が抑えられなくなってしまいます。 耐性菌が発生しないよう、医師に指示された内服期間は守りましょう。
ミノマイシンは耐性菌が少ないため、さまざまな菌に対する抗菌作用が期待できる治療薬です。
黄ニキビや炎症を伴うニキビは、アクネ菌やブドウ球菌の増殖が原因とされています。
ミノマイシンの抗菌・抗炎症作用によってニキビの改善が期待できます。
ミノマイシンの副作用
ミノマイシンは比較的に副作用が多く、中にはアナフィラキシーや痙攣・意識障害などの重篤な副作用も報告されています。
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- 吐き気
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- 胃腸障害(嘔吐・下痢)
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- めまい
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- 頭痛
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- 色素沈着(爪や皮膚)
ミノマイシンはめまいや吐き気の副作用があり、服用中は車の運転や危険を伴う機械の操作・高所作業は控えましょう。
さらに、消化器系の副作用も出やすく、飲み方や服用時間にも注意が必要です。
ミノマイシンを服用する際は消化器系の副作用を和らげるため、コップ1杯の水を飲みましょう。
お薬を牛乳で飲む方もいますが、ミノマイシンなどのテトラサイクリン系の抗生物質を服用する際は避ける必要があります。
牛乳内のカルシウムと薬の有効成分が結合してしまい、吸収が悪くなってしまいます。
さらに、ミノマイシンは長時間食道にとどまると、潰瘍を引き起こす可能性があるため、就寝前の服用や、飲んですぐに横になることは避けましょう。
ミノマイシンには、以下の重篤な副作用もあるため、注意が必要です。
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- アナフィラキシー
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- 呼吸困難
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- 痙攣・意識障害
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- 肝機能障害
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- 腎機能障害
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- 剥脱性皮膚炎
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- 血液障害
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- 出血性腸炎
肝障害や腎障害のある方は服用によって症状が悪化する場合があるため、あらかじめ医師に相談しましょう。
妊娠中・授乳中の方が服用すると、歯のエナメル質の形成不全や歯牙の着色・骨の発育不全など胎児への影響があります。
ミノマイシンは副作用も多く、重篤な症状もあるため、持病や服用中の薬があれば必ず医師に申告しましょう。
ミノマイシンでよく聞かれる質問
お薬には副作用も多く、不安に思うことも多くあるでしょう。
ここではミノマイシンに関する、よく聞かれる質問を紹介します。
ミノマイシンは市販で販売されている?
ミノマイシンは市販で販売されていません。
ミノマイシンは医師が診断の上、処方する医薬品です。
入手するには皮膚科や美容クリニックの医師に診断してもらい、処方してもらう必要があります。
インターネットでは個人輸入したミノマイシンを販売している場合がありますが、副作用も多く素人の判断での服用は大変危険です。
また、ミノマイシンの投与量は個人によって差があるため、必ず医師に処方してもらいましょう。
監修医師
立花 義浩
- 資格
- 精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
- 経歴
- 北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。