頭皮のニキビができる原因は?対策法や薬での治療を解説!

「頭皮にニキビができて痛い」「繰り返し頭皮にニキビができてしまう」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

実は、頭皮は顔よりも皮脂腺が多いためニキビができやすく、通常のニキビとは予防法も異なります。

この記事では、頭皮にニキビができる原因や対策、治療法などを解説します。

ニキビと間違いやすい頭皮トラブルも紹介するため、頭皮のニキビでお悩みの方は参考にしてみてください。

頭皮ニキビができる原因は?

頭皮のニキビは見た目では分かりにくいものの、痛みやかゆみを伴いやすいためシャンプーやブラッシングの際にストレスを感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

通常のニキビと同様に毛穴にアクネ菌が増殖することで発生しますが、頭皮のニキビはできるまでの原因が異なります。

頭皮ニキビの原因
  • 毛穴の詰まり
  • シャンプーの洗い残し
  • 皮脂の分泌量の多さ
  • 栄養の偏り

頭皮のニキビを繰り返してしまう方は、原因を知り対策を立てましょう。

毛穴の詰まり

頭皮にニキビができる主な原因は、ターンオーバーの乱れや整髪料による毛穴の詰まりによるものです。

他の部位に比べ、頭皮は毛穴が多く密集しているため、皮脂や汚れが溜まりやすくなっています。

頭髪があるため洗浄しにくく、綺麗にシャンプーしたつもりでも毛穴に皮脂や汚れが残っている場合も少なくありません。

特に、ヘアセットの際に使用するワックスやスプレーなどの整髪料が、直接頭皮に付着すると油分や成分が毛穴を塞いでしまいます。

また、毛穴の詰まりはターンオーバーの乱れも密接に関係しているため、ストレスやホルモンバランスの乱れにも注意が必要です。

ターンオーバーが乱れると古い角質が排出されづらくなり、頭皮の毛穴に蓄積されていきます。

頭皮ニキビを改善・予防するためには、ターンオーバーを整えて毛穴の詰まりを解消することが重要です。

シャンプーの洗い残し

シャンプーの洗い残しは頭皮のニキビの増悪や、再発を引き起こすため注意が必要です。

アクネ菌はシャンプーの成分や、頭皮に残った皮脂・汚れなどを栄養源として増殖します。

そのため、シャンプーやコンディショナーは十分にすすぎ流し、頭皮に成分や皮脂汚れが残らないようにしましょう。

また、シャンプーを泡立てずに直接頭皮に付けると、シャンプー成分が頭皮に残留しやすくなります。

シャンプーは十分に泡立ててから使用し、コンディショナーは頭皮にはつけずに毛先のみにつけます。

中には「へアケア製品を変えたらニキビができるようになった」という方も多いのではないでしょうか。

肌に合わないシャンプーやコンディショナーは頭皮を荒れさせたり、毛穴を塞いだりします。

新しいへアケア製品に変更してからかゆみやフケが出始めた場合は、一旦使用を止めて他の製品への見直しを検討しましょう。

皮脂の分泌量の多さ

頭皮は皮脂の分泌量が非常に多く、ニキビができる原因の一つです。

女性の中でも「頭皮を触るとベタつく」「頭皮のヌルつきがきになる」という方も多いのではないでしょうか。

全身の中でも頭皮は特に皮脂腺が多く集まっており、皮脂の分泌量は額や小鼻といった皮脂が多いTゾーンの約2倍にも達します。

さらに、ホルモンバランスの乱れや偏った食生活によって、皮脂の分泌が促進される場合があります。

皮脂の過剰分泌は毛穴に皮脂を詰まらせる原因ともなり、ニキビができやすくなります。

頭皮はもともと皮脂分泌が多い部位のため、生活習慣に気を付けて皮脂の過剰分泌が起きないように心がけましょう。

栄養の偏り

食生活が乱れて栄養に偏りが発生すると、ニキビができやすくなるため注意が必要です。

特に、ビタミンやミネラルは体の調子を整えたり、機能を向上させたりする効果が期待できるため重要な栄養素といえます。

ビタミンB2は皮脂の分泌量を調整する働きがあり、不足すると皮脂の過剰分泌を引き起こす可能性があります。

甘いものや脂っこい食べ物は代謝する際にビタミンB群を大量に消費するため、ニキビができている場合は控えることが望ましいといえます。

また、ビタミンCやビタミンB6は肌のターンオーバーを促進するため、積極的に摂取しましょう。

頭皮ニキビ以外にも起こる頭皮トラブル

「ニキビ対策をしたけれど頭皮のニキビがなかなか治らない」という方も多いのではないでしょうか。

頭皮にはニキビ以外に脂漏性皮膚炎や毛嚢炎など、さまざまな皮膚トラブルが発生します。

ニキビ以外の頭皮トラブルを知り、ニキビと見分けて正しい対策を立てましょう。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎はマラセチア菌という皮膚に常在するカビによって、皮膚に炎症が起きる皮膚トラブルです。

脂漏性皮膚炎の症状
  • 赤み
  • カサつき
  • フケ

脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌が多いところにできやすく、カサついた鱗状のフケや、湿った黄色っぽいフケが発生します。

頭皮のニキビと異なり、痛みやかゆみなどはほとんどありません。

脂漏性皮膚炎は洗髪が不十分だったり、生活習慣やホルモンバランスが乱れたりすると、マラセチア菌が増殖して発症します。

治療方法は抗真菌薬や抗ヒスタミン薬の薬物療法や、生活習慣の改善などがあります。

脂漏性皮膚炎は慢性的な皮膚病のため、症状が出たら自己判断せずに皮膚科を受診しましょう。

毛嚢炎

毛嚢炎は毛穴の奥にある毛包に黄色ブドウ球菌などの細菌が入り込み、炎症を起こす感染症です。

毛嚢炎の症状
  • 痛み
  • かゆみ
  • 赤いブツブツ
  • 腫れ
  • しこり
  • 発熱

黄色ブドウ球菌も常在菌ですが皮膚のバリア機能や免疫力の低下、不衛生な状態などによって毛嚢炎を引き起こします。

毛嚢炎は痛みや腫れがあり、頭皮のニキビと間違えやすいため注意が必要です。

一般的に、数日で自然治癒しますが症状が改善しない場合や、悪化した際は皮膚科を受診して適切な治療を受けましょう。

頭皮ニキビを防ぐ対策法

頭皮のニキビは皮脂の過剰分泌や毛穴つまりが原因のため頭皮を清潔に保ち、適切なヘアケアと生活習慣を心がけることが重要です。

通常のニキビと異なり、頭皮のニキビはシャンプーやコンディショナー・整髪料の洗い流しが大きく関係しています。

シャンプーのポイント
  • シャンプー前にブラッシングする
  • 予洗いをする
  • シャンプーは直接頭皮につけず、泡立ててから使用する
  • 爪を立てずに優しくマッサージするように洗う
  • 洗い残しが無いようしっかりとすすぐ
  • ドライヤーの熱風を頭皮にあてすぎない
  • 頭皮までしっかり乾かす
  • 肌に合ったヘアケア商品を使う

「髪はドライヤーを使わず自然乾燥させている」という方もいるのではないでしょうか。

髪を濡れたまま放置すると頭皮がふやけてバリア機能が低下し、ニキビができやすくなるためドライヤーで頭皮をしっかりと乾かし、清潔に保ちましょう。

また、紫外線を浴びすぎると頭皮が乾燥や炎症を起こし、ニキビができやすくなります。

外出する時は帽子や日傘などを活用し、紫外線対策をおこないましょう。

しかし、帽子を使用すると蒸れて細菌が繁殖しやすくなるため、こまめに脱ぐか通気性の良いものを使用することがポイントです。

また、生活習慣や食生活の乱れは、ターンオーバーのサイクルが崩れる原因になります。

規則正しい生活を心がけ、栄養バランスの整った食事を摂りましょう。

頭皮ニキビの治療法

頭皮のニキビは皮膚科での治療が一般的で、抗生剤が処方されます。

ニキビ用の市販薬はありますが頭皮用と謳っている製品は少なく、軟膏やクリームタイプが主流です。

頭皮は頭髪があり軟膏やクリームは塗りにくいため、皮膚科でローションタイプを処方してもらいましょう。

また、ニキビ治療の内服薬は市販薬がなく、皮膚科で処方してもらう必要があります。

個人差はありますが、頭皮のニキビは皮膚科での治療開始から1〜2週間で治癒します。

しかし、頭皮のニキビは再発する可能性が高いため、処方された薬は飲み切りしっかりと完治させましょう。

頭皮のニキビは脂漏性皮膚炎や毛嚢炎と見分けづらく、自己判断でセルフケアをおこなっていると悪化や増悪する可能性があります。

ニキビと他の頭皮トラブルが合併しているケースも多いため、頭皮に違和感を感じたら早めに皮膚科に相談しましょう。

まとめ

頭皮は皮脂腺が密集している上に洗浄しにくいため、ニキビができやすい部位といえます。

そのため、日ごろから適切なヘアケアを心がけることが、頭皮トラブルを防ぐ上で非常に重要です。

この記事のまとめ
  • 頭皮ニキビは毛穴のつまりや洗い残し、皮脂の分泌量の多さが原因
  • 頭皮にはニキビ以外にも脂漏性皮膚炎や毛嚢炎などの頭皮トラブルがある
  • 頭皮のニキビを防ぐには洗髪方法の見直しや紫外線対策・生活習慣の改善が重要
  • 頭皮のニキビは抗生物質や抗炎症薬などの内服薬や、ローションタイプの外用薬がある

頭皮にはニキビ以外にも毛嚢炎や脂漏性皮膚炎などの皮膚トラブルもあり、合併している場合も少なくありません。

また、頭皮は自分で確認しにくくニキビや他の皮膚トラブルも慢性化しやすいため、ニキビや毛嚢炎などの症状が出た場合は早めに皮膚科で診察してもらいましょう。

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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

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