シミ取りレーザーの種類を解説!皮膚科での治療について

シミ取りレーザーって種類があるの?
早くシミを消せる治療法を知りたい!

シミの治療を考えたとき、このような疑問がありますよね。

目立つシミのせいで自分自身のテンションが下がることはもちろん、他人からも老けて見られがち。

できれば自分に合った治療法で改善し、若々しくありたいですよね。

そこで今回は、シミの改善に高い効果が期待できる美容皮膚科で使用されるレーザーの種類やそれぞれの効果、料金相場や受診方法まで詳しく解説するので参考にしてくださいね。

シミ取り治療で使う主なレーザーの種類

シミには多くの種類があり、症状によって治療方法は異なります。

症状に適した治療法であれば効率よくシミを改善することも可能ですが、選択を誤れば悪化することもあるため注意が必要です。

シミ治療はおもに、メラニン色素だけに反応する特殊なレーザーを使用します。

その中でも代表的な「レーザートーニング」そして「Qスイッチヤグレーザー」「ピコレーザー」3つのレーザーの特徴や効果を解説していきます。

レーザートーニング

レーザートーニングは、一般的なシミに加え肝斑の治療にも効果を得られる美肌施術として知られています。

肝斑はシミ治療として使用されるレーザーや光などの強い刺激により悪化(活性化)するという特徴を持ちます。

しかしレーザートーニングであれば微弱な出力のレーザーを使用するため、肝斑を刺激することなく色素だけを少しづつ破壊し排除することが可能。

微弱ながらも真皮層まで達する波長により肌細胞が活性化し、くすみや毛穴開き、ハリやツヤをアップさせるなど幅広い肌悩みの改善を望めます。

また、肌にやさしいレーザーなので、施術後のかさぶたや赤みなどダウンタイムのストレスはほぼありません。

刺激が少ないぶん効果もおだやかなので即効性は望めませんが、繰り返しの施術により透明感のある美しい素肌に導いてくれます。

Qスイッチヤグレーザー

Qスイッチヤグレーザーは、532nm、1064nm、2つの波長を使い分け幅広い肌悩みを対象とするレーザー治療器です。

加齢や紫外線を要因とする老人性色素班をはじめ、ほくろやそばかす、あざなどに対し10億分の一秒という速さで高出力レーザーを照射することで原因色素を破壊します。

レーザートーニングとの違いは、強力な出力を用いることと顔全体ではなくシミの部分だけピンポイントで照射するところ。

強力な熱エネルギーによって細かく砕かれたメラニン色素は、短期間で体外に排出され肌本来の美しさを取り戻す手助けをします。

出力の高いレーザーを使用するためある程度の痛みや肌ダメージは伴うものの、ほとんどの場合1~2回の治療でシミをキレイに除去できる点が大きな特徴です。

ピコレーザー

ピコレーザーは、Qスイッチヤグレーザーの進化版ともいえる美肌治療器です。

3つの照射モードを切り替えることによりさまざまな種類のシミ改善や美肌治療に加え、青、緑、赤など、従来のレーザーでは不可能とされてきた色にも反応するためタトゥーの除去などにも効果を発揮します。

また、1兆分の1秒という驚異の照射スピードにより、照射部位にこもる熱の量が軽減され施術時の痛みや肌への負担を抑えた治療が可能。

Qスイッチヤグレーザーではターゲットを破壊しますが、こちらの場合はそれ以上に細かく粉砕してしまうため、より短期間でのシミ除去を目指せる点が大きな特徴です。

ピコレーザーは、従来のシミ治療よりも肌にやさしく高い効果を得られる治療法として人気を集めています。

シミ取りレーザー施術の料金相場

つづいては、シミ取りレーザー施術の料金相場を見ていきましょう。

前項で紹介したQスイッチヤグレーザーそしてピコレーザーは共に、特定のシミ治療だけでなく出力の設定によりトーニングとしても使用できる機器です。

各シミ取りレーザーの一般的なシミ治療、そしてレーザートーニングの料金相場は下記をご覧ください。

施術名料金相場
Qスイッチヤグレーザー1ミリ×1ミリ:2,500~5,000円
Qスイッチヤグレーザートーニング全顔1回:10,000~30,000円
ピコレーザー1ミリ×1ミリ:5,000~7,000円
ピコレーザートーニング全顔1回:15,000~40,000円

シミ取りレーザー施術の料金は、施術を受ける医療機関によって大きく異なります。

またほとんどのシミ治療は美容目的という扱いなので、保健適用されません。

Qスイッチヤグレーザーによる1ミリ四方のシミ治療で、2,500~5,000円くらい。

トーニングであれば、全顔1回でおよそ10,000~30,000円が相場です。

また、ピコレーザーによる治療になると1ミリ四方5,000~7,000円、トーニングの場合は1回15,000~40,000円とお高め。

とはいえ、クリニック選びや治療の受け方によって費用を抑えることは十分可能です。

各クリニックのキャンペーンや特典の利用、一般的なシミであればシミ取り放題メニュー、トーニングであれば複数回のコースなどがおすすめ。

なお、シミ取りレーザー施術は内服薬や外用薬を併用する場合も多々あるため、あらかじめ見積もりをお願いするなどして総額を確認しておきましょう。

シミ取りレーザー治療のメリットとデメリット

シミの改善には、シミ取りレーザーなど美容医療施術を受けることがもっとも効果的とされています。

ただし、シミ取りレーザー治療にはメリットもあればデメリットも存在します。

シミ取りレーザーで得られるメリット

シミ取りレーザーのメリットは、おもに以下の3つです。

  • 短期間でシミの改善が見込める
  • シミだけでなく美肌も期待できる
  • 若々しい印象になる

シミ取りレーザー施術を受けるメリットはまず、短期間で効果を得やすいこと。

そしてシミが薄くなるだけでなく美肌も望めることから、見た目の印象が若々しくなることです。

シミ取りレーザー治療によるデメリット

つづいてデメリットとして挙げられるのは、以下の3点です。

  • 治療費が必要
  • ダウンタイムがある
  • 火傷や色素沈着などのリスクがある

シミ取りレーザー治療のデメリット1つ目は、決して安くはない費用がかかること。

また、治療内容によっては1~2週間程度のダウンタイムが必要であり、火傷や色素沈着など施術によるリスクを伴うことです。

さらに丁寧なアフターケアを必要とする点もデメリットと言えるかもしれません。

ダウンタイムの症状やアフターケアについては、次項で詳しく触れていきます。

シミ取りレーザー後の経過について

ここからはシミ取りレーザー施術によるダウンタイムの症状や期間、その後のケアについて解説していきます。

シミ取りレーザーのダウンタイム

前述のように、レーザートーニングであればダウンタイムはほとんどありません。

しかし特定のシミをピンポイントで除去する治療法を選んだ場合は、肌が回復するまでに1~2週間程度の期間を要します。

施術後の経過日数症状
施術直後~3日赤み
ヒリヒリ感
腫れ
3日~1週間皮膚の炎症が治まる
患部にかさぶたが形成される
1~2週間かさぶたが剥がれピンク色の肌が現れる

施術直後から3日まではレーザーの熱によるダメージが強い状態なので、この期間は自宅でゆっくり過ごせるようスケジュール調整をしておきましょう。

施術内容によっては施術直後から患部に専用の保護テープを貼りっぱなしにして過ごします。

施術から3日程度過ぎたあたりから患部の炎症も治まり、かさぶたが形成され始めます。

その後1~2週間経過する頃にはかさぶたが自然に剥がれ落ち、きれいな肌が現れるというのが正常な経過です。

シミ取りレーザー後のケア

シミ取りレーザー施術では、アフターケアが治療による満足度を左右します。

というのも、お悩みのシミ状態に最適な治療を受けたとしても、アフターケア次第で効果を得られない可能性もあるからです。

施術後に気を付けるべきポイントは下記の4つとなります。

  • 血行を促進する行為を避ける
  • 患部を擦らない
  • 徹底した紫外線対策
  • 十分な保湿

シミ取りレーザーに限らず、美容皮膚科でおこなわれる美肌治療は一時的な肌ダメージを伴います。

患部の炎症は施術直後の激しい運動や長風呂、飲酒など身体をあたためる行為により悪化することもあるので避けなければなりません。

また、ダメージを受けた肌は普段よりも摩擦や紫外線の影響を受けやすく、保水機能も低下した状態です。

そのため、施術後はあらゆる刺激から肌を守り深刻な肌トラブルを防ぎましょう。

たとえば、メイク時や洗顔時の摩擦や刺激のある基礎化粧品の使用、そしてマスクの擦れなどにも要注意。

また、外出時には飲む日焼け止めや日焼け止めクリーム、日傘や帽子などで紫外線対策をおこない、十分な保湿を心がけることも大切となります。

できれば日差しの強い夏季の治療は避けたほうがよいでしょう。

シミ取りレーザー治療の流れ

ここからは、シミ取りレーザー治療を受ける際の具体的な流れについて解説します。

  1. STEP

    予約を取る

    ほとんどの美容クリニックは予約制です。

    まずは電話やwebでカウンセリングの予約を取りましょう。

  2. STEP

    カウンセリングを受ける

    治療を希望する部分のお化粧を落とし、医師にシミの状態を診てもらったのち治療方法やリスクの説明を受けます。

    このとき施術に伴う痛みや経過、費用など疑問点や不安については小さなことでも質問し解決しておきましょう。

    ※痛みが心配な方には麻酔クリームを使用してくれるクリニックも多いです。

  3. STEP

    シミ取りレーザー施術を受ける

    目を保護するためのゴーグルを付けたあとレーザー治療が始まります。

    所要時間は5~10分程度です。

    施術が終了したら次回の診察予約を取り帰宅しましょう。

  4. STEP

    アフターケア

    施術内容によっては患部に保護テープを貼り、その上から毎日抗炎症剤の塗布をおこないます。

    テープはできるだけ長く貼った状態を保ち、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。

    ピコレーザーは施術後でもすぐにメイクをすることができます。

    かさぶたになっている部分に、日焼け止めやコンシーラーを塗っても問題ありません。

    治療直後から治療部分を隠すことができ、目立つこともないので、ピコレーザーの治療がおすすめです。

以上がシミ取りレーザー治療の流れとなりますが、もっとも大切なことはクリニック選びです。

カウンセリングを受けたクリニックで必ずしも施術を受けなければならないわけではありません。

できれば複数院のカウンセリングを受け、対応や料金に加えアフターケアの有無など自分自身が安心してお任せできると思えるクリニックを選びましょう。

まとめ

今回はシミ取りレーザーについて詳しく解説しました。

シミには多くの種類があり、症状によって最適な治療法は異なります。

代表的な治療方法、また使用するレーザーは下記の3種類です。

治療方法特徴
レーザートーニング繰り返しの治療により効果を実感できる
痛みが少なくダウンタイムがほぼない
Qスイッチヤグレーザーある程度の痛みは伴うが早い効果が期待できる
1~2週間程度のダウンタイムあり
ピコレーザー肌への負担が少なく早く高い効果が期待できる
一般的なシミや美肌治療、タトゥーの除去も可能

まずは、シミの種類を診断してもらう必要はありますが、効果の出やすい方法や痛みの少ない治療法、ダウンタイムを取らなくてもよい施術など、自分自身のライフスタイルに合わせた改善方法を検討してみてくださいね。

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MBCのシミ治療とは?

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  • 女性医師による丁寧な診察
    女性医師が診療を担当しているため、女性ならではの悩み相談もしやすい
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    プライバシーに配慮した完全個室での施術が受けられる
  • 土日祝日も診療
    平日忙しくて通院できない方も利用しやすい

シミの状態によって
効果的な治療方法があります

老人性色素斑肝斑
老人性色素斑肝斑
日焼け跡に色素が沈着してしまったものホルモンバランスの乱れが原因
【効果的な治療法】
・レーザー治療
・外用内服治療
【効果的な治療法】
・ピコトーニング
そばかす炎症後色素沈着
そばかす炎症後色素沈着
雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれる小さなシミの集まりニキビや虫刺されに伴う炎症
【効果的な治療法】
・ピコスポット
【効果的な治療法】
・外用内服治療

美容皮膚科でシミ治療

美容皮膚科でできるシミ治療の種類

  • ケミカルピーリング
    皮膚表面の角質を除去してターンオーバーを整える
  • イオン導入
    皮膚に微弱な電流を流して美容成分を肌の奥に浸透させる
  • ピコレーザー
    レーザーを照射し、メラニン色素を破壊
  • ダーマペン
    細い針で皮膚表面に穴を作り、自然治癒力やターンオーバーを整える
  • ポテンツァ
    ダーマペンの進化版。針先から出す熱エネルギーで肌細胞を活性化させる
  • フォトフェイシャル(ステラM22)
    6種類の波長フィルターを症状別に選んでアプローチ

更にこれらのシミは
保険適用で治療できる可能性があります

太田母斑扁平母斑
太田母斑
アザのようなシミで顔の片側にみられることが多い茶色いシミのようなもので身体のどこにでも生じる
異所性蒙古斑外傷性色素沈着
外傷性色素沈着
お尻の周辺ではない部位にあり、大人になっても消えないようなシミケガなどの外傷が原因で生じた、シミやアザ

皮膚科でシミ治療

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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

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