シミとADMの見分け方とは?他のシミとの違いや治療法も解説!

頬や顔にできた茶褐色の斑点を見つけて「これってシミ?それとも別の何か?」と悩んでいる方は少なくありません。
実は、シミのように見える色素沈着の中には「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」という、一般的なシミとは全く異なる症状が含まれている場合があります。
ADMは20代から30代の女性に多く見られる症状で、一見シミに見えますが実はあざの一種です。
そのため、一般的なシミ治療では改善が期待できず、専門的な診断と治療が必要となります。
今回は、ADMと他のシミの見分け方について、詳しく解説していきます。
正しい知識を身につけて、適切な治療選択ができるようになりましょう。
ADMとは?

ADMは「Acquired Dermal Melanocytosis」の略称で、日本語では「後天性真皮メラノサイトーシス」と呼ばれています。
この長い病名からも分かるように、「後天的に発症する」「真皮層にできる」「メラノサイトが関与する」という3つの特徴を持った症状です。
一般的なシミが表皮にできるのに対し、ADMは皮膚のより深い層である真皮に色素細胞(メラノサイト)が異常に増殖することで起こります。
本来、真皮にはメラノサイトは存在しないはずなのですが、何らかの要因でメラノサイトが真皮に入り込んでしまうことが原因とされています。
見た目の特徴として、ADMは1~3mm程度の小さな点状の色素斑が特徴的で、色調は青灰色から灰褐色といった、一般的なシミよりもくすんだ色味を呈します。
また、頬骨の高い部分や目の下、小鼻周り、こめかみなど、顔の特定の部位に左右対称に現れることが多いのも大きな特徴です。
一般的なシミ(老人性色素斑)が紫外線の蓄積によって起こるのとは異なり、ADMは紫外線の影響を受けにくい真皮層で発症するため、紫外線対策だけでは予防が困難とされています。
発症しやすい年齢や性別
ADMは特に20代から30代の女性に多く見られる症状です。
発症年齢は10歳前後から70代まで幅広いものの、最も多いのは20歳前後での初発となります。
男性にも起こりますが、圧倒的に女性の発症率が高く、日本を含む東アジア系の女性に特に多く見られる傾向があります。
この年齢での発症は、一般的な老人性色素斑よりもかなり早い時期であり、「まだ若いのにシミができてしまった」と悩む方の中に、実はADMが含まれているケースも少なくありません。
ホルモンバランスの変化や遺伝的要因が関与している可能性も指摘されていますが、明確な原因はまだ完全には解明されていないのが現状です。
ADMと他のシミの違いは?見分けるためのポイント

一見すると同じように見えるシミでも、種類によって治療方法や効果が大きく異なります。
ここでは代表的なシミとの違いをわかりやすく整理しました。
正確な診断は皮膚科医による専門的な判断が必要ですが、ある程度の見分けがつくポイントを理解しておくことで、適切な医療機関への受診につながります。
特に重要なのは、色調、発症年齢、分布パターン、左右対称性の4つの観点です。
ADMと肝斑の違い
ADMと肝斑は、どちらも顔に左右対称に現れることが多いため、最も混同されやすい症状の一つです。
しかし、詳しく観察すると明確な違いがあります。
まず色調の違いですが、肝斑は明るい茶色系の色をしているのに対し、ADMは青灰色から灰褐色といったくすんだ色味が特徴的です。
肝斑が「茶色のベール」のような印象なのに対し、ADMは「グレーがかった点々」という表現がより適切でしょう。
形状についても大きな違いがあります。
肝斑は輪郭がぼんやりとした地図状や帯状の分布を示すのに対し、ADMは1~3mm程度の明確な点状の色素斑が集合した形で現れます。
まるで細かい点が集まって作られたモザイク画のような印象を与えます。
発症年齢にも特徴があり、肝斑は30代から40代の妊娠・出産期の女性に多く見られるのに対し、ADMはより若い20代前後から発症することが多いとされています。
また、肝斑は妊娠やピルの服用など女性ホルモンの変動と密接な関係があることが知られていますが、ADMはホルモンとの関連はそれほど明確ではありません。
肝斑はマッサージによって悪化する可能性があることが知られています。
これは摩擦による刺激が色素沈着を増強するためですが、ADMは真皮層の深い部分にあるため、表面的なマッサージによる影響は比較的少ないとされています。
ADMと老人性色素斑の違い
老人性色素斑は最も一般的なシミの種類で、多くの人が「シミ」と聞いて思い浮かべるのがこのタイプです。
ADMとの見分け方を理解することは、適切な治療選択のために非常に重要です。
最も分かりやすい違いは色調です。
老人性色素斑は境界がはっきりとした茶褐色から黒に近い色を呈するのに対し、ADMは青灰色から灰褐色のくすんだ色味が特徴的です。
老人性色素斑が「濃いブラウン」なら、ADMは「グレーがかったブラウン」という表現が適切でしょう。
境界の明確さも重要なポイントです。
老人性色素斑は周囲の正常な皮膚との境界がはっきりしているのに対し、ADMは点状ではあるものの、個々の色素斑の境界はやや不明瞭なことが多いです。
発症年齢については、老人性色素斑は名前の通り中高年以降、特に40代以降に目立ってくることが多いのに対し、ADMは20代前後から発症することが特徴的です。
「まだ若いのに濃いシミができた」という場合は、ADMの可能性を疑ってみる必要があります。
また、深さの違いも重要で、老人性色素斑は表皮に形成されるため、コンシーラーやファンデーションで比較的隠しやすいのに対し、ADMは真皮の深い部分にあるため、メイクで隠すのが困難という実用的な違いもあります。
ADMとそばかすの違い
そばかすは医学的には雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれ、ADMとは発症メカニズムが全く異なります。
両者の見分け方を理解しておくことで、より正確な自己判断が可能になります。
最も大きな違いは発症時期です。
そばかすは遺伝的要因が強く関与しており、多くの場合、幼少期から思春期にかけて現れ始めます。
一方、ADMは後天的に発症する疾患で、成人してから、特に20代前後になって初めて現れることが特徴的です。
「子どもの頃はなかったのに、大人になってから出てきた」という場合は、ADMの可能性が高くなります。
色調の違いも明確で、そばかすは薄い茶色の小さな斑点が特徴的なのに対し、ADMは灰褐色から青灰色のくすんだ色味を呈します。
そばかすが「薄いコーヒー色の小さな点々」なら、ADMは「グレーがかった小さな点々」という表現が適切です。
分布パターンにも特徴があり、そばかすは鼻を中心とした顔の中央部分に散在することが多いのに対し、ADMは頬骨の高い部分や目の下など、顔の外側部分に左右対称に現れることが多いです。
興味深い特徴として、そばかすは季節変動があり、紫外線の強い夏場に濃くなり、冬場には薄くなる傾向があります。
一方、ADMは季節による変化はほとんど見られません。
また、そばかすは加齢とともに薄くなることもありますが、ADMは自然に薄くなることはなく、適切な治療が必要です。
ADMが疑われる場合の対処法とは

ADMの疑いがある場合、まず重要なのは皮膚科専門医による正確な診断を受けることです。
自己判断だけでは限界があり、他の皮膚疾患との鑑別診断が必要な場合もあります。
クリニックでは、ダーモスコピー(皮膚鏡)といった専門的な検査機器を使用して診断を行います。
ダーモスコピーでは皮膚の表面を拡大観察し、色素の分布パターンや深さを詳しく調べることでADMと他のシミとの鑑別が可能になります。
診断が確定すれば、適切な治療計画を立てることができます。
受診の目安
ADMの受診を検討すべき目安として、以下のポイントに当てはまる場合は専門医による診断を受けることをおすすめします。
色調の特徴
- 通常のシミよりもグレーがかった色調や青みがかった色調が見られる
- メイクをしても隠れにくい、くすんだ色の色素斑がある
- 茶色というより灰褐色から青灰色の色味をしている
分布パターン
- 頬骨の高い部分、目の下、小鼻周り、こめかみなどに現れている
- 顔の左右に対称的に分布している
- 1~3mm程度の点状の色素斑が集合している
発症年齢・経過
- 20代から30代で、これまでになかった色素斑が目立ってきた
- 「まだ若いのに濃いシミができた」と感じている
- 子どもの頃はなかったのに、成人してから現れた
治療反応
- 市販の美白化粧品やセルフケアを続けても全く改善が見られない
- 一般的なシミ治療を受けても効果が実感できない
- むしろ範囲が拡大しているように感じる
これらの特徴に複数当てはまる場合は、ADMの可能性が高くなります。
適切な診断と治療を受けるためにも、一度クリニックを受診しましょう。
放置するとどうなる?
ADMを放置した場合、色素沈着が悪化する可能性があります。
ADMは自然に薄くなることはほとんどなく、時間の経過とともに色調が濃くなったり、範囲が拡大したりする場合があります。
特に注意すべきは、不適切なセルフケアによる悪化です。
ADMだと知らずに強いピーリングや美白化粧品を使用し続けると、皮膚に刺激を与えて炎症を起こし、結果的に色素沈着が悪化することがあります。
また、レーザートーニングなど肝斑治療を受けてしまうと、ADMには効果が期待できないばかりか、場合によっては色調の変化を招く可能性もあります。
さらに、心理的な影響も軽視できません。
適切な診断と治療を受けずにいると、「シミが増えている」「老化が進んでいる」という不安や悩みが継続し、QOL(生活の質)の低下につながることもあります。
特に20代から30代の女性にとって、顔の色素沈着は大きなコンプレックスとなりがちです。
一方で、適切なタイミングで正しい診断と治療を受ければ、多くの場合で良好な改善が期待できるのがADMの特徴でもあります。
早期の対応が治療効果を高め、満足度の向上につながります。
ADMの主な治療法はレーザー治療が中心

ADMの治療は、他のシミとは異なり、内服薬や美白化粧品だけでは改善しにくいため、レーザー治療が主軸となります。
ADMの治療において最も効果的とされているのは、Qスイッチレーザーやピコレーザーといった専用のレーザー機器を使用した治療法です。
これらのレーザーは、特定の波長の光を短時間で照射することにより、真皮層にあるメラニン色素を選択的に破壊します。
Qスイッチレーザーには、以下の種類があり、それぞれ異なる波長を持っています。
- ルビーレーザー
- アレキサンドライトレーザー
- ヤグレーザー
ADMの治療には特にQスイッチルビーレーザー(694nm)が効果的とされており、メラニンに対する選択性が高く、周囲の正常な組織への影響を最小限に抑えることができます。
ピコレーザーは、従来のQスイッチレーザーよりもさらに短いパルス幅でレーザーを照射することができ、メラニン色素をより細かく破壊することが可能です。
これにより、治療効果が高まり、ダウンタイムの軽減も期待できます。
費用相場
ADMのレーザー治療費用は、保険適用の場合と自費診療の場合で大きく異なります。
ADMは医学的に「あざ」として分類されるため、多くの場合で保険適用となりますが、クリニックによって対応が異なる場合があります。
保険適用の場合、3割負担で1回あたり6,000円から12,000円程度が一般的な相場です。
Qスイッチルビーレーザーであれば、直径5mm以内のADMに対して1回11,000円程度、Qスイッチアレキサンドライトレーザーでは22,000円から110,000円程度の範囲で治療が受けられます。
保険適用の場合、通常は5回まで治療を受けることができ、ピコレーザーの場合は回数制限がないクリニックもあります。
自費診療の場合は、クリニックや使用する機器によって料金設定が大きく異なります。
ピコレーザーのスポット照射では1回22,000円から55,000円程度、ADM限定プランとして両頬上部で49,000円から53,900円程度のクリニックもあります。
費用を比較検討する際は、単回の料金だけでなく、必要な治療回数や麻酔代・薬代などを入れた追加費用も含めて総合的に判断することが重要です。
また、保険適用の可否について事前にしっかりと確認し、診断に基づいた適切な治療計画を立てることが大切です。
回数やダウンタイムの目安
ADMのレーザー治療は、一般的に複数回の治療が必要です。
治療回数は症状の程度や範囲によって異なりますが、3回から5回程度の治療で良好な改善が期待できるケースが多いとされています。
治療間隔については、炎症後色素沈着を避けるために3ヶ月から4ヶ月の間隔を空けることが一般的です。
レーザー照射後に一時的に色素沈着が起こることは珍しくなく、この色素沈着が完全に消失してから次の治療を行うことが重要です。
ダウンタイムについては、使用するレーザーの種類によって異なります。
Qスイッチレーザーの場合、照射後に点状の出血やかさぶたが形成され、これが自然に剥がれるまでに10日から2週間程度かかります。
この期間中は絆創膏などで患部を保護する必要があります。
ピコレーザーの場合は、従来のQスイッチレーザーと比較してダウンタイムが軽減される傾向にあります。
かさぶた形成が軽微で、日常生活への影響も最小限に抑えることができます。
ただし、治療直後は軽度の赤みや腫れが生じることがあります。
治療期間中は紫外線対策が特に重要で、患部への直射日光を避け、適切な日焼け止めの使用が推奨されます。
また、患部への摩擦や刺激を避け、優しいスキンケアを心がけることが治療効果を高めるポイントです。
効果が出るまでの期間と経過
治療直後から1ヶ月程度は、レーザー照射による一時的な反応期間です。
この時期は患部に軽度の炎症が起こり、場合によっては元の状態よりも色調が濃く見えることがあります。
これは正常な反応で、破壊されたメラニン色素が炎症反応とともに表面化するためです。
1ヶ月から3ヶ月の期間は、炎症後色素沈着の時期です。
レーザー治療による刺激で一時的な色素沈着が起こることがありますが、これは治療過程の一部であり、通常は3ヶ月から6ヶ月で徐々に改善していきます。
この時期の色素沈着を見て治療効果がないと判断するのは早計です。
3ヶ月から6ヶ月の期間になると、治療効果が実感できるようになります。
破壊されたメラニン色素が徐々に体外に排出され、ADMの色調が薄くなっていきます。
多くの患者さんが、この時期に薄くなってきたと実感されます。
6ヶ月から1年程度で最終的な治療効果が現れます。
約1年かけて徐々に薄くなるのがADMレーザー治療の特徴で、9ヶ月から1年半程度で安定した状態に到達します。
この長期的な経過を理解し、焦らずに治療を継続することが成功の鍵となります。
保険適用はできる?
ADMは医学的に「あざ」の一種として分類されるため、原則として保険適用の対象となりますが、実際はクリニックや地域によって対応が異なる場合があります。
保険適用となる条件として、専門医による正確な診断が必須です。
ダーモスコピーなどの専門的な検査を行い、他のシミとの鑑別診断をした上で、ADMと確定診断される必要があります。
単にシミのレーザー治療として受診した場合は、自費診療となる可能性が高いです。
使用できるレーザー機器についても制限があり、保険適用となるのは主にQスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、QスイッチヤグレーザーなどのQスイッチレーザーです。
ピコレーザーについても一部のクリニックで保険適用となる場合がありますが、機器によって対応が異なります。
注意点として、肝斑の併存がある場合や、美容目的での追加治療を希望する場合は自費診療となることがあります。
また、保険適用の治療回数には制限があり、通常は5回程度までとされています。
治療前に保険適用の可否や条件について、必ずクリニックに確認することをおすすめします。
ADMに関するよくある質問

これはADMかも?と悩む方がよく抱く質問と、その答えをまとめました。
-
ADMは化粧品や市販の薬で治りますか?
-
残念ながら、ADMは化粧品や市販薬での改善は期待できません。
この理由は、ADMの発症メカニズムと一般的なシミの違いにあります。
一般的なシミ(老人性色素斑)は表皮にメラニン色素が蓄積することで起こるため、美白化粧品に含まれるビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸などの成分がある程度の効果を示すことがあります。
しかし、ADMは皮膚のより深い層である真皮にメラノサイトが異常に増殖した状態なので、表皮に作用する美白成分では根本的な改善は困難です。
市販の美白サプリメントやビタミンC、トラネキサム酸の内服薬についても同様で、ADMの色素細胞に直接的に働きかけることはできません。
これらの製品は表皮レベルでのメラニン生成抑制には有効ですが、真皮層の既存のメラノサイトを除去することはできないのです。
むしろ注意が必要なのは、効果が見られないからといって強力な美白化粧品を使い続けたり、セルフピーリングを頻繁に行ったりすることです。
これらの刺激によって皮膚炎を起こし、結果的に炎症後色素沈着を招いて、ADMがより目立ってしまう可能性があります。
ただし、ADMの治療期間中やレーザー治療後のアフターケアとして、適切な美白化粧品の使用は推奨されます。
炎症後色素沈着の予防や軽減に役立つことがあります。
重要なのは、ADMの根本治療と補助的ケアを明確に区別して考えることです。
-
ADMはレーザー以外の治療で薄くなりますか?
-
ADMに対して確実な効果が期待できる治療法はレーザー治療が主体となります。
しかし、レーザー以外のアプローチも完全に無効というわけではありません。
IPL(光治療)については、ADMに対する効果は限定的とされています。
IPLは比較的マイルドな光治療で、表皮から浅い真皮層の色素に作用しますが、ADMのように深い真皮層にある色素細胞に対する効果は十分ではありません。
ただし、ADMと同時に存在する表皮のシミや肌質改善には一定の効果が期待できるため、併用治療として検討されることがあります。
ケミカルピーリングについても、ADM自体への直接的な効果は期待できません。
ピーリングは表皮の角質層から基底層レベルまでの作用にとどまるため、真皮層のADMには到達しないからです。
しかし、肌のターンオーバーを促進することで、レーザー治療後の回復を早める補助的な役割は期待できます。
内服薬については、トラネキサム酸やビタミンCなどがレーザー治療の補助として使用されることがありますが、単独でADMを改善することは困難です。
これらの薬剤は炎症後色素沈着の予防や肌全体のコンディション改善には有効ですが、既存のADMの色素細胞を除去する力はありません。
現時点では、確実性と安全性を考慮すると、レーザー治療が最も推奨される選択肢となります。
-
ADMは一度治せば再発しませんか?
-
ADMの再発については、治療結果や個人差によって状況が異なりますが、適切なレーザー治療で改善したADMが完全に元の状態に戻ることは比較的まれとされています。
しかし、いくつかの注意点があります。
まず理解しておきたいのは、ADMは「後天性」の疾患であるということです。
つまり、生まれつきあったものではなく、人生のどこかの時点で発症した症状なので、同じような条件が揃えば理論的には再発の可能性があります。
ただし、ADMの発症メカニズムが完全に解明されていないため、明確な再発予防法は確立されていないのが現状です。
再発リスクを最小限に抑えるためには、治療後も継続的な紫外線対策を行い、肌への過度な刺激を避けることが推奨されます。
また、定期的なクリニックでの経過観察により、早期に変化を発見できれば、必要に応じて追加治療を行うことができます。
治療満足度を高めるためには、完全な根絶を目指すよりも、日常生活に支障がない程度まで改善することを現実的な目標として設定することが大切です。
多くの患者さんにとって、メイクで隠せる程度まで薄くなれば十分な治療効果と言えるでしょう。
まとめ

ADMは他のシミと見た目が似ているため、自己判断に注意が必要です。
しかし、色調・発症年齢・分布パターン・左右対称性などのポイントに注目することで、ある程度の見分けは可能になります。
特に、20代から30代で発症する青灰色から灰褐色のくすんだ色調の点状色素斑が、頬骨や目の下などに左右対称に現れる場合は、ADMを疑う必要があります。
一般的なシミ治療で改善が見られない場合も、ADMの可能性を考慮すべきでしょう。
ADMの根本的な改善には、クリニックでの診断と適切なレーザー治療が必要です。
「シミだと思っていたものが実はADMだった」というケースは少なくありません。
特に若い年代での発症や、従来の治療で効果が得られない場合は、一人で悩まずに一度専門医に相談することをおすすめします。
早期の正確な診断により、適切な治療への道筋が見えてくるはずです。
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