皮膚科のシナールはシミに効果ある?成分や薬の飲み方まで徹底解説!


最近、鏡を見るたびにシミが気になって…
そんなお悩みを抱える方が皮膚科を受診すると、よく処方されるのがシナールという内服薬です。
今回は、シナールの成分から効果的な飲み方まで、詳しく解説していきます。
シミでお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
シナールはどんな内服薬?


シナールは、アスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウム(ビタミンB5)を主成分とした医療用の内服薬です。
皮膚科だけでなく、内科や耳鼻科などでも幅広く処方されています。
この薬は錠剤タイプと顆粒タイプの2種類があり、患者さんの飲みやすさや症状に応じて選択されます。
錠剤1錠には、アスコルビン酸が200mg、パントテン酸カルシウムが3mg含まれています。
シナールはシミに効く?






皮膚科でシナールをもらったけど、どんなふうにシミに効果があるの?
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、シナールはシミの改善に一定の効果が期待できる薬です。
ただし、どんなシミにも万能というわけではありません。
シミの種類や状態によって効果は大きく異なりますし、効果を実感するまでには時間もかかります。
ここでは、シナールがなぜシミに効くとされているのか、その科学的根拠から詳しく見ていきましょう。
ビタミンCの美容効果
シナールがシミに効くとされる理由は、主成分のアスコルビン酸(ビタミンC)にあります。
ビタミンCには、美容に嬉しい作用がいくつもあります。
まず注目したいのが、メラニン色素の生成を抑制する働きです。
シミの原因となるメラニンは、チロシナーゼという酵素の働きで作られるのですが、ビタミンCはこの酵素の活性を阻害してくれます。
つまり、新しいシミができるのを予防してくれるわけです。
さらに興味深いのが、既にできてしまったメラニン色素を還元(薄く)する作用です。
これは美白効果と呼ばれるもので、既存のシミを目立たなくする可能性があります。
また、ビタミンCはコラーゲンの合成にも欠かせない栄養素です。
肌のハリや弾力を保つコラーゲンが十分に作られることで、肌全体のトーンアップや透明感の向上が期待できます。
どのタイプのシミに効果的か
シナールはすべてのシミに同じように効果があるわけではありません。
シナールが特に効果を発揮しやすいのは、以下のようなタイプのシミです。
- 炎症後色素沈着
- 日光性黒子(老人性色素斑)
炎症後色素沈着と呼ばれるタイプのシミには、特に効果が期待できます。
これは、ニキビや湿疹、傷などの炎症が治った後に残る茶色っぽいシミのことです。
この種類のシミは、ターンオーバーの正常化とメラニンの排出促進によって改善される可能性が高いです。
また、日光性黒子(老人性色素斑)と呼ばれる、紫外線によってできるシミにも一定の効果が認められています。
ただし、このタイプのシミは根が深いことが多いので、効果を実感するまでに時間がかかることがあります。
一方で、肝斑と呼ばれるシミには、シナール単独では効果が限定的とされています。
肝斑の治療には、トラネキサム酸という別の内服薬と併用することが多いです。
効果が出るまでの目安期間
一般的に、シナールによるシミへの効果を実感できるまでには、最低でも1〜2ヶ月はかかると考えてください。
これは、肌のターンオーバーのサイクルが約28日だからです。
より明確な変化を感じるためには、3ヶ月以上の継続服用が推奨されています。
ただし、疲労回復や風邪の予防といった、ビタミンC本来の効果については、数日から1週間程度で実感できることもあります。
効果が出にくいケースもある
残念ながら、すべての方に同じように効果が出るわけではありません。
効果が出にくいケースとしては、シミが非常に濃い場合や、遺伝的な要因が強い場合が挙げられます。
また、紫外線対策が不十分だったり、生活習慣が乱れていたりすると、せっかくシナールを飲んでいても思うような効果が得られないことがあります。
医療用のシナールと市販品の違い


医療用のシナールと市販品の最も大きな違いは、有効成分の配合量です。
医療用のシナール配合錠1錠には、アスコルビン酸が200mg、パントテン酸カルシウムが3mg含まれています。
一方、市販品の多くは、これより配合量が少なく設定されています。
また、市販品の中にはシナールという名前を使っていても、L-システインやビタミンEなど、他の成分を追加配合している商品もあります。
これらの成分にもシミに対する効果は期待できますが、純粋なシナールとは異なる製品と考えた方が良いでしょう。
処方薬の場合、医師の診断に基づいて適切な用量が決められ、効果や副作用の確認も定期的に行われます。
一方、市販品は自己判断での使用となるため、効果的な使い方や注意点について十分に理解しておく必要があります。
価格面では、処方薬の方が保険適用により安価になることが多いです。
継続して服用する場合は、医療機関での処方の方が経済的負担が少ないケースが大半です。
シナールの正しい飲み方と注意点






シナールを処方されたけど、どうやって飲むのが一番効果的なの?
せっかく薬を飲むなら、最大限の効果を得たいですよね。
飲むタイミングや注意すべき点を知っているかどうかで、効果に差が出ることもあります。
ここでは、シナールを安全かつ効果的に服用するためのポイントを詳しく解説していきます。
1日の服用量と飲むタイミング
シナールの基本的な服用方法は、1日2〜3回、食後に服用することです。
1回あたりの用量は、錠剤なら1〜2錠、顆粒なら1〜2包が一般的ですが、症状や年齢によって調整されることもあります。
なぜ食後なのかというと、胃への負担を軽減するためです。
空腹時に飲むと、まれに胃の不快感を感じる方がいます。
また、食事と一緒に摂ることで、ビタミンCの吸収効率も向上すると考えられています。
服用の際はジュースや牛乳と一緒に飲むと、成分の吸収が妨げられる可能性があるので、水またはぬるま湯で服用しましょう。
ビタミンCは水溶性のビタミンなので、体内に蓄積されにくく、余分な分は尿として排出されます。
そのため、1日分をまとめて飲むより、複数回に分けて飲む方が血中濃度を安定させることができます。
飲み合わせや注意すべき副作用
シナールは比較的安全性の高い薬ですが、いくつか注意点があります。
副作用としては、胃の不快感、吐き気、下痢などが報告されています。
ただし、これらの症状が現れる頻度は非常に低く、多くの方は問題なく服用できます。
飲み合わせに関しては、一般的に禁忌とされる薬はありませんが、血液の凝固に関わる薬(ワーファリンなど)を服用している場合は、医師に相談してから始めることをおすすめします。
また、大量のアスコルビン酸を摂取すると、まれに腎結石や尿路結石のリスクが高まる可能性があります。
水分を十分に摂取し、指示された用量を守って服用することが大切です。
糖尿病の検査や肝機能検査を受ける予定がある場合は、事前に医師にシナールを服用していることを伝えてください。
ビタミンCが検査結果に影響を与える可能性があります。
シナールを飲んでもシミが消えない?考えられる理由


シナールを服用してもシミに効かない原因は、実は薬の問題ではなく、飲み方や生活習慣、シミの種類などにあることが多いです。
適切な見直しを行うことで、まだまだ改善の余地があるかもしれません。
ここでは、シナールの効果を感じられない時に考えられる理由と、その対処法について詳しく見ていきましょう。
飲み方が誤っている
よくあるのが、飲み忘れが多いケースです。
ビタミンCは水溶性で体外に排出されやすいため、継続的な摂取が必要です。
1日おきに飲んだり、数日飲まない期間があったりすると、十分な効果が得られません。
また、服用期間が短すぎることも考えられます。
「1ヶ月飲んだけど効果がない」という方もいらっしゃいますが、シミの改善には最低でも2〜3ヶ月は必要です。
効果的なシミの種類が違う可能性がある
前述したように、シナールはすべてのタイプのシミに同じように効果があるわけではありません。
深いシミや、メラニンが真皮層まで到達してしまったシミには、内服薬だけでは限界があります。
このような場合は、レーザー治療や光治療などの外科的な治療法を併用する必要があるかもしれません。
また、ホルモンバランスの変化によってできる肝斑には、シナール単独よりもトラネキサム酸との併用治療の方が効果的とされています。
紫外線対策ができていない
いくら内服薬でシミを薄くしようとしても、紫外線対策が不十分だと新しいシミがどんどんできてしまいます。
日焼け止めクリームの使用はもちろん、帽子や日傘、長袖の着用など、物理的な紫外線対策も併用することが重要です。
特に、朝の通勤時や洗濯物を干す時など、短時間でも紫外線を浴びる機会は意外と多いものです。
生活習慣が乱れている
睡眠不足や偏った食事、ストレスなどは、肌のターンオーバーを乱し、シナールの効果を減弱させる可能性があります。
特に睡眠は重要で、成長ホルモンが分泌される夜10時〜深夜2時の間に質の良い睡眠を取ることで、肌の新陳代謝が活発になります。
また、喫煙はビタミンCの吸収を阻害し、効果を大幅に減少させてしまいます。
シナールの効果を最大限に引き出すためには、禁煙することを強くおすすめします。
シナールに関するよくある質問


ここでは、シナールについてよく聞かれる質問に答えていきます。
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シナールだけでシミは消える?
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薄いシミや炎症後色素沈着であれば、シナール単独でも十分な効果が期待できます。
しかし、濃いシミや複数のシミがある場合は、他の治療法との組み合わせが必要になることが多いです。
皮膚科では、シナールに加えてトラネキサム酸やユベラ(ビタミンE)などの内服薬を併用したり、ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬を組み合わせたりすることがよくあります。
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シナールは何歳から使える?
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シナールは比較的安全性の高い薬なので、小児から高齢者まで幅広い年齢層で使用できます。
ただし、15歳未満のお子さんの場合は、体重に応じて用量を調整する必要があります。
また、妊娠中や授乳中の女性でも、医師の判断により処方されることがあります。
美容目的での使用を考えている場合、特に年齢制限はありませんが、20代前半までは自然な肌の回復力も高いので、まずは適切なスキンケアと紫外線対策から始めることをおすすめします。
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飲み続けても副作用はないの?
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シナールは水溶性ビタミンが主成分なので、長期間の服用でも重篤な副作用が起こる可能性は低いとされています。
ただし、まれに胃腸障害や腎結石のリスクがありますので、定期的に医師の診察を受けることをおすすめします。
特に腎機能に問題がある方や、結石の既往がある方は注意が必要です。
また、体調に変化があった場合は、自己判断で服用を続けずに医師に相談してください。
まとめ


シナールは、ビタミンCとパントテン酸を主成分とした安全性の高い内服薬で、特定のタイプのシミに対して一定の効果が期待できます。
ただし、効果を実感するためには最低でも2〜3ヶ月の継続服用が必要で、紫外線対策や生活習慣の改善も併せて行うことが重要です。
すべてのシミに同じように効果があるわけではないので、濃いシミや範囲の広いシミでお悩みの場合は、レーザー治療などの他の治療法との併用も検討してみてください。
シナールによる治療を検討している方は、まずは皮膚科を受診して、自分のシミのタイプや最適な治療法について相談することをおすすめします。
医師と相談しながら、総合的な美白ケアに取り組んでいきましょう。
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監修医師
立花 義浩
- 資格
- 精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
- 経歴
- 北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。
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