シミの改善や治す方法を徹底解説!自宅ケアや医療治療でシミを消すことはできる?

鏡を覗いて「あれ?シミが気になるな…」と感じることはありませんか?

シミは年齢とともに増えていくもので、多くの方が悩んでいる肌トラブルの一つです。

しかし、適切なケアや治療法を選べば、シミを目立たなくしたり、改善したりすることができます。

この記事では、シミができる原因から自宅でできるケア方法、そして医療機関での治療法まで、シミ改善の全てを分かりやすく解説します。

シミができる原因とは?改善のために知っておきたい基礎知識

シミには明確な発生メカニズムがあります。

私たちの肌は、紫外線を浴びるとメラニンという色素を生成します。

これは肌を紫外線から守るための自然な防御反応で、通常であればこのメラニンは徐々に排出されるのですが、様々な理由でメラニンが過剰に分泌されたり、肌の中に残りつづけたりすることでシミとして定着してしまうのです。

シミの主な原因としては、次のようなものが挙げられます。

紫外線シミができる最も大きな原因です。
日焼けを繰り返すほど、シミのリスクは高まります。
加齢年齢を重ねるとターンオーバー(肌の生まれ変わり)が遅くなり、メラニンが排出されにくくなります。
ホルモンバランスの乱れ妊娠や閉経などでホルモンバランスが変化すると、シミができやすくなります。
ストレスストレスによる活性酸素の増加がメラニン生成を促進することもあります。
生活習慣の乱れ睡眠不足や偏った食生活もシミの原因になります。
摩擦や乾燥肌への刺激や乾燥状態が続くことでもシミの原因になります。

特に女性に多いシミの一種である「肝斑(かんぱん)」は、妊娠やピルの服用がきっかけで現れることもあります。

ホルモンバランスの変化が強く関わっているため、一般的なシミとは異なる特徴を持っています。

シミは種類によって原因や特徴が異なるため、自分がどのタイプのシミに悩んでいるのかを知ることが、効果的な改善の第一歩です。

一般的なシミの種類には、老人性色素斑(日光性黒子)、肝斑、そばかす(雀卵斑)などがあります。

自分のシミの種類が分かれば、それに合った対策が立てられるようになります。

自宅でできるシミ改善ケア

ここからは、自宅でできるシミ改善ケアについて見ていきましょう。

シミ改善に有効な成分

市販の美白化粧品には、シミ改善に効果的な成分がたくさん配合されています。

これらの成分は大きく分けて「メラニンの生成を抑える成分」と「メラニンの排出を促す成分」に分類できます。

代表的な美白有効成分をいくつか紹介しましょう。

ハイドロキノン・メラニンの生成を強力に抑制する成分。
・医療機関でも処方されるほど効果が高いが、同時に肌への刺激も強いため、使用には注意が必要。
・市販品では濃度が低めに設定されているが、敏感肌の方は様子を見ながら使うこと。
ビタミンC誘導体・メラニンの生成を抑え、できてしまったシミを薄くする働きがある。
・刺激が比較的マイルドで、肌のバリア機能も高めてくれるため、初めて美白ケアを始める方にもおすすめ。
トラネキサム酸・メラニンの生成を抑制し、肝斑にも効果があるとされている成分。
・内服薬としても使用されることがあるほど効果的。
アルブチン・天然由来のメラニン生成抑制成分で、肌への刺激が少ないのが特徴。
・長く使い続けることで効果を実感できる。
ナイアシンアミド・メラニンの排出を促進する成分で、肌のバリア機能を高める効果も期待できる。
・敏感肌の方にもおすすめ。

これらの成分を含む美白化粧品は、継続使用することで徐々に効果が現れます。

ただし、肌のターンオーバーには時間がかかるため、即効性を期待するのではなく、3ヶ月から半年くらいは続けることをおすすめします。

また、自分の肌質や悩みに合った成分を選ぶことも大切です。

敏感肌の方はビタミンC誘導体やナイアシンアミドなど、刺激の少ない成分から始めるとよいでしょう。

また、アルブチンやコウジ酸も比較的マイルドな成分として知られています。

美白化粧品を選ぶ際には、美白有効成分がきちんと配合されている「医薬部外品」のマークが付いているものを選ぶと、効果が期待できます。

日常生活での注意点と改善したい習慣

シミケアは化粧品だけでなく、何気ない習慣がシミの原因になっていることもあるため、日常生活の見直しも重要です。

まず何より重要なのが紫外線対策です。

春夏だけでなく、秋冬も含めた一年中の紫外線対策が理想的です。

紫外線はシミの最大の原因なので、日焼け止めを毎日塗り、帽子やサングラス、日傘などでも防御するようにしましょう。

室内にいても窓からの紫外線は入ってくるので、日焼け止めは基本的に毎日つけるべきものだと考えてください。

また、スキンケアの方法も見直してみましょう。

例えば

  • タオルで顔を拭く際に強くこすらない
  • 肌に優しい素材のタオルを使う
  • クレンジングや洗顔は摩擦を最小限に
  • 保湿を十分に行い、肌のバリア機能を高める

など気をつけましょう。

生活習慣の面では、次のポイントに注意しましょう。

睡眠時間肌のターンオーバーは深夜0時から4時頃に活発になります。この時間帯にしっかり眠ることで、肌の生まれ変わりを促進できます。
バランスの取れた食事ビタミンCやEが豊富な野菜や果物など、抗酸化作用のある食品を積極的に摂ることで、肌の老化を防ぎシミ予防にも効果的です。
ストレス管理ストレスはホルモンバランスを乱し、メラニン生成を促進します。適度な運動や趣味を楽しむなど、ストレス解消法を見つけましょう。
喫煙たばこに含まれる有害物質は肌の老化を早め、シミを増やす原因になります。

これらの習慣改善は、すぐに効果が現れるものではありませんが、長期的に見ればシミ予防と改善に大きく貢献します。

「今日から始められること」を少しずつ取り入れていきましょう。

医療機関で行うシミ改善治療とは?

自宅でのケアだけでは改善が難しいシミをより効果的に対処したい場合は、美容皮膚科や美容クリニックでの治療を検討してみるのも一つの選択肢です。

医療機関では、シミの種類や状態に合わせた専門的な治療が受けられます。

レーザー治療の種類と効果

医療機関で最も一般的なシミ治療がレーザー治療です。

レーザーの種類によって対応できるシミが異なるため、いくつか代表的なものを紹介します。

レーザー治療の種類

  • Qスイッチレーザー
    老人性色素斑(日光性黒子)に特に効果的です。メラニン色素に反応して、色素を破壊する働きがあります。1回の施術で効果を実感できることも多いですが、シミの状態によっては複数回の施術が必要になることもあります。
  • ピコレーザー
    Qスイッチレーザーよりもさらに短い時間でパルスを照射するレーザーです。そばかすやより薄いシミにも効果的で、従来のレーザーよりも肌への負担が少ない特徴があります。色素を細かく砕く効果があるため、排出されやすくなります。
  • IPL治療(フォトフェイシャル)
    レーザーとは異なり、複数の波長の光を照射する治療法です。シミだけでなく、赤み、毛穴の開き、肌のくすみなど複合的な肌トラブルに対応できます。肌全体のトーンアップを目指す方に向いています。
  • レーザートーニング
    低出力のレーザーを顔全体に照射する治療法です。肝斑や全体的なくすみの改善に効果があります。肝斑はレーザーで治療すると逆に悪化することもあるため、この穏やかな照射方法が適しているケースが多いです。
  • ケアシス
    ケアシスは、シミ・くすみ、美白、ニキビ・ニキビ跡、毛穴の開き、乾燥による小じわが気になる方に最適な施術です。お肌の修復に必要な薬剤を、深層まで届け効果を発揮します。

これらの治療法は、シミの種類や肌質によって選択されるべきものですので、カウンセリングで医師としっかり相談しましょう。

また、施術後の赤みやかさぶた、まれに起こり得る色素沈着などのリスクについても、事前に確認しておくと安心です。

施術後は、特に紫外線対策を徹底することが再発防止のカギとなります。

医師の指示に従って、しっかりアフターケアを行いましょう。

内服薬や外用薬による治療

レーザー治療と併用されることも多いのが、内服薬や外用薬による治療です。

内服薬としては、以下のようなものが処方されることがあります。

内服薬の種類

  • トラネキサム酸
    肝斑に特に効果的と言われている薬です。メラノサイトの活性化を抑える効果があります。
  • ビタミンC製剤
    抗酸化作用があり、メラニン生成を抑制する効果が期待できます。
  • L-システイン
    メラニンの材料となるチロシンの働きを抑える効果があります。

外用薬には次のようなものがあります。

外用薬の種類

  • 医療用ハイドロキノン
    市販品よりも高濃度で、メラニン生成を強力に抑制します。医師の指導のもとで使用することで、高い美白効果が期待できます。
  • レチノイド(トレチノイン)
    ビタミンA誘導体で、細胞の生まれ変わりを促進し、メラニンの排出を助けます。刺激が強いため、段階的に濃度を上げていくことが多いです。
  • アゼライン酸
    抗炎症作用とメラニン生成抑制作用があり、肝斑やにきび跡の色素沈着に効果的です。

これらの薬剤は医師の診断に基づいて処方され、定期的な経過観察をしながら使用します。

自己判断での使用は避け、医師の指示に従って正しく使うことが大切です。

副作用のリスクもあるため、異常を感じたら速やかに相談しましょう。

内服薬や外用薬による治療は、レーザー治療と比べて穏やかに効果が現れますが、長期的に続けることで着実な改善が期待できます。

MBCではレーザー治療、内服・外用薬の取り扱いがございますので、一度ご相談ください。

シミ改善にかかる期間と費用の目安

ここでは、シミ改善にどれくらいの時間と費用がかかるかを解説します。

自宅ケアの場合

美白化粧品などによる自宅ケアの場合、肌のターンオーバーの周期(約28日〜56日)の関係で、効果が見えてくるまでには時間がかかります。

一般的に、自宅ケアで効果が実感できるのは、継続使用して3ヶ月〜6ヶ月経ってからというケースが多いです。

特に、ビタミンC誘導体やアルブチンなどの美白成分は、徐々に効果を発揮するタイプなので、焦らず続けることが大切です。

費用については、美白化粧品の価格帯はピンからキリまでありますが、基礎化粧品一式(化粧水、美容液、クリームなど)で月に5,000円〜2万円程度と考えておくとよいでしょう。

もちろん、ドラッグストアの商品を選べばもっとリーズナブルにケアを始めることも可能です。

医療機関での治療の場合

医療機関でのレーザー治療は、即効性がある分、1回あたりの費用は高めです。

シミの大きさや種類、選択する治療法によって費用は異なりますが、一般的な目安としては以下のとおりです。

治療方法費用相場
Qスイッチレーザー1回あたり 1万円〜3万円程度
ピコレーザー1回あたり 2万円〜5万円程度
IPL治療1回あたり 1万円〜3万円程度
レーザートーニング1回あたり 1万円〜2万円程度
ケアシス1回あたり 8千円〜2万円程度

施術回数についても、シミの状態により異なります。

軽度のシミであれば1〜2回で改善することもありますが、より深いシミや広範囲のシミの場合は、3〜5回の施術が必要になることもあります。

また、肝斑などは再発しやすいタイプのシミなので、定期的なメンテナンスが必要なケースもあります。

内服薬や外用薬の費用は、保険適用外のものが多く、1ヶ月あたり数千円〜1万円程度と見込んでおくとよいでしょう。

いずれの場合も、医療機関でのカウンセリングを受けることで、自分のシミの状態に合った治療法と、それにかかる費用や期間の見込みを知ることができます。

無料カウンセリングを行っているクリニックも多いので、気になる方は一度相談してみるとよいでしょう。

重要なのは、短期間で劇的な改善を期待しすぎないことです。

シミは時間をかけてできたものなので、改善にも一定の時間がかかると考えておきましょう。

継続的なケアと予防を組み合わせることが、長期的な肌の健康につながります。

シミ改善に関するよくある質問

ここでは、シミ改善に関してよくある質問にお答えします。

シミは完全になくせますか?

シミの種類や状態によって異なります。

老人性色素斑など比較的浅い位置にあるシミは、レーザー治療でかなり目立たなくすることができる一方、肝斑や深い位置にあるシミは、完全に消すのは難しい場合もあります。

ただし、適切な治療やケアを続けることで、多くのシミは目立たなくすることが十分可能です。

特に初期の段階で対処することで、より良い結果が期待できます。

「完全に消す」というより「目立たなくする」という考え方で取り組むことをおすすめします。

シミの再発を防ぐ方法はありますか?

シミの再発防止で最も重要なのは、やはり紫外線対策です。

治療でシミが改善しても、その後紫外線を浴び続けると再発する可能性が高いです。

日焼け止めの使用、帽子や日傘の活用など、日常的な紫外線防御を習慣化しましょう。

また、生活習慣の見直しも重要です。

十分な睡眠、バランスの取れた食事、ストレス管理、禁煙など、肌の健康を保つ習慣を続けることで、シミの再発リスクを減らせます。

さらに、美白化粧品によるデイリーケアを継続することも効果的です。

特にビタミンC誘導体などの抗酸化成分は、予防的に使い続けることで肌を守る効果が期待できます。

シミの改善は美白化粧品だけで十分ですか?

シミの程度によります。

軽度のシミやくすみであれば、美白化粧品の継続使用で改善が期待できる場合もあります。

特に予防の観点からは、美白化粧品は非常に有効です。

しかし、既にはっきりとしたシミができている場合や、複数のシミが広範囲に広がっている場合は、美白化粧品だけでは限界があることも事実です。

そのような場合は、美容皮膚科での治療も検討すると良いでしょう。

最も効果的なのは、医療機関での治療と自宅でのケアを組み合わせる方法です。

どんな食べ物がシミ予防に効果的ですか?

シミ予防に効果的な食べ物は、主に抗酸化作用を持つ食品です。

代表的な食べ物を以下にまとめました。

成分食べ物
ビタミンC柑橘類、キウイ、いちご、パプリカなど
ビタミンEナッツ類、アボカド、オリーブオイルなど
ポリフェノール緑茶やブルーベリーなどの紫色の果物や野菜
βカロテンにんじん、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜

これらの食品をバランスよく摂取することで、体の内側からシミ予防をサポートできます。

ただし、食事だけでシミを改善するのは難しいので、外側からのケアと併用することが大切です。

まとめ

シミの改善には、原因を知り、日々のケアや生活習慣を見直すことが欠かせません。

この記事で紹介したように、シミは紫外線や加齢、ホルモンバランスなど様々な要因で発生します。

そのため、対策も多角的に行うことが効果的です。

シミ改善は一朝一夕に実現するものではありません。

3ヶ月、半年と長期的な視点で取り組むことが重要です。

また、一度改善しても油断せず、予防を続けることが美肌を保つ秘訣です。

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MBCのシミ治療とは?

  • 美容皮膚科との連携
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    女性医師が診療を担当しているため、女性ならではの悩み相談もしやすい
  • 完全個室
    プライバシーに配慮した完全個室での施術が受けられる
  • 土日祝日も診療
    平日忙しくて通院できない方も利用しやすい

シミの状態によって
効果的な治療方法があります

老人性色素斑肝斑
老人性色素斑肝斑
日焼け跡に色素が沈着してしまったものホルモンバランスの乱れが原因
【効果的な治療法】
・レーザー治療
・内服・外用内服治療
【効果的な治療法】
・ピコトーニング
そばかす炎症後色素沈着
そばかす炎症後色素沈着
雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれる小さなシミの集まりニキビや虫刺されに伴う炎症
【効果的な治療法】
・ピコスポット
【効果的な治療法】
・内服・外用内服治療

美容皮膚科でシミ治療

美容皮膚科でできるシミ治療の種類

  • ケミカルピーリング
    皮膚表面の角質を除去してターンオーバーを整える
  • イオン導入
    皮膚に微弱な電流を流して美容成分を肌の奥に浸透させる
  • ピコレーザー
    レーザーを照射し、メラニン色素を破壊
  • ダーマペン
    細い針で皮膚表面に穴を作り、自然治癒力やターンオーバーを整える
  • ポテンツァ
    ダーマペンの進化版。針先から出す熱エネルギーで肌細胞を活性化させる
  • フォトフェイシャル(ステラM22)
    6種類の波長フィルターを症状別に選んでアプローチ

更にこれらのシミは
保険適用で治療できる可能性があります

太田母斑扁平母斑
太田母斑
アザのようなシミで顔の片側にみられることが多い茶色いシミのようなもので身体のどこにでも生じる
異所性蒙古斑外傷性色素沈着
外傷性色素沈着
お尻の周辺ではない部位にあり、大人になっても消えないようなシミケガなどの外傷が原因で生じた、シミやアザ

皮膚科でシミ治療

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監修医師

立花 義浩

資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
経歴
北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

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