ゼビアックス油性クリームのニキビへの効果は?効果的な薬の使い方を解説

ニキビでお悩みの方の中には、ゼビアックスという治療薬の名前を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?
ゼビアックスは、炎症を起こしたニキビや皮膚の細菌感染症の治療薬として用いられており、患部に塗布することで症状の改善が期待できます。
本記事では、ニキビ治療薬ゼビアックスの基本情報と使い方、注意点について詳しく解説いたします。
ゼビアックスの詳しい効果や使い方などを知りたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
ニキビ治療薬 ゼビアックスとは?

ゼビアックスとは、炎症を起こしたニキビや皮膚の細菌感染症の治療薬に用いられる外用抗菌薬のひとつです。
ゼビアックスのポイントは抗菌作用で、有効成分のオゼノキサシンは細菌のDNA複製を阻害することで抗菌作用を示します。
とくにニキビの原因菌であるアクネ菌や表在性皮膚感染症の原因となるブドウ球菌などの細菌に有効です。
ゼビアックスには、効果や作用に違いはありませんが、ローションタイプと油性クリームの2つの種類があり、使用感が異なります。
ローションは適度な粘性があるため垂れにくく、油性クリームはアルコール成分が含まれていないので肌への刺激が少ないのが特徴です。
ゼビアックスの塗布は1日1回のみで、他の抗菌薬と比べて塗布する回数が少なく、手間がかからないメリットもあります。
ただ、ゼビアックスは耐性菌発現率が低い薬剤ではありますが、耐性菌が現れる可能性は否定できません。
そのため、長期間漫然と使用することは控えて、必要最小限の期間に留めて使用することをおすすめします。
ゼビアックスの効果
ゼビアックスは、細菌のDNA複製を阻害することで抗菌作用を発揮し、これによりアクネ菌やブドウ球菌などの細菌を殺菌する効果も期待できます。
ゼビアックスの主な効果は、以下の通りです。
- 化膿性炎症を伴うニキビ(赤ニキビや黄ニキビ)の改善
- 表在性皮膚感染症(とびひ、めんちょう、毛嚢炎など)の改善
ゼビアックスは、ニキビの中でも炎症を伴う赤ニキビや黄ニキビにとくに効果が期待できる抗菌薬です。
「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023 / 日本皮膚科学会」においても急性炎症期の炎症性皮疹は「推奨度A(強く推奨する)」とされています。
一方、初期段階の白ニキビや酸化段階の黒ニキビ、ニキビ跡には効果を発揮せず、ガイドラインにおいても面皰にはアダパレンや過酸化ベンゾイルなどの外用薬が推奨されています。
つまり、ゼビアックスは赤ニキビ・黄ニキビには高い効果が期待できますが、白ニキビや黒ニキビには効果を期待できないのです。
ニキビ治療としてゼビアックスを使用する前には、必ずニキビの状態を確認しておきましょう。
ゼビアックスの使い方

ゼビアックスの使い方は、以下の通りです。
1日1回適量を患部に塗布してください。
【使い方のポイント】
- ニキビ治療で使用する場合は、洗顔後に塗布してください。
- ゼビアックスの塗布範囲や期間は医師や薬剤師の指示にしたがってください。
- 使用部位にかゆみや乾燥、刺激感などの症状が出てしまった場合は医師や薬剤師に相談してください。
ゼビアックスを塗布するタイミングは、朝・夜いずれでも問題ありません。
ニキビ治療のときには洗顔後にゼビアックスを塗布する必要がありますが、スキンケアが必要な場合には洗顔後に化粧水や乳液などで肌を整えてからゼビアックスを塗布してください。
ゼビアックスを塗り忘れてしまった場合は気が付いたときに塗布していただきますが、塗り忘れたからといって1回あたりの塗布量を増やすのはNGです。
ゼビアックスの効果的な期間
ゼビアックスの効果的な期間は、以下の通りです。
- 化膿性炎症を伴うニキビに使用する場合:4週間
- 表在性皮膚感染症に使用する場合:1週間
これらの期間で効果が出ない場合は、クリニック・医師に相談することをおすすめします。
ゼビアックスは効果が出るまでどのくらいかかる?
ゼビアックスは、化膿性炎症を伴うニキビに使用する場合には1週間~10日程度で徐々に効果が表れ、1か月程度で効果を実感するのが一般的です。
ニキビ治療が完了するまでに3か月程度の継続使用を推奨されるケースもあります。
表在性皮膚感染症(とびひ、めんちょう、毛嚢炎など)の治療に使用する場合には、数日で効果が表れます。
ただし、ゼビアックスを使用して効果が表れるまでの期間には個人差があることを覚えておきましょう。
ゼビアックスの効果的な期間を過ぎても効果がない場合は、クリニックを受診して医師に相談してください。
先述しましたが、ゼビアックスは耐性菌発現率が低い薬剤ではありますが、耐性菌が現れる可能性は否定できません。
耐性菌が現れてしまうと、ゼビアックスの効果が薄れたり、効かなくなったりする恐れがあるため、過剰に使用したりはせず、必要最小限の期間に留めて使用することをおすすめします。
ゼビアックスの適切な量
ゼビアックスは、1日1回適量を患部に塗布しますが、その際の使用量は、クリニックで医師の指示に従ってください。
自己判断で使用量を増やしたり、減らしたりするのはNGです。
適切な量の目安は、ローションタイプは患部を覆うように塗り、油性クリームタイプは患部に薬が白く残る程度に塗る程度です。
ゼビアックスの使用時の注意点

ゼビアックスは、安全性の高い外用抗菌薬ですが、まれに副作用が表れることがあります。
主な副作用は、以下の通りです。
- 乾燥
- かゆみ
- 刺激感
- 紅斑
- ほてり
副作用が表れた場合には、ゼビアックスの使用を中断し、クリニックを受診して医師に相談してください。
また、以下に当てはまる方は、ゼビアックスを使用できない可能性があります。
- 過敏症の既往歴がある方
→重篤なアレルギー症状があらわれる恐れがある - 妊娠・授乳中の方
→胎児や乳児に影響を与える恐れがある - 13歳未満のお子様
→安全性が確立されていない
ゼビアックスは、基本的に他の薬剤とも併用可能ですが注意が必要な場合があります。
そのため、他の薬剤との併用を希望される場合は、必ず事前に医師や薬剤師に相談してください。
ゼビアックスと併用できる薬剤
ゼビアックスは、基本的に他の薬剤とも併用可能です。
抗生剤の内服薬とゼビアックスを併用することで、より高いニキビに対する治療効果も期待できます。
他のニキビ治療薬も基本的に使用でき、併用することで効果的にアプローチすることも可能となります。
ただ、併用する際には、事前に医師や薬剤師に相談する必要があることを覚えておきましょう。
ゼビアックスと併用できない薬剤
ゼビアックスは、他の薬剤との併用禁忌は特にありません。
そのため、内服薬や他のニキビ治療薬と併用することができます。
ただ、過酸化ベンゾイルなどのニキビ治療薬と併用する際には、注意が必要です。
エピデュオゲル・ベピオゲル・べピオローション・デュアック配合ゲルなどの過酸化ベンゾイルを重ねて塗布するとゼビアックスが変色するリスクがあります。
朝と夜で薬剤を分けるなど、薬剤が混合することがないように注意しましょう。
ゼビアックスは市販されている?

ゼビアックスは市販されていないため、ドラッグストアや通販サイトなどで購入することはできません。
医療用医薬品なので、医療機関を受診して医師の診断を受けて、処方を受けた場合のみ使用することができます。
ただ、ゼビアックスと同じように抗菌作用を期待できる外用薬は市販で購入することも可能ですが、適応が異なることもあるため、注意が必要です。
ゼビアックスを使いたい場合には、市販にはこだわらず、必ず医療機関を受診してゼビアックスを処方してもらうようにしましょう。
まとめ

今回の記事のポイントは、以下の通りです。
- ゼビアックスとは、炎症を起こしたニキビや皮膚の細菌感染症の治療薬に用いられる外用抗菌薬
- 細菌のDNA複製を阻害することで抗菌作用を発揮する
- 主な効果は化膿性炎症を伴うニキビ(赤ニキビや黄ニキビ)・表在性皮膚感染症(とびひ、めんちょう、毛嚢炎など)の改善
- ゼビアックスは、安全性の高い外用抗菌薬ですが、まれに副作用が表れることがある
- 他の薬剤との併用禁忌は特にないため、基本的に他の薬剤とも併用可能
- ゼビアックスは医療用医薬品なので、市販で販売されていない
ニキビ治療薬ゼビアックスは外用抗菌薬のひとつで、アクネ菌やブドウ球菌などの細菌のDNA複製を阻害することで抗菌作用を発揮します。
赤ニキビや黄ニキビと呼ばれる化膿性炎症を伴うニキビや表在性皮膚感染症の治療・改善などに効果的です。
ゼビアックスの塗布は1日1回のみで、手間がかからないのが魅力です。塗布するタイミングは朝・夜いずれでも問題ありません。
ゼビアックスは医療用医薬品で、市販品ではないためドラッグストアや通販で購入することはできません。
ゼビアックスを使用したいと希望される場合は、必ず医療機関を受診して、医師の診察のもとゼビアックスを処方してもらいましょう。

どこに行ってもニキビが治らない

ニキビが治ってもまた再発してしまう

治療を始めてから悪化しているような気がする

今のニキビ治療をこのまま続けても大丈夫?
ニキビに関する悩みは
MBCが解決します
MBCのニキビ治療とは?
- 美容皮膚科との連携
ニキビ治療だけでなく、ニキビ跡の治療や美肌治療など、幅広いニーズに対応可能 - 最新機器の導入
最新のレーザー機器や治療法を取り入れ、効果的な治療を目指している - 女性医師による丁寧な診察
女性医師が診療を担当しているため、女性ならではの悩み相談もしやすい - 完全個室
プライバシーに配慮した完全個室での施術が受けられる - 土日祝日も診療
平日忙しくて通院できない方も利用しやすい
ニキビの状態別
おすすめのニキビ治療
白や黒のポツポツしているニキビ | 赤く腫れているニキビ | 黄色く膿んでいるニキビ | ニキビ跡 |
---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
殺菌作用のある洗顔料やローションがおすすめ | 炎症を抑えるローションやクリームがおすすめ | 抗生物質配合の塗り薬がおすすめ | ニキビ跡の種類に合わせた治療がおすすめ |
▼ | ▼ | ▼ | ▼ |
・洗顔 ・保湿 ・ピーリング | ・抗菌剤 ・炎症を抑える薬 ・冷やす | ・抗菌剤 ・炎症を抑える薬 ・面ぽう圧出 | ・ピーリング ・イオン導入 ・フォトフェイシャル |
監修医師
立花 義浩
- 資格
- 精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
麻酔科標榜医
日本医師会産業医
日本体育協会スポーツドクター
- 経歴
- 北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。
カテゴリー