ニキビ跡の治し方を徹底解説|赤み・色素沈着・クレーターの原因と治療法

監修:MBC・麻布十番皮膚科 院長 / 最終更新日:2026年8月20日

ニキビが治った後に残る「ニキビ跡」にお悩みではありませんか?赤みがいつまでも消えない、茶色いシミのような跡が残っている、肌に凹凸ができてしまった......。ニキビ跡にはいくつかのタイプがあり、タイプによって原因も治療法も異なります。

本記事では、ニキビ跡の3つのタイプ(赤み・色素沈着・クレーター)について、それぞれの原因・メカニズムから、自然に治るものと治療が必要なものの見分け方、セルフケアの限界、皮膚科で受けられる治療法まで、医師監修のもと徹底的に解説します。

目次
  1. ニキビ跡の3つのタイプ
  2. タイプ別の原因とメカニズム
  3. 自然に治るもの・治らないものの見分け方
  4. セルフケアの限界
  5. 皮膚科で受けられる治療法
  6. タイプ別おすすめ治療の比較表
  7. 治療の料金目安
  8. よくある質問(FAQ)

ニキビ跡の3つのタイプ

ニキビ跡は大きく分けて3つのタイプに分類されます。まずはご自身のニキビ跡がどのタイプに当てはまるか確認しましょう。

1. 赤みタイプ(炎症後紅斑)

ニキビが治った後も赤みだけが残っている状態です。ニキビ跡の中で最も多く見られるタイプで、触ると平坦で凹凸はありません。ニキビの炎症によって毛細血管が拡張・増生し、それが透けて見えることで赤く見えます。

2. 色素沈着タイプ(炎症後色素沈着)

ニキビが治った後に茶色やこげ茶のシミのように残るタイプです。炎症の刺激によってメラノサイト(色素細胞)が活性化し、メラニン色素が過剰に生成されることで起こります。紫外線を浴びるとさらに濃くなることがあります。

3. クレータータイプ(陥凹性瘢痕)

ニキビの炎症が真皮層にまで達し、組織が破壊されて肌に凹みが残った状態です。「アイスピック型」「ボックス型」「ローリング型」などの形状があり、ニキビ跡の中で最も治療が難しいタイプです。重度の炎症ニキビや、ニキビを潰してしまった場合に起こりやすい傾向があります。

ポイント

複数のタイプが混在していることも珍しくありません。赤みと色素沈着が同時に見られたり、クレーターの周囲に色素沈着があったりするケースもあります。正確な診断には皮膚科医の診察が重要です。

タイプ別の原因とメカニズム

赤みが残るメカニズム

ニキビの炎症が起こると、体はダメージを修復するために患部に血液を集中させます。このとき毛細血管が拡張し、新しい血管も増生されます。ニキビ自体が治っても、拡張した血管や増生した血管はすぐには元に戻らないため、しばらくの間赤みとして残り続けます。

炎症の程度が軽ければ数週間で消えますが、深い炎症を起こした場合は半年〜1年以上赤みが続くこともあります。

色素沈着が起こるメカニズム

ニキビの炎症が起こると、肌を守ろうとしてメラノサイト(色素細胞)が活性化し、メラニン色素を大量に生成します。通常、メラニンはターンオーバー(肌の新陳代謝)によって徐々に排出されますが、炎症後に過剰生成されたメラニンが排出しきれずに肌に沈着すると、茶色い跡として残ります。

日本人を含むアジア人の肌はメラニン生成が活発なため、欧米の方と比べて炎症後色素沈着が起こりやすい特徴があります。

クレーターができるメカニズム

ニキビの炎症が強く、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが破壊されると、肌の土台構造が失われます。その結果、修復時に正常な組織が再生されず、凹みや瘢痕組織として残ります。

特に以下のケースでクレーターになりやすいとされています。

自然に治るもの・治らないものの見分け方

ニキビ跡はすべてが治療を必要とするわけではありません。タイプによって自然回復の可能性が大きく異なります。

タイプ 自然回復の可能性 目安期間 治療の必要性
赤み 高い 数ヶ月〜1年 半年以上続く場合は治療を検討
色素沈着 ややあり 半年〜1年 紫外線対策+ターンオーバー促進で改善可能。長期化する場合は治療を検討
クレーター ほぼなし 自然回復は困難 皮膚科での治療が必要
皮膚科の受診をおすすめするサイン

セルフケアの限界

市販のスキンケア製品でのケアは、軽度のニキビ跡には一定の効果が期待できます。ビタミンC誘導体やナイアシンアミドなどの美白成分は色素沈着に、抗炎症成分は赤みに対してある程度有効です。

しかし、セルフケアには明確な限界があります。

「いろいろ試したけど改善しない」と感じたら、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。ニキビ跡は放置する期間が長いほど治療に時間がかかるケースもあります。

皮膚科で受けられる治療法

1. 外用薬(塗り薬)

トレチノイン(ビタミンA誘導体)やハイドロキノン(美白剤)などの医療用外用薬を使用する方法です。ターンオーバーを促進してメラニンの排出を早めたり、メラニン生成を抑制したりする効果があります。

2. ケミカルピーリング

グリコール酸やサリチル酸などの薬剤を肌に塗布し、古い角質を除去してターンオーバーを正常化させる治療法です。肌表面の色素沈着の改善や、肌のキメを整える効果が期待できます。

3. フォトフェイシャル(IPL治療)

IPL(Intense Pulsed Light)という広帯域の光を肌に照射する治療法です。赤みの原因となるヘモグロビンやメラニン色素に選択的に反応し、ニキビ跡の赤みや色素沈着を改善します。コラーゲン生成を促す効果もあるため、肌全体のトーンアップにも有効です。

4. ダーマペン

極細の針で肌に微細な穴を開け、肌の自然治癒力(創傷治癒反応)を利用してコラーゲンの再生を促す治療法です。クレーターを含む幅広いニキビ跡に対応でき、薬剤の導入(ドラッグデリバリー)と組み合わせることで効果を高められます。

5. ポテンツァ

マイクロニードル(極細針)とRF(高周波)を組み合わせた最新の治療機器です。針先からRFエネルギーを真皮層に直接届け、コラーゲンの再構築を強力に促進します。ダーマペンよりも深い層にアプローチできるため、深いクレーターや頑固なニキビ跡に高い効果を発揮します。

治療法の組み合わせが効果的

ニキビ跡の治療は、単一の治療法よりも複数の治療を組み合わせることで効果が高まることが多くあります。例えば、ダーマペンやポテンツァで真皮のコラーゲン再生を促しながら、外用薬で色素沈着をケアする、といった組み合わせが有効です。最適な治療プランは、医師の診察を受けたうえで相談しましょう。

タイプ別おすすめ治療の比較表

ニキビ跡のタイプに合った治療法を選ぶことが、効率的な改善への近道です。

治療法 赤み 色素沈着 クレーター ダウンタイム 痛み
外用薬 ○ ◎ × なし なし
ケミカルピーリング ○ ○ △ ほぼなし ほぼなし
フォトフェイシャル ◎ ◎ △ ほぼなし 軽度
ダーマペン ◎ ○ ◎ 2〜5日 麻酔使用で軽度
ポテンツァ ◎ ○ ◎ 1〜2日 麻酔使用で軽度

◎=特に効果的 ○=効果あり △=補助的 ×=効果なし

治療の料金目安

ニキビ跡の治療は基本的に自由診療(保険適用外)です。治療法ごとの一般的な料金目安は以下の通りです。

治療法 1回あたりの料金目安 推奨回数 総額目安
外用薬(トレチノイン・ハイドロキノン) 3,000〜10,000円/月 2〜6ヶ月 6,000〜60,000円
ケミカルピーリング 5,000〜15,000円 5〜10回 25,000〜150,000円
フォトフェイシャル 15,000〜30,000円 5〜6回 75,000〜180,000円
ダーマペン 20,000〜40,000円 3〜6回 60,000〜240,000円
ポテンツァ 40,000〜80,000円 3〜5回 120,000〜400,000円

MBC・麻布十番 皮膚科では、初回カウンセリング時に肌の状態を丁寧に診察し、治療内容と料金を詳しくご説明いたします。お気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

ニキビ跡は自然に治りますか?

ニキビ跡のタイプによります。赤みタイプは数ヶ月〜1年程度で自然に薄くなることが多く、色素沈着(茶色いシミ)も半年〜1年ほどで徐々に改善する傾向があります。ただし、クレーター(凹み)タイプは真皮が損傷しているため、セルフケアだけで完全に治すことは難しく、皮膚科での治療が必要です。

ニキビ跡の治療は何回くらい通えばいいですか?

ニキビ跡の種類や程度によりますが、一般的にケミカルピーリングは5〜10回、ダーマペンは3〜6回、ポテンツァは3〜5回が目安です。施術間隔は3〜4週間に1回のペースが基本となります。赤みや色素沈着は比較的少ない回数で改善が見込めますが、クレーターは回数が多くなる傾向があります。

ニキビ跡の治療は痛いですか?

施術の種類によって異なります。ケミカルピーリングはほとんど痛みを感じません。ダーマペンやポテンツァは麻酔クリームを塗布してから施術を行うため、痛みは大幅に軽減されます。施術後にヒリヒリ感や赤みが出ることがありますが、通常は数日で落ち着きます。

ニキビ跡の治療にかかる費用はどのくらいですか?

治療法によって異なります。ケミカルピーリングは1回5,000〜15,000円、フォトフェイシャルは1回15,000〜30,000円、ダーマペンは1回20,000〜40,000円、ポテンツァは1回40,000〜80,000円が一般的な目安です。ニキビ跡の治療は基本的に自由診療(保険適用外)となります。初回カウンセリングで詳しい費用をご案内いたします。

ニキビ跡の治療中に気をつけることはありますか?

最も重要なのは紫外線対策です。治療後の肌は紫外線に敏感になるため、日焼け止めを毎日しっかり塗ってください。また、以下の点にもご注意ください。

  • スクラブ洗顔やピーリング効果のある化粧品の併用を控える
  • 保湿ケアを十分に行う
  • 新たなニキビを作らないよう、食事・睡眠・ストレス管理に気を配る
  • 施術当日は激しい運動やサウナ・長時間の入浴を避ける
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※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療の効果を保証するものではありません。
※効果には個人差があります。
※ニキビ跡の治療は自由診療です。公的医療保険は適用されません。
※治療に関する詳細は、必ず医師にご相談ください。

記事監修:MBC・麻布十番皮膚科 院長
年間3万件以上の施術実績を持つMBC・麻布十番が、最新の医学的知見に基づき記事を監修しています。